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おがぁーさん #あなたへの手紙


おがぁーさん。おがぁーさん。

どうしてる?
ボクがいなくなって、泣いたりしていないでね。
おとうさんも小さなかわいこちゃんも元気かな?

ボクはね、おがぁーさんに伝えたいことがいっぱいあるんだよ。
きっと伝わってると思うんだけど、伝えるよ。

4月のあの日、おがぁーさんに拾ってもらって
ボクはおがぁーさんの子供になったよね。
1時間おきにボクにご飯を食べさせてくれたり、
苔や靴下の入ったボクのおうちを作ってくれた。
いつもいつもボクのことを考えてくれた。

ボクは台所にいるおがぁーさんを見ているのが好きだった。
かわいこちゃんの部屋の窓の外からも。
どこにいてもおがぁーさんの姿が見えると、嬉しくて
大声で「おがぁーさん!」って呼んでいたんだ。

本当はね、ずっとおがぁーさんの所に居たかったんだけど
ボクの生きる世界は空だったから
ボクはあの時、行ってきます!と言って
どんぐりを置いていったんだよ。

あのね。
さようなら ではなく 行ってきます!だよ。
だってボクはおがぁーさんちの家族でしょ?
だから冒険の旅に出ているんだよ。

おがぁーさん。おがぁーさん。
おがぁーさんに見せたい景色がいっぱいあるよ。

色んなものを見て、自分で生きていけるようになって
そしてちょこちょこおがぁーさんのことだって、ボクは空から見てるよ。
すぐに大好きな場所に、おがぁーさんの腕や肩に
留まりにいきたくなっちゃうけれど
ボクも成長しないといけないからね。
ここはグッと堪えているんだよ。
これでも結構、がんばってるんだよ。ボク。

そしてまた、おがぁーさんに
ジュール、よくがんばったね って言ってもらえるようにね、
ボクはボクの世界で生きていく。
だからおがぁーさん。
おがぁーさんも笑ってて。

おがぁーさん。
おがぁーさん、おがぁーさん!
ボクを忘れないで。
そしてボクを愛してくれてありがとう。
また会えるよ。
だからそれまで、またね!


ジュールより


✳︎ ✳︎ ✳︎


実は 『ジュールとしてお手紙を書くには不適合な今の私の心持ち』
をずーっと感じていて、書けずにいました。全くそうならなかった。

なので、最終日の今日、あとりえあっしゅさんに個人的にメッセージを送って、
宣言したのに書けませんでした。ごめんなさいね。って伝えようと思っていたのです。

ふと、最近のあっしゅさんの記事を再読しました。

ああ、やっぱり書きたいな。
そう思いました。謝罪じゃなくて、ジュールからの手紙。
そう思い直して書きました。

いや、私はジュールじゃないから、あっしゅさんがこれをどう思われるかは不安がないかと言ったら嘘になります。いろんな気持ちがあります。でも私が「そうしよう!」と思った、最初の自分の直感を信じることにしました。

言い訳のような付け足しになっているけれど、ここまでが本音で、ここまでが手紙かもしれません。

とにかく私は皆さんとおんなじで【かぁ(火)曜日はカラスのジュ-ル】がとても好きで、ジュールの愛らしさに、そしてあっしゅさん一家のあたたかい眼差しがとても好きでした。ずっと続けばいいと思っていたその日々は、様々な理由と必然により変化しました。
でも、「起きたことは変わらない」。
短い日々に凝縮された沢山の気持ちや想いを、同じようには感じてあげられないけれど、それでもこれは「素敵な宝物」ですねって、あっしゅさんに伝えたいです。そして、それを丁寧に、最後まで伝えてくださったことに、シェアしてくださったことに感謝します。

こんなに遅くなって、不充分で未完成な手紙でごめんなさい。



✳︎


そして、この企画が無かったら、きっと諦めていたこの手紙を
やっぱり書こうと思わせてくれたうたさんに感謝します。

うたさん、ありがとう。








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