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Mリーグ2023 レギュラーシーズン第26週

2023年9月18日から開催され、凡そ6ヶ月間全9チーム選手36名が走り切ったMリーグ2023 レギュラーシーズン。ラストスパートに向けて、非常に白熱した試合が今週も多くありました。

今週そして来週の動きとしては、以下の観点で視聴すると良いでしょう。

  • 渋谷ABEMAS  vs  麻雀格闘倶楽部 熾烈な4位争い

  • 風林火山  vs  BEAST   熾烈なボーダー争い

  • Pirates vs 勝又・岡田・園田 熾烈なMVP争い


1.総括

・Pirates 小林・仲林でチームスコア新記録樹立し、MVP候補を死守
・風林火山 軍神・勝又チームを牽引しMVPを狙う。
・サクラナイツ 岡田様出陣。渋谷Abemas松本出陣

2.今週のチーム状況

2-1.Pirates 754.3pt

小林剛 完勝 瑞原・鈴木優の防波堤となる
仲林圭 完勝 防波堤になった上、自らMVPに名乗り上げ

3月22日(金) 第1試合 岡田・松本・小林・佐々木戦。この試合は、チームメイトの瑞原・鈴木優の2名のMVP候補にMVP候補者の岡田選手と松本選手を近寄らせない事が一番重要なテーマだった。

この日の小林選手の切れ味は、優勝を決めたシーズンのファイナルのような切れ味ある小林選手だった。佐々木選手の先手リーチにも、打点が安かろうが鳴きを屈指して反発しまくりだった。

1戦目小林選手で快勝したPiratesの2番目に出場した選手は、仲林圭選手だった。対戦相手によって、テーマが変わる可能性がありましたが、MVPを狙う岡田選手と松本選手が連投を志願しため、1戦目と同じくMVP候補者より上の着順を確保する事が重要なテーマだった。

仲林選手が、「俺、最高スコアとMVP獲っていい?」という位に大暴れした試合だった。仲林選手は、攻守のバランスも良い上に小林選手を彷彿とさせる聴牌の早さや聴牌時の待ち取りの良さに定評があります。今シーズンは1000~3900点の高速ジャブを放つ事が多かったのですが、この試合はジャブが12,000点以上という恐ろしい数々の攻撃を決め、79,300点(99.3pt)を獲得し、個人スコア 265pt (第4位)に踊り出た。

2024/03/22 時点 個人スコア

MVP死守に向けた決戦の日は25日(月)

パイレーツのMVP候補3名の最優良対向者は、風林火山勝又選手です。セミファイナル進出に向けて、軍師勝又選手が軍神アレックスの如く1ヶ月程度高いトップ率でチームを牽引している。風林火山は最終日29日に試合を残しているため、勝又選手が4連闘想定で叩いておく必要がある。

25日(月)の試合は、風林火山は勝又選手を軸、ドリブンズは園田・鈴木たろう選手で来る可能性が高い。風林火山勝又選手が登板する前提で、鈴木優・仲林圭選手で決めに行きたい。その上で、パイレーツとしての最終日の28日は、25日(月)の試合結果を鑑みた上での予備日としたい。

作戦としては、UKコンビで勝又選手を完封して、鈴木優又は仲林選手が瑞原選手を一旦超える。瑞原選手は、UKコンビが快勝した時には最終日に仲間のポイントを超えるための試練に挑む。

パイレーツ木下監督が望んでいた「圧倒的に勝つ」が実現できていて、チーム内からMVP候補者3名という嬉しい悲鳴が起きている。
最終週の監督の采配が本当に難しいが、25日は大決戦じゃ!

2-2.ドリブンズ  380.9pt

教育方針と真紀ドン
チームリーダー 園田完勝

赤坂ドリブンズのピカピカの1年生浅見真紀選手。今週の試合を含めて残念ながら3連敗をしているが、ドリブンズと浅見選手にとって素晴らしい向き合い方だと感じています。

誰が好んで、違う団体の連盟卓(連盟所属の選手が3名揃う卓)に1人で挑みたいと思いますか?  トッププレイヤーの仲林・鈴木優・堀選手でも面倒だと思います。

それを1年目の女性選手に、負けが込んでも行って来い。自ら勝ちを掴み取ってこいと送り出す、越山監督と園田・鈴木たろうの赤坂ドリブンズの教育方針は、浅見選手の成長と乗り越えられる期待が込められている。

私は、このような見せかけの勝利ではなく、掴み取るリアルな勝利が好きだ。例え、全敗しても自力で掴み取った勝利は尊いし、苦労して掴みとった勝利は必ず選手を成長させる。負けが込んでも、凛とした姿勢で試合に参加した元気なお母さん選手には、盛大な拍手を送りたい。

園田選手が切れ味ある試合を展開し、トップを獲りきり個人スコアを205.1ptとした。来週の残4試合は、園田選手のスタミナ具合にもよりますがアレが大外から狙えるかもしれない。決戦は、25日(月)です。

2-3.サクラナイツ  251.8pt

岡田様 MVPへ試練の連投

サクラナイツの勝利の女神岡田様が自ら御出陣。今週3度の試合に出場した。前半戦の19日は、トップ獲得でMVP候補に名乗り上げ、22日では連投してパイレーツの猛攻を凌いで来週のMVP戦線に目を残した。

岡田様のスタミナとモチベーションによるが、ぶつかりに行くならば修羅場の25日(月)の決戦に登板する。若しくは、サクラナイツ男性陣にPirates3選手と風林火山勝又選手の狩りをお願いして、最終日29日の連投で逆転勝利に全てを賭ける。

サクラナイツ森井監督の非常に悩ましい選手起用です。

2-4.麻雀格闘倶楽部  13.3pt

伊達様 お助けを! でも出さない

麻雀格闘倶楽部は、まさかの魔王2連敗で気が付けばチームのポイントが消えている。正確な言葉で語るならば、伊達様1人が200pt越えで魔王様は僅か0.8ptと雀の涙のプラス。

伊達様出陣と行きたい所だが、4着回避率を死守するために最終週は、チームのプライドにかけても佐々木・滝沢・高宮選手で頑張ろう。

4着回避率は、

 伊達朱里紗・・・2 / 20  0.9000
 渡辺 太  ・・・ 3 / 25 0.8800

となっており、伊達選手が出場しなければ渡辺選手が残4試合全て出場しても、僅かに届きません。伊達選手は、ラス回避に専念すればかなりの高確率ラス回避をできる選手ですが、万一の事故防止のために出場させるべきでは有りません。3年間もチームに非常に貢献した伊達選手に3つ目の栄光を勝ち獲らせるためにも、麻雀格闘倶楽部の選手は最後の踏ん張り所です。

2-5.ABEMAS  -0.7pt

松本吉弘の雄姿

Mリーグ2023レギュラーシーズンにおける松本選手は、素晴らしいリーダーシップと逞しさを感じられた。今週3月22日終了時点で、誰よりも先に30試合を登板した。(次点でBEAST鈴木大介選手の28試合です。)

松本選手が良かったのは、これだけ多くの試合に参加しているのにも関わらず常に成績上位に位置づけチームを鼓舞していた。試合の参加姿勢も男前で目にクマを作ったり、体調悪い素振りも見せずに、タイトなスケジュールの中心身共に健康的な姿勢を維持していた。

現在31歳の若手雀士ならば、これからまだまだ成長してくだろうと考えると、今期以降の松本選手に掛かる期待も大きくなっていくだろう。

渋谷Abemasの目標としては、麻雀格闘倶楽部と競り勝ち4位以内でセミファイナルに通過する事です。セミファイナルの最終日登板できるの大きいですから。

2-6.風林火山 -153.2pt

軍師 否 軍神 勝又 MVPと進出へ向け

軍師などは生ぬるく、もはや軍神様の勝又選手。
過剰な登板にも、切れ味が良い内容で快勝。個人スコアも305.9pt(第2位)に位置づけて、MVPの有力候補となっています。

勝又選手の決戦は、25日(月)です。
この日にPirates3名、ドリブンズ園田選手を抑え込む状況ができれば、かなりの高確率で最終日29日(金)にMVPとセミファイナル進出を確保できます。来週の風林火山は、勝又気合いの4連闘の可能性が高いです。そして、状況によって松ヶ瀬選手がサポートする感じでしょう。

2-7.BEAST -254.4pt

麻雀プロのステータスを下げるな
猿川のリーダーシップ

BEASTは、全員がピカピカの1年生なので、チームポイントや興行の事、麻雀の強さに関しては全然気にしない。1年生チームながら猿川選手のリーダーシップと鈴木大介選手の奮闘でよく頑張っているチームだと感じる。

以下の2点は、許せません。

①点数計算(符計算)をよく間違える。
 麻雀プロになりたくても、筆記試験の点数計算で間違えプロに慣れない人も多く居るはず。麻雀プロとして本当に恥ずかしいです。Mリーガーから点数計算の良著が複数出版されています。勉強して下さい。

 点数計算度々間違えるプロって、言葉は厳しいか麻雀には本質的に興味無いんだよね。麻雀というゲームを踏み台にタレント業をしたいだけなんだよな。長年、所作や点数計算を確りやっている麻雀プロでMリーガーになりたくてもなれない麻雀プロに対して、本当に失礼です。

 Mリーガーになれない麻雀プロに恥ずかしくない最低限の事は、改善していきましょう。

➁盲牌し過ぎで自摸牌見えない。
 
私の膨大なオンレ対戦の経験でいうと、盲牌が癖の人に麻雀が強い人いた記憶が有りません。魔王寿人みたいに高速切りしろとは言いませんが、自摸牌を見やすくしてから自摸切りして下さい。

猿川選手のここ1ヶ月の牽引振りが素晴らしいです。

2-8.雷電 -440.2pt

世界が泣いた四暗刻単騎聴牌の本田

3月21日1試合目 浅見・本田・猿川・魚谷戦。雷電ファンで見逃した方は、必見です。本田選手が大逆転に向けて、四暗刻を目指し精度の高い縦重なりを考えた選択が秀逸でした。そして、最後の5pと5mの選択も枚数の多い5m待ちを選択し聴牌しきれたが、猿川選手の切れのある自摸アガリに好機を潰された。

雷電は、毎年勉強をしていない受験生が入試3ヶ月前に勉強しだすような感じを醸し出している。Mリーグは、最後だけカッコつけて興行受けをしても意味が無い。Mリーグの6ヶ月を最初から最後まで高い次元の麻雀を打ち続けれる選手とチームが価値と勝ちを得る。

雷電は、敗退がほぼ当確ですが、最後の週を内容ある試合を展開する事が全選手のやるべき事だろう。

2-9.フェニックス -551.8pt

1人1試合 最後のお披露目

フェニックスも、雷電と兆候が似ていて今期は1月中旬に1回だけ全連対した週以外は、他チームに力負けしていた。来週は、他チームのMVP争い、ボーダー争いの邪魔にならないように内容のある対局を全員がする事に集中したい。

私は、近藤誠一監督(元選手)のファンなので、誠一監督の祝杯をいつか見たい。

3.今週のMVP

今週非常に頑張った選手が多くいて、難しい選考ですが以下3名です。

・BEAST 猿川真寿

猿川選手の終盤にきてのリーダーシップが素晴らしい。やらかした放銃があった試合でも気が付けば逆転でトップを獲るなど非常につきにも恵まれている。その一瞬のツキを見逃さない臭覚と切れ味ある判断が素晴らしい。

・Pirates 小林剛
  長年麻雀界を牽引してきた魔王佐々木寿人選手の先手リーチに対して、後手で低打点ながら反発し続けた小林選手の意地の勝利は流石でした。
 
・Pirates 仲林圭
 抑えるべき試合を抑えるのがMリーグ強者です。勝つべき試合に圧勝して、MVP候補に名乗りを挙げました。

4.その他


「よっしゃあああああ、あと全8試合!しびれる麻雀ば打ちまっしょい。」

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