プクプク


ぷくっ ぷくぷく

「おーい!そっちはどうだい?」


ぷくぷくぷくくっ

「おーい、こっちも元気にやってるよー!」


「キラキラしたのが産まれたよ」

「小さいけど、元気に笑っているのがいるよ」

「ちょっと大きいのが、すっかり他のを面倒見ているよ」



似ているようで、みんな少しずつ違う

大きい子、小さい子、まんまるな子

白をいっぱい持ってる子

白を持っていない子

赤の子、青の子

みんな違う子


あたたかい優しい蜜柑色で包んであげよう

柔らかなベルベッドのような淡い色で抱きしめてあげよう

近くにはいけないけれど、澄んだ水のようなグリーンで
清々しい空気を送ってあげよう

まだまだ外は危険だから、しっかりとした二重のバリアで守ってあげよう

冷たい青の中にも優しい光があることを教えてあげよう

虹色には希望があることを伝えてあげよう


小さなプクプクも、大きなプクプクも
やがてもっと大きなプクプクになって、また新しいプクプクを守り育む



いつか白の線が溶けて皆んなが出逢う日がきて、
そして全てが混じり合う日に、優しい世界がまた大きくなる




~ Fin




*Kojiさんの「#名付け親企画」に参加させていただきました。


Kojiさんの連載企画である「名付け親企画」というのは
彼女の描く抽象画からインスピレーションを受けたものをもとに
文芸作品やエッセイなどを書いてみましょうという、
なんとも素敵な企画です。

Kojiさんの説明に
「ただ、せっかくの抽象画ですので、ぜひインスピレーションを受けたものを書いてみることをおすすめします。

普段小説を書いている方はエッセイに、エッセイを書かれている方は小説にチャレンジしてみて、自分の新しい感性や活動の幅をぜひ広げてもらえればと思います。」

とありましたので、素直に普段書かないジャンル(こういうのはポエムというのでしょうかね?んーーどうでしょう?)を書いてみました。

ふふふ。


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