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Mリーグ2023 レギュラーシーズン第25週

2023年9月18日(月)にMリーグ2023 レギュラーシーズンの開幕戦が行われました。それから、凡そ6ヶ月の長いシーズンを駆け巡りました。Mリーグを応援している全チームのファンの皆様お疲れ様でした。いよいよ、全チームラストスパートの時期がやってまいりました。

お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません。

Mリーグ2023 レギュラーシーズンの最終日 2024年3月29日(金)への大団円に向けて、全チームの全選手が持てる力を全て出し切り、走り切る最後の日程になってきました。

それでは今週のMリーグを振り返ってみよう。

1.総括

・KONAMI 魔王・佐々木寿人の連勝
・風林火山  軍師勝又と巨砲松ヶ瀬により爆上げ
・雷電とフェニックス 脱落寸前
・高まる個人3賞の行方

2.今週のチーム状況

2-1.Pirates 511.1pt(残 8試合)

MVPを死守せよ

500ptオーバーを抱えているPiratesのやるべき事は、以下だろう。
1.週単位でポイントを死守する
2.勝てる時には勝つ
3.MVP候補者をチーム一丸で守りぬく
4.セミファイナルを想定した戦い

特に3.MVP候補者について戦略を述べたい。

2024年3月15日終了時点個人スコア

Piratesは個人スコアトップ10に3名もの選手を輩出している。Piratesの選手はそれぞれ以下の選手と直接対決する時には、なるべく直接対決の着順を意識したい。
勝又、伊達、岡田、堀、松本、鈴木た、園田の合計7選手と対戦する時には、なるべく相手より上の着順を目指す。

もしくは、残8試合で瑞原・鈴木優・仲林の何れかが現段階のポイントから最高スコアを塗り替えられるチャンスがあれば、ボーダー争いのどさくさに紛れて、最高スコアを獲得して2冠も目指せたら最高だ。

MVP獲得へ向けた来週以降の対戦相手を考えた選手起用が非常に難しく、良い意味で木下監督の腕の見せ所そして4選手の意地の見せ所だろう。

2-2.赤坂ドリブンズ 372.9pt(残 6 試合)

鈴木たろう 無念の4連勝ならず
渡辺 強行日程で沖縄へ

鈴木たろう 選手の直近の成績を振り返ってみると
 2月20日 1着 +83.0
 2月26日 1着 +132.8
 3月8日   1着 +55.0
の3連勝となっていた。合計3トップ 270.8pt と1人で300pt近く叩きだしている。ドリブンズファンそして鈴木たろうファンが4連勝目を期待していたが、残念ながらボーダー争いを牽引する風林火山 勝又選手に打ち取られ3着となった。
   鈴木たろう ・・・153pt(第9位) 園田賢 ・・・150.4pt(第10位)

何方の調子を見て試合を預けてMVPチャレンジをしたい。2人ともおっちゃんなので連闘するスタミナが無い所が無念である。

渡辺選手は、月曜日第二試合に参加して翌日には沖縄へ。
渡辺選手はお医者さんだから、自分の体調管理は素人より優れているとは言え、もう少し運営側は考えましょう。
なんか考え方が、選手の体調を考えずに人件費を最小化して、売上を最大化する考えが見え隠れして嫌だ。
現役のMリーガーを全国に派遣する場合には、過密日程に成らないようにしたい。Mリーガー関係者で回らないと思ったら、中堅・若手OB(石橋、朝倉、村上、丸山、和久津)やNextMリーガー候補に依頼するのも有りだろう。

2-3.サクラナイツ 241.1pt(残 8 試合)

岡田様 アレ狙いの2連闘
W川が大河になるのはいつの日か

今期のレギュラーシーズンにおいて、サクラナイツの男性陣3名の波が激しく不調期に岡田様が幾度もチームを支えてきた。今週週始めに登板した1試合目は、オーラスにおいてトップ東城選手との差が1万1,500点の差を満貫自摸アガリ条件を満たして逆転した。岡田紗佳選手は、現在213.8pt(第5位)とアレが狙える位置に位置づけている。次の試合が岡田様にとって重要な1試合となり、岡田ファンは全力応援のタイミングでしょう。

サクラナイツの岡田様は、その役満ボディとタレント性で華があり、堀選手は初年度からMリーグ上位3名に入る麻雀職人で技術で魅せる。
今後のサクラナイツは、内川選手と渋川選手のW川が活躍する事が重要であり、W川が大河となる日を期待している。

内川選手は2着に踏み止まり意地をみせたが、渋川選手が難波だけに南場から失速してしまった。アレですよね、興行を盛り上げるための4着と思いたい。

サクラナイツの指針としては、週単位でプラマイゼロを死守した上で、岡田・堀の個人スコア上位者に何とかアレに挑んで欲しい。

2-4.麻雀格闘倶楽部 173.6pt(残 8 試合)

魔王 佐々木寿人 貫禄の2連勝

松ヶ瀬選手の58p両面待ちそして瀬戸熊選手の58m待ち、そして魔王寿人選手は、間8pの1種類のみの待ち。これを競い勝ち自模り上がるのが魔王が魔王たる所以です。今週2連勝した佐々木選手は、数えきれないアガリを成就させ魔王の貫禄をみせました。

佐々木寿人になるには?
若手麻雀プロや麻雀が大好きで強くなりたいアマチュアの多くは、どのようにしたら佐々木寿人プロのように強くなれるかと思いませんか?

恐らく、佐々木選手の麻雀は、眼と牌効率やデータ論などの理屈で追うと彼の本質的な事を理解できない難しさがあります。彼の麻雀の土台にあるのは、麻雀の体感です。
彼が20代のアマチュア時代に対局した膨大で真剣な対局が土台にあります。勝つ理屈は、彼自身が自分で見出したものであり、誰かの書籍を参考にしたり、データを引用したり、誰かを真似したもので築いたものでは有りません。自分が真剣なリアル麻雀を高速に思考し、毎回試行錯誤して、何度も痛い放銃とラスを経験して、その上で毎局攻撃に全力参加し続けて導きだした勝つための体感を身に着けてきました。

これを例えるならば、若い20代に脳内に膨大な対局数から麻雀ビックデータを構築していて、佐々木寿人脳内AIが教師付き学習データとして利用して選択を決めているという事です。その上で、自団体最高峰の鳳凰戦や他タイトル、Mリーグ、ここ最近対する相手との関係性から最近のデータでその麻雀の体感をアップデートしている感じです。

リーチ、ダマの切り分け、副露の判断、攻守の切り分け、有とあらゆる選択が彼独自の考え方と体感から導きだされている選択です。更に、リアル麻雀では、相手の河から判断する事も重要なのですが、対戦相手の気配(目線、身体の動き、手の動き、表情、発汗状態など)を読み取る事も非常に優れています。

20代の若い雀士であれば、真剣なリアル麻雀を鬼打ちし続ければ可能かも知れません。この時、Inputとなるのはあくまで真剣な対局だけにした方が良いでしょう。戦術本、データ本、対局放送をInputにすると自分のアイデンティティがぐらついたり、技術が血と肉に変わるような変化が起きません。
負けて心身がボロボロになっても、日本一最強の雀士を目指す為に1手1手1局1局1半荘1半荘を高速にそして膨大な対局をこなしていきます。

そして、真剣な鬼打ちの中から、自分で創意工夫して色々チャレンジして、自分なりの体感を導くのが佐々木寿人への道のりとなります。

只注意点も必要です。

麻雀アマプロ問わず、佐々木選手の若い頃の鬼打ちというのは、麻雀・便所・軽食・シャワー・仮眠の連続で社会性を無くす恐れがあります。佐々木選手と同じ位強くなっても、佐々木選手と同等に稼げる売れるというのは保証されていません。佐々木選手へ憧れその道を追うのは構いませんが、社会性だけは維持していきたいです。

Mリーグにおける佐々木選手の視方は、魔王の体感相変わらずスゲーなと視聴すると良いでしょう。佐々木選手の麻雀は、『考えるな感じろ』です。

さて、残8試合のKONAMIの試合は、伊達選手の4着回避率を死守させたい。その上で、欲張るならばMVP争いに絡んで欲しいと1億2千万人のだてまきが思っているだろう。

2-5.ABEMAS 25.9pt(残 8 試合)

多井隆晴 主張しろ

渋谷ABEMASは、今期年間を通して松本選手のリーダーシップと素晴らしいスタミナで牽引したシーズンだった。
今期の多井・白鳥選手は、だらしない。この2人が他チームにとって憎らしい位の連帯率やトップ率の高さがあってこそ、他チームのファンは自チームの応援に盛り上がる。

それが、両選手とも連盟チーム(雷電、風林火山、BEAST)の下請け業者そしてMリーグ全体の興行を理由に自分達が憎まれ役そしてポイントゲッターとなる事を避け、ポイント調整係をし続けている。

興行を無視して、自分達の勝利だけに拘る多井・白鳥選手を来週以降の試合でみせて欲しい。

2-6.風林火山 -169.6pt (残 8 試合)

勝又・松ヶ瀬コンビで快勝
ボーダー争いから頭1つ抜ける

今週の風林火山は、勝又・松ヶ瀬コンビでパーフェクト週であり、風林火山ファンにセミファイナル進出を大きく期待させる勝利となった。

3月12日 第1試合 松ヶ瀬 1着 59.1   瀬戸熊・日向・仲林
3月12日 第2試合 勝又 1着 49.8  多井・鈴木優・本田
3月14日 第1試合 松ヶ瀬 2着 11.9   佐々木・園田・瀬戸熊
3月14日 第2試合  勝又1着 54.1 鈴木た・黒沢・滝沢

今週一番ポイントを叩いたチームで、実に174.9 ポイントもの大勝を得て、ボーダー争いの先頭に立った。

マイナスチームがセミファイナルへ進出する温さを表現したくないので、風林火山は意地でも残8試合で+170ptを計上して何とかプラスマイナス0でセミファイナルへ挑みたい。その上で、勝又選手のアレを期待したい。

2-7.BEAST  -274pt(残 8 試合)

猿川 快勝

ここ1ヶ月の猿川選手のリーダーシップが素晴らしい。参加するとかなりの確率で連対してチームを牽引している。

2-8.フェニックス -424.7pt(残 8 試合)

有難うそしてさようなら

この大切な時期にきて、興行的飴玉トップを貰う以外の勝ちしかできていない時点で、敗退はほぼ当確です。他チームの風林火山は、勝又・松ヶ瀬コンビ、そしてBEASTは 猿川・鈴木大介コンビと最低2人の戦える選手がいる。

現時点のフェニックスは、パッとその2名の顔が思いつかない。

セガサミーフェニックスのやるべき事は、残8試合で良い試合内容を全力で表現する事。興行寄りの飴玉連対は要りません。その上で、新チームBEASTよりは上の着順を目指しましょう。

2-9.雷電 -456.3pt(残 6 試合)

有難うそしてさようならPartⅡ

雷電は、一番辛い状況に置かれている。試合数が他チームより先行して2試合消化しているので、風林火山には到底及ばない。

雷電が▲1300を叩いた2年前のシーズンから本質的に何も変わっていない。

この時には、▲1300オーバーを記録。そして、翌年のシーズンに本田選手の加入と躍動でセミファイナル進出を果たすが、セミファイナルでは連盟による連盟のための興行麻雀に甘え、実力的には何も変化していない。

唯一、今期のレギュラーシーズン良かったのが、
1.萩原聖人選手の成長
 現実的な手組みをみせ、アガリ回数が増え致命的な放銃の数が減った事。
 例年▲300前後を記録していたのが、今期は▲91.3ptと健闘している。
2.本田朋広選手のチャレンジ
 本田選手が鳴きを駆使して、色々と自分の表現の幅を増やそうと色々と挑戦していた姿勢が感じ取れる。

そろそろこの時期には、来期の選手の契約更新の時期となりますが、雷電の選手構成はどうなるのだろうか?
他チームが6年の歴史の中で断腸の想いで選手入れ替えを実施してきて本日に至る中、連盟の枠組みにドップリ甘えてきた雷電は来期どうするのだろうか?

若い奴らに座席を譲る時期ではないかな?

3.今週のMVP

・風林火山 松ヶ瀬隆弥

・風林火山 勝又 健志

『お願い』
プロが行うタイトル戦の決勝やMリーグのボーダー争いなどの特殊な勝ち上がり条件では、度々着順を変えるために見逃しが出現します。

オンレやノーレート問わずアマチュアが見逃しをすると思わぬトラブルの原因になる可能性があります。アマチュアの場合には、リーチ時には出たら素直に上がりましょう。但し、自分が3家全員からの出アガリを拒否して、フリテンをして自摸アガリだけをする場合だけは良いでしょう。

・麻雀格闘倶楽部 佐々木寿人

4.その他

今週の試合は、興行寄りにかなり寄った試合が多かったと思います。
そんな中、勝又選手の見逃し後の黒沢選手の切ない顔、そして勝ち取った勝又選手の切ない顔が印象的でした。正に

恋しさと せつなさと 心強さと

来週のMリーグは、どんな選手の『恋しさと せつなさと 心強さ』が見られるだろうか?

みんな仲良くお手て繋いでゴールしようは不要です。
勝つ者は全力で勝ちに行く、敗者は胸を張った負けができるように全力を尽くす事だけを期待したい。

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