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1976年のオーディオ・ビジュアル / Audio Visual in 1976

文・ランディ高橋

 1970年代からバブル期まで男性のメジャーな趣味でしたね。日本の住環境では物理的に追求し辛かった、デジタル化が進んで良い音を簡単に再生できるなどの理由で現在は市場が狭まっています。昭和期からのマニアと小金持ちのシニアの方々が主流になっているのでしょうかね。my-musicstyleなどもイベントも開催されていましたが、趣味が多様化された現在では訴求力不足ということでしょうか。

 1976年 モノラル・ラジオカセット・レコーダーが我が家に。自分の声やテレビ音声を録って楽しんでいました。日曜日に母とラジオ放送を聴いていたりしましたね。音楽に興味を持つようになると「良い音」で聴きたくなりました。ステレオ・ラジオカセット・レコーダーからシステム・コンポ(PRIVATE / Pioneer製)。大学入学時には、都会の一人暮らしを始めてからミニ・コンポにシフト(東京都狛江市。今では本当の都会になってます)。社会人になると改めてシステム・コンポに。引越しが続いたり余暇の時間が少なくなたりしてまたラジカセ(「CDioss」RC-X770 / Panasonic製)に。

 そして2006年のマレーシアへの海外赴任を期にオーディをマイ・ブームに。容積が確保された部屋に200V電源を手に入れた。この環境が整わない日本でいくら良い機器でも性能を発揮できないのではと思っていたので。久々にステレオ雑誌を購入してスタディ。JBL製スピーカーやAVアンプが人気でした。とりあえずスピーカー(FS200 / Elac製)を新規購入して年代モノのアンプ(AU-α607 / Sansui製)とペアリング。そしてi Podだったかと。スピーカー・ケーブルがKIMBER KABLE製。ヴォリューム上げてもゆるい音。焦りました。。もう少し勉強して、PRO CABLEと出逢います。プリ・アンプ( PMC-280 / Vestax製)とパワー・アンプ(D-45 / CROWN製)2台に交換。グラフィック・イコライザイー(1231 / dbx製)を加えて。さっぱりとした印象でハードロックやヘヴィメタル系にはパワー不足だったかと。カタールに移ったので改めてセッティング。タイル貼で天井のが高いリビングだったので期待したのですが。デジタル・アンプ(VDA-1000MK2 / Vestax製)やスピーカー(301V / Bose製)に変更。続いてパワード・スピーカー(MSR100 / Yamaha製)。位相を間違えたりしたこともあって期待した音は得られず。2013年にはマレーシアに逆戻り。先ずはパワード・スピーカー(DXR15 / Yamaha製)。続いて音場補正のためのデジタル・イコライザー(DEQ2496 / Behringer製)。更には4Chを実現すべくスピーカー(MSP3 / Yamaha製)とボディソニックのためのトランスデューサー(DN-84763 / 上海問屋)を追加。以前のパワード・スピーカー(MSR100 / Yamaha製)を利用して8ch対応。これはいい感じ。モコモコ感がなくなって立体感が増しました。しかし未だにベース音がブーミーなのは何故か。イコライザーの調整でも効果が出ずに2016年には帰国の途に。

 足掛け10年で成果が出ず意気消沈。音楽聴くのが苦痛でしたね。大好きな楽曲でも楽しくない。リア用スピーカー(MSP3 / Yamaha製)だけの方がタイトでドライな音だったりね。但し低音が絶対的に不足なのでどうにも。この状態で1年ほど絶ったか。特に気になっていたメタル系楽曲でのブーミーなベース音の改善方法を思案。イコライザーをいろいろ調整してゆくうちに30Hzをカットしたらベース音がスッキリとした。低音の重量感が損なわれることもなく。音場補正も絶対的なものではなかったのかと。確かに楽曲による成分分布も異なっている。メタル系は低音を特に強調するため30Hz付近の成分を多めにしてるか。理由は解明できてないのですが出音はいいです。また、Wi-Fiでリモート・ミキシングが可能なデジタル・ミキサー(X Air XR18 / Behringer製)を購入。音源はi Pad(i Pad Air 2 / Apple製)に。機器間のケーブルのみがアナログの状態としていますが、デジタルが絶対という訳でもないようなのでこのへんで様子見としています。

 リスニング・ルームで好きなヴォリュームでひとり音楽に集中する環境に憧れますがそれがマストではないかな。数百万円ものピュア・オーディオ機器に囲まれることにも興味ないし。僕はリビングで仲間と音楽について語り合いつつ音楽を享受したいです。AV業界の皆様にはそのためのツールの普及に尽力して欲しいのです。同時にハイレゾ音源、アナログ・プレーヤー、ヘッド・フォンなどのオーディオの世界へ誘ってくれるアイテムにもこれまで通り注力してもらいたいです。「音楽」を余すことなく堪能するためにもオーディオ・ビジュアル機器の探求を続けたいと思っています。

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