見出し画像

2019ブルベの旅#3:長崎は本当に坂ばかり。BRM316和水600km春分のナガサキ海祭り

出身が九州という事もあり、よく九州のブルベに出かけている。今回はAJ熊本さんの600 kmを走った。

獲得標高6550m(Garmin実測)。600 kmの獲得標高としては数字上は普通。しかし高低図を見ると、長崎の海側、100-400km区間が見た事もないほどとげとげしい。

計画を立てる。ブルベのPC(チェックポイント)の時間制限は休憩込みで15km/hで進むことが必要なように設定される。仮にグロス20km/hで走ると、100kmごとに1.7時間、300kmで5時間の貯金ができる。この貯金時間で休憩をするので、PCの場所が仮眠時間に影響する。

今回のルートは323km地点にPC4(時間制限のあるチェックポイント)、その次のPC5は549km。PC4とPC5の間が120km以上ある上、PC4の手前には上記のギザギザ高低区間があり貯金が難しいので、PC4を越えてから仮眠すれば少しゆっくり休める。しかしPC4を過ぎるとルート上には100km近く宿が無い。やむを得ずPC4手前、300㎞地点の女神大橋近くの民宿で仮眠する計画を立てる。休憩時間も考えてそれまでに貯金を4時間して2時間ほど仮眠できれば上出来かな。

出発は熊本市から少し北の和水町。近くの温泉で前泊する。

[3/16]6:00にスタート。出走者は16人。唐津まではほぼ平坦、向かい風の中順調に進む。98km地点のPC2で貯金2時間。峠を一つ越えて、伊万里からながさきサンセットロードに入る。159km平戸のPC3で貯金3時間。いい調子で貯金できている。

日本本土最西端、佐世保の神崎鼻で写真チェック。海が綺麗。

佐世保から西海に、大村湾の入り口を越える。「サンセットロード」の名の通り、静かな湾と夕日が綺麗だ。多少のアップダウンはあるが気持ちよく景色を楽しんで走る。

しかしここから西海の200km、高低図のギザギザ区間は、想像以上にキツかった!岬を越え入り江を越えるアップダウンの連続。トンネルも無く、きっちり岬を超えさせられる。1km-2km. 5-7%の登りを30本は上らされたと思う。要はインターバルトレーニング。304kmで民宿にたどり着いた時には予定通り貯金は4時間。

[3/17]]2時間の仮眠でリスタートし、323kmのPC4を貯金50分ほどで通過する。貯金は乏しくなったが、次のPC5は随分先なので後はペースを守って走れば貯金は回復する。

400km過ぎてオバマ大統領と同じ名前で少し話題になった小浜町を抜けると、雲仙岳周辺をぐるっと回る平坦基調に。途中、天草四郎の原城跡や隠れキリシタンの墓など、かってのキリシタン文化の名残を通過していく。

諫早湾の干拓道路は8kmの直線。

その先にはフルーツロード。バス停が様々なフルーツになっている。海の向こうには雲仙岳。

その先は諫早湾周辺から干拓地を通って、向かい風の中の平坦がひたすら続く。終盤少しだれて、37:58でゴール。16人中完走は12名。

変化に富んだ楽しい600kmだった。改めて区間別の高低を計算すると、最初の100kmは獲得標高581m。中間300kmは4778m、Last200kmは1231m。つまり最初と熊本ー佐賀あたりと後半の佐賀ー熊本区間はど平坦、間の長崎の海沿い区間300kmは山岳コースという、性格の全く違う日本の多様な地形を楽しめるコースだった。

ゴールの後は熊本で馬刺し。楽しい旅でした。AJ熊本の皆様、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?