見出し画像

ポケカの「上達」とは【全文無料】


はじめに

閲覧ありがとうございます。愛知でポケカをしているツギ@attg1213と申します。

本稿は、

・ジムバトルで優勝したい
・シティリーグの予選を突破したい
・CLを勝ち越しで終えたい

といった目標をお持ちのポケカ初心者〜中級者の方に向けた内容となっています。

「ポケカは身内だけで遊んでたけど、そろそろ大会に出てみようかな」

「競技として始めたけど、まずは現実的な目標を設定して練習しよう」

「頑張って練習してるのに中々結果が出ないから初心に帰ってみよう」

といった方の一助になれば幸いです。

筆者の主観が多くを占める記事になります。苦手な方はブラウザバックをお願いします。


上達=???

タイトルにもある「上達」という言葉について少し噛み砕いてみます。

Google検索してみると、

技能が進んで、うまくなること。

と出てきます。

当たり前ですが、かなり抽象的ですよね。この抽象的な概念を、自身の性格や思考の癖に合わせて具体化することが、上達の第一歩だと考えます。

(よく学校の先生が言う「具体的に考えろ」ってやつですね)


まずは、ポケカにおける「技能」とは何かを具体化しないといけませんが、全ポケカプレイヤーが共通してまずこう言うと思います。

構築プレイングです。

構築とプレイングがうまくなればそれがポケカの「上達」です。

しかし、これでもまだまだ抽象的です。どんな構築が自分に合うのか、どんなプレイングが自分に合うのかを突き詰めて具体化しましょう。


あなたはどんなプレイヤー?

ポケカで結果を残せる人達の共通点として、自他共にプレイヤーとしての特徴が言語化できることが挙げられます。

私の身内で言えば、

安定感と再現性を高めた構築が得意で、常に負け筋を残さないプレイングを重視する

環境デッキに刺さるカードをバランスよく採用する構築が得意で、対面毎に異なるプレイングを重視する

・カードの強みを押し通す構築が得意で、リスクを負いながら細い勝ち筋を手繰り寄せる強気なプレイングを重視する

などが思い浮かびます。


少し自分の話をします。

私は安全志向であまりリスクを取りたくない性格で、それがポケカにも顕著に現れています。

なるべく事故率を抑えつつ、上振れも下振れも少ない構築が好きで、それに伴いプレイングにおいてもローリスクローリターンな判断をすることが多いです。

そんな私が愛用しているリストがこちらです。

nLnLNn-63Vao1-nNLnLL

我ながら性格出たなあ…というポイントは、

エネルギー転送
→初手にエネルギーが無いとき、ペパーでどうにかなるように

ポケモンいれかえ
→ビーダルが縛られたとき、ペパーでどうにかなるように

すごいつりざお2枚目
→1枚で回すのが不安

フトゥー博士のシナリオ・崩れたスタジアム
→ネオラントごっつあんがめっちゃ嫌

このあたりでしょうか。自分で自分を安心させられるように組んだことで、シティ当日も落ち着いてプレイできました。

(自分の話おわり)


自分の特徴を言語化し、それを構築とプレイングに反映させることで、勝率は必ず上がります。

「あなたはどんなプレイヤーですか?」

この質問に対する明確な答えが出せれば、それがあなたにとっての具体的な「上達」の形です。


デッキを"選んで"調整する

前述したポケカの「技能」のうち、構築面を掘り下げます。

自分の特徴を具体的に言語化できたら、もう一度自分の握るデッキを考えてみましょう。

今は公式大会で入賞したデッキリストを誰でも簡単に見られるようになっています。

一から自分で作る楽しさもありますが、私は入賞リストから選ぶことをオススメします。

(最近Xでも話題になっていましたね)

良いデッキを見つけたら、一旦回してみて、より自分に合う形を模索していきましょう。


…「より自分に合う形」?


抽象的ですよね。具体化しましょう。

私のリスト(再掲)を例に話を進めます。

nLnLNn-63Vao1-nNLnLL

私は採用候補のカードを「安定枠」「パワー枠」「メタ枠」に分類して考えています。


安定枠 
サーチ札やドローサポートが代表です。サイド落ちを考慮した+1枚採用も該当します。

上記のリストでは、
・ペパー4枚
・ネオラント&森の封印石
・すごいつりざお、ワザマシンの2枚目
・エネルギー転送
などが該当します。

パワー枠
ワザのダメージを上げたり相手を妨害する役割を担います。

上記のリストでは、
・げんきのハチマキ
・まけんきハチマキ
・カウンターキャッチャー
・ボスの指令
などが該当します。

メタ枠
特定のデッキへの勝率を上げる、もしくは要求を上げるために採用します。

上記のリストでは、
・マナフィ
・ジラーチ
が該当します。

以上3枠のカードのバランスを皆さん一生懸命考えているわけですね。


特に安定枠とパワー枠は表裏一体で、安定に寄せればパワーは落ち、パワーに寄せれば安定しなくなります。

私は前述したように安定志向ですが、もし逆にハイリスクハイリターンを取るタイプだとしたら、安定枠を削ってパワー枠を増やしていることでしょう。

例えば、
・エネルギー転送
・すごいつりざお
・ワザマシン
・ペパー
を1枚ずつ削って、
・マフォクシー
・カウンターキャッチャー2枚目
・セイボリー
・ツツジ
なんかを採用するとか…

安定志向の人は安定枠が強いと考えて、パワー志向の人はパワー枠が強いと考える、ってことですね。


メタ枠についてです。

私は採用しないことを前提としています。理由は単純で、刺さるデッキ以外には安定感もパワーも上がらないからです。

考えるべきは相性の変化です。不利が五分以上になるのであれば、採用を検討する価値があります。


私のリストで言えば、マナフィかがやくゲッコウガサケブシッポジラーチチャーレムVヤミラミを対策しています。

これらの対策なしには不利対面が増えてしまうため採用しています。

ポケカ四天王のみやしし氏は、リククラゲを採用していました。これは主にパオジアンサーフゴーに対してのメタ枠になりますが、私は安定枠に回しました。


また、ドラピオンVを採用しないのは、

不利→五分以上

ではなく、

有利→めっちゃ有利

という相性の変化だからですね。さすがにやりすぎです。ミュウに相当の憎しみを抱いているなら4枚採用しましょう。嘘です。


話を戻します。

安定を取るかパワーを取るかは本当に悩みどころで、大会前日の夜中まで検討しているプレイヤーも多くいます。

上位に入賞するのは安定感のあるデッキで、優勝するのはパワーのあるデッキ、なんて話を聞いたこともあります。


「あなたはどんなプレイヤーですか?」


等身大のプレイング

前述したポケカの「技能」のうち、プレイング面を掘り下げます。

プレイングの上達については、優先順位をつけて練習することをオススメします。

①ミスをしない

②勝ち筋を残し、負け筋を消す

③相手の思考を予測する

④試合展開を逆算してプレイする

この順番はとても大切です。

まずはとにかくミスをしない練習をしましょう。いくら相手の思考を予測したって自分がミスをしてしまっては勝てないし、完璧に試合を進めていても負け筋が残ってたら意味がないですよね。

正直シティリーグ程度であれば、①②を守ってさえいれば予選突破は十分可能です。

今の自分のレベルを考えて、着実にステップアップするイメージで練習しましょう。


少し嫌な話をします。

身の丈に合わないプレイングをしようとすると、無意識のうちに考え込んでしまって時間切れ両者敗北という最悪の結果を招きかねません。

自分が損をするだけならまだしも、対戦相手を道連れにする行為は絶対に避けましょう。

プレイングに自信がないうちは、制限時間内に投了するということも意識しておきましょう。


ここまでが、「等身大」の一つ目の意味です。


二つ目に、具体的な「上達」の形に見合うという意味で「等身大」を意識しましょう。

最近Xで話題になったアクロマVIPパス論争をご存知でしょうか?後攻1ターン目のはなえらびでどっちを取るかってやつです。

この論争に首を突っ込むのは嫌なのでどっちの方が良いかという話はしません。

直感的にあなたならどうしたいかを考えてみてください。それがあなたの特徴です。

「アクロマ選んでそのアクロマでもう1枚のパス引けばいいでしょ!」

と思うのか、

「いったんパスで展開して、アビスシークでロスト貯めるかなあ…」

と思うのか、を自分に問いかけてください。


他にもこんな問いかけができます。

Qトドロクツキexのデッキを使っていて、先攻初手にオーリム博士の気迫が2枚とダークパッチが2枚あります。あなたはイキリテイクしますか?

構築にもよりますが、たぶんここでイキリテイクできる人はトドロクツキexと相性が良さそうですね。


端的に言えば、自分なら下振れを避ける上振れを狙うかということです。

等身大の選択ができれば、ミスに繋がっても後悔は少なく済むし、プレイングが定まらないということにもなりません。

プレイングに一貫性を持たせるという点でも、練習段階から自分らしいプレイングを模索していきましょう。

何が正解かを考えることは危険です。カードゲームは対人戦なので、全ては結果論になります。自分はこういうスタイルだからこうした、と言えるようになりましょう。


採用理由を語れるか

定期的に、

自分に合った構築
自分に合ったプレイング

ができているかを振り返ることも大切です。

その方法として、自分のデッキの全てのカードの採用理由を人に語ることをオススメします。


例として、私のリスト(再再掲)のフトゥー博士のシナリオについて語ってみます。

nLnLNn-63Vao1-nNLnLL

主に使うのはネオラントの回収です。負け筋を消すと同時に再度サポートの確定サーチができるのが強いです。中打点メインのデッキに対してはリザードンexの回収もプランに入れます。リザードンexをワンパンできない相手からすると勝ち筋が遠のくので辛いはずです。リザードンexを回収する際、場にリザード、手札にすごいつりざおがあるとめっちゃ強くて、トラッシュされたエネを山札に戻しながら回収したリザードンexをすぐリザードに乗せてれんごくしはいを宣言できます。すごいつりざおの2枚採用はこの再現性にも影響しますリザードをすぐにリザードンexに進化させないプレイングも大切です。バトル場に呼ばれたビーダルやワザを使った後のかがやくリザードンの回収にも役立ち、縛られ負けが回避できます。フトゥー博士のシナリオを入れ替え札と考えれば、逃げ0のポケモンがいないこのデッキでもかなり小回りがききます。崩れたスタジアムと同じような役割という理解の人が多いですがそんなことはありません。崩れたスタジアムと一緒に採用することで、1ターンのうちに場からサイド2のポケモンがいなくなって絶対に負けない盤面にすることだってできます。

シティ直前のツギ談

こんな感じでしょうか。

太字の部分に注目してください。ここに私の自分に合った構築とプレイングが現れています。今執筆しながらも、やっぱり採用してよかったなと思っています。


カードの採用理由を語ってみて、

「お、自分らしいことを言えてるな」

と思うのか、

「あれ?なんか自分らしくないこと言ってるな」

と思うのか、よく振り返ってみてください。


全てのカードの採用理由に自分らしさを見出せたら、それが世界一あなたに合うデッキです。

頭でも心でも納得できるデッキが構築できたら、あとはひたすらプレイングを磨きましょう。

自分だけの「上達」の形を大切に…


おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。本稿のエヴォリザのリストですが、シティリーグS1にてベスト8となっています。S2でも十分通用するかと思いますので、私と志向の近い方はぜひ一度お試しください。

記事の内容的に、「こんな人にはこんなデッキがオススメ!」みたいなのは書くのを躊躇いました。自分に合うデッキに自分で出会ってほしかったので…

ご意見やご質問がありましたら、ツギ@attg1213までお寄せください。私もまだまだ修行の身です。当面はシティリーグ優勝を目指して頑張ります。