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これはプロシューマー(生産消費者)の原型かも知れない

 日経電子版の記事【キャンプ2000泊! アウトドアパーソンのまま東証上場
スノーピーク「楽しいまま! 」成長を続ける経営】は、「アウトドアパーソンを体現すべき企業である以上、アウトドアパーソンであって、そのうえでビジネスパーソンであることが基本」というスノーピークに関するものです。

 


 アウトドア用品の企業が躍進するには、何よりもまず、そこで働く者がアウトドア大好きな筋金入りのアウトドアパーソンであること……すんなりと腹落ちできるセオリーですが、この事例は、生産者が消費者に近付いたのか、それとも、消費者が生産者に近付いたのか、そこにあるのは、『プロシューマー(生産消費者)』の原型とでも言うべき、これからの企業の姿なのではないでしょうか。

 そもそも、消費者が体験を重視する『コト消費』の流れは、3Dプリンティングなどのテクノロジーの進化によって出来る事の幅が広がりつつある『カスタマイゼーション』や、消費者が積極的にプロダクトの開発に関与する『コ・クリエーション』などを加速させ、やがて、自分だけの体験を実現するモノ、自分の実現したい体験をもたらすモノを自ら創る、広い意味での『消費者のプロシューマー(生産消費者)化』が進行すると考えられます。

▶消費者のプロシューマー化
コト消費の進行

カスタマイゼーション、コ・クリエーションの拡大

消費者のプロシューマー化



 このような時流に乗って、ユーザーのインサイトに刺さる尖ったプロダクトを生み出し続けるには、企業の側が消費者化する、言わば『逆プロシューマー(消費生産者?)』の思想を企業が持つことに重きが置かれる時代が来ているのかも知れません。



#COMEMO #NIKKEI

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