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地方創生にかこつけて

私は仕事柄よく取材を受ける方ですが、今回のパターンは少し特殊な部類だったので備忘録として残しておきます。

1)メッセンジャーにて、東京から「地方を応援する発信記事」を書いている媒体を名乗る人物から、取材依頼あり。聞いたことない媒体だけど、ネット媒体だとそういうのは結構あるので気にしなかった。

2)その方の素性をフェイスブックで見てみると、誰もが知る大手企業(コンシューマゲーム系最大手)に所属。経歴も大手広告代理店からのその大企業、ということで信頼し、断る理由もないので了承。その後、電話取材と思ったら急遽そちらに行くことが決まったので、直接取材いいですか?、とのこと。

3)これも断る理由がないので了承。むしろわざわざここまで来てくれるのはちょっと嬉しかった。そして取材を受ける。場所は駅構内のスタバ。駅前にもスタバがありますが、駅ビルの方。改札出てすぐ正面。

4)取材相手にメッセージを送る。ふと店内の男女二人と目が合う。お互い会釈をしつつ確認を取る。間違いなさそうだ。どちらも30代後半くらいで、女性の方が主導的に話してくる。男性はニコニコしてる。必要以上に。

まあざっくばらんに地域について、私の活動について色々と取材受ける。まぁ、普通の取材。だけど普通著書を通じて私に取材依頼をしてきたのにも関わらず、読んでいないとのこと。そしてこの記者(?)(二名男女)、どっちも名刺を持ってないとのこと。「?」ちょっとこの辺りで違和感。

5)なんだかんだで取材終了。このあとこちらを数箇所巡って、取材をするとのこと。「気をつけて満喫してください」、と挨拶して別れる。なんか腑に落ちない部分もあったが、どんな記事になるんかなぁとか考えてみる。

6)三日後、この記者(?)から電話が入る。

「今から東京へ戻るのですが、その前に地域活性化を目指してる女性がいるのでぜひ紹介させてください。」との連絡。えらい急だな、とも感じながらもまぁあまりに熱心だし暇だったし断る理由もないので、時間もあったので会いに行くことにした。

7)20分後、そこに出向くとそこには30代前半の女性と二十代中頃の男性、そして取材した時の記者(?)二名、計四名が。なんか妙な雰囲気でみんな必要以上に笑顔だったのが違和感(ここは重要です)。

8)なんだかなぁと感じながらも、色々と地元についてその方々と一時間ほど歓談。その後、そこから30代前半の女性が堰を切ったように話題を変えて、なんというか回りくどく精神世界のような話になっていく。(笑)

9)紹介してきた記者(?)二名もその話に合わせるような感じになってきて、このあたりから、、、

「ああ、何かの新興宗教系セミナー勧誘か自己啓発セミナーのあれだな、」とピンと来て「こいつらグルか」、と確信。まあ取材をダシにされたわけです。

10)私が「結局なにを言いたいんですか?」と切り出すと、「実は(伏せ字的な感じ)の組織作りをしてまして、ぜひ参加してほしいのですが、、、」と。まあ要は最初に〇〇万円投資して、勧誘を増やすとあとでリターンがあるとか(笑)。そういうマルチ話。w

11)私もこうしたものは、歳も歳なので引っかかるはずもなく、まあなんというか幼稚というか、アラが見えすぎだったので笑ってその場を後に。のちほど名前や団体で検索すると、まあ察しw。

つまり取材内容もその団体のニュースサイトのようなところで(直接その団体の名前は出ていないので一見わからない)、広告塔的に利用されそうになるが、そこは拒否し取材自体をなかったことにさせた。しかしながら、現在そこに掲載されてる方は結構地元で有名な方だったりしするので、知らないままに取材を受けていたんだなぁ、と。幸い私のように勧誘されるまでには至ってないと思われる。

12)「地域活性化」や「地方創生」といった取材を餌に誘き出されたのは初めてで、なんというか非常に巧妙。

しかしながらもし若くて経験もなく、ただ「地域のために貢献したい!」といった気持ちが強い無垢な若者だったら…と思うとゾッとする。

13)正直、舐められたものだな、と思った。こんなことがあったら私は漫画にしてしまいたくなる(笑)。

それはさておき、今回この「地域活性化を目指してる女性」、結構なフェイスブックでの「共通の友人」がいた。その数からみると「共通の友人がこんなにいるのなら、変な人じゃないよなぁ」となる。そこも疑いにくい要素。

14)「地域活性化を謳い、美辞麗句で地域について持ち上げ、人口減少や少子高齢化、地域経済の衰退等そうしたネガティブな問題で不安を煽り、それを解決することを一緒に目指そう!」と、いったものには十分お気をつけください。

15)なお、この件について、あちらもあからさまな違法行為をしているわけではないので、こちらが勝手に名指しで騒ぐと結構面倒なことになります。「営業妨害」と言った感じで逆にいろいろと不利になる面も出てきます、だからこそ私もオブラートに包んだ感じで書き込みました。そう言った意味でも色々と厄介な部分があります。

16)私は人を疑いたくはないけど、今回こんなことがあったのでこれからはどんな取材や依頼も疑わなければいけなくなった。そこが非常に心底つらい。こうした気持ちにさせた今回の件は本当に腹が立ちます。

また読みたい!続きを早く!と思いましたら、よろしくお願い致します!