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もう泣かないと決めた日

自分が人としてどう在りたいのかずっと考えていたのだが、ようやく答えらしい答えが出た。
どうやら私は男らしい女でありたいらしい。

その答えに至るまで幼少期の自分のことを思い出したりしたのだが、思えば私は昔から女の子の遊びが好きではなかった。
リカちゃん人形よりウルトラマンのソフビ人形を欲しがっていたし、写真の中の私はほとんど全部スペシウム光線のポーズで写っている。
女の子と遊ぶより男の子と遊戯王とかポケモンとか64のスマブラしている方が楽しかったし、誰が誰のことをどう思っているとか、誰と仲良くした方がいいとかクソほども興味がない。

現在も「女の人ってこうだよね」みたいに「女」で一括りにするような言われ方をすると腸が煮えくり返るレベルで腹を立ててしまう。
「女じゃねえし!」とか反射的に言いそうになるくらいなので、いつも怒りを我慢するのに苦労している。

しかし、性自認が男なのかと言われれば違う。
私は自分のことを女だと思っているし、制服のスカートも違和感はなかったし、恋愛対象も異性で同性に恋したことは1度もないし、顔をかわいいと言われると嬉しいし、かわいらしい服装も好きだ(似合わないけど好きです)。

小学生の頃に男になりたいと思っていたことはあるにはあるし、その時は一人称も「オレ」だったのだが、社会的な女の役割を強要されることに嫌気が差して反発していただけなのだと思う。

従順でかわいい女でいることはできないので、自分のことは女として失格の人間だと思っている。
これは現在もそう。
頭のいい女は余裕でこなすのだろうが、私は自分が納得していないことには従えないので恐らく一生できないと思う。
頭が悪いと言われても知ったことではない。

私がそれを美しいとか正しいことだと思えないのだから。


それらを加味したうえで辿り着いた答えが「社会から要求される男の役割を自分で自分に課すこと」だった。

男性諸君、「男の子なんだからそんなことで泣かないの!」と言われた経験はないだろうか。
そういう社会からの押しつけを、自分に課すという話である。

あくまで私が私に課すだけなので、男になりたいとか男として扱えという話ではない。
むしろ、「男になりたい」なんて世の中の男性に対してとても失礼な話ではないだろうか?

男が男に生まれたが故に社会から背負わされる重責や苦痛や生きづらさを、女の私は経験しようがないのに男になりたいな〜なんて軽いノリで言ってたら男の人は「ふざけるなよ」って思いませんか?

女は弱い生き物であるが故に優遇されたり守られたりしていることが多いと私は思うし、「女だから」得したり助けられた経験もたくさんあることをきちんと分かっている。
だから、仮にいつか私が物凄く男らしい女になれたとしても自分が女であることは弁えていないといけないと思っているし、男の世界にでしゃばって意見しようなんて微塵も思っていない。

ただ、男としての生き様の方が美しいと感じるから自分がそう在りたいというだけの話である。

具体的な目標はたくさんあるが、ひとまず昨日から泣かないことに決めたので死ぬまで泣かないことに挑戦しています。
泣くことは思考の放棄だったり、責任の所在を他者になすりつける行為だと感じるので。
誰にも寄りかからず、自分の足で自分の人生を歩いて行ける強い人間になります。

この記事読んで何言ってんのこの人と思う人が多いと思いますが、最後までお付き合い下さりありがとうございます。
自分で自分を好きでいられるようにって思ったらこうなりました。

ぜってえ負けねえからな!

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