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好きなように生きていく

Youtubeという動画配信サービスができ、多くの人気Youtuberが誕生し、多くの子供達がYoutuberの刷り込みに影響を受けている。

そして、キャッチフレーズの「好きなように生きていく」や「多様性」と「自由」を取り違え、社会性の無い無責任な我儘をそのキャッチフレーズとして都合良く捉えて社会に迷惑をかける人が少し目につくようになった。

そんなお話を少ししたい。

半年以上前に記載した記事ですが、主旨としては高価なデバイスを所持している割には社会性が無くて、宝の持ち腐れ、否、最も大切な周囲の人を思いやる気持ちが欠落している事を残した。

今回は、似たような事が再度起きた。

夜20時近くなっていたバスの中には、私を含めていつもの乗車客が乗っていた。毎回同じルートと同じ時間帯を乗車していると、誰が仕事帰り、通院帰り、買い物帰り、散歩帰りをしているか直ぐに分かる。そして、たまに違うお客さんも当たり前ですが乗車してくる。

この日は、珍しく部活動帰りの女子中高生が乗車してきた。雰囲気と時間帯から、何かしらの部活動で遅くなった感じを受けた。少なくとも、入試に備えて勉強で遅くなったという感じではなかった。時期的にも入試は終わっている時期なので。

すると、その子が乗車すると突然携帯をいじり出し、運転手さんと乗客数名を待たしだした。恐らく、私の推測としては、何かしらの理由で財布を持っていないか、両親から渡されていた限られた小遣いを使い切って、帰りの運賃が無かったのだろう。

バス会社、時間帯、運転手さんにもよるが、人生で一度位以下のような経験をしたり、そのようなシュチュエーションに遭遇した事は無いだろうか?

  • 財布を忘れた

  • 万札しかない。

  • キャッシュカードとSuicaしか無い上でチャージが切れた。

  • 上記出来事だが、火急の要件がある。

突然の状況にあたふたしていると、優しい運転手さんが、稀に
「今回の料金は、特別にいいですよ。その代わり、次回乗車される場合に料金をその分お支払い下さい。」
という光景を視た事は無いだろうか?

私の人生では、私自身で1回、他の方で10回以上は見ている。
大概は、小学生までの子供や無料バス券が発行されている高齢者のケースが多いと思う。

そして、話を戻すと、女学生が明らかにチャージしている振りをして、上記運転手からの愛の手(無料乗車)を期待しているように感じました。
特に慌てて乗車してきた訳でなく、バス停の待ち時間でスマホのチャージ位は、灯りの無い場所でも可能だろう。

諸々の状況を高速に判断した上で、お金を使い果たしてしまい、徒歩1時間程度を帰宅するのは厳しかったのだろう。

このようなシュチュエーションに遭遇したら皆さんはどうしますか?
1分経過、2分経過、3分経過・・・


私は、ある程度全員に聴こえるように「人様に迷惑かけるなよ!」と言った。もし、女学生が気が付かなければ、私は捨て台詞を吐いて恐らく途中下車している。

幸いその女学生は、注意した主旨を感じ取って、運転手に謝罪して乗車を中止した。都心でも外れた場所なので、次のバスは30分以上待つだろう。

自分は、非常に悲しかった。
身なりもキチンとして、部活動に通わせられるという事は、両親が健在の普通の家庭であることが想定できた。
それが、自分1人の我儘で公共のバスを3分以上停車させ、それを当たり前のような素ぶりをしていた所に呆れてしまった。

もし、相手が以下のような方だったら、幾らでも待つだろう。もしかすると、偽善者をアピールするために事情を聴いて寄り添う発言をするかもしれない。

  • 乳児を抱えた母親

  • 小学生をあやす父親

  • 精神疾患

  • 杖を突いた高齢者、足の悪そうな人

  • 小学生低学年など。

Youtubeやメディアを中心として、「好きな事をして生きていく」を幼い子供達に展開するのは勝手だが、自由と無責任そして社会性の無さを取り違えてはいけない。

利己を大切にすることは、生きていくためにあっても良いが、利他という考えで社会のルール、法律、マナーを理解した上で、周囲の人々の生活や活動そして仕事が社会を支えている事を理解できなければ、「好きな事をして生きていく」と思い込んではいけない。

成人になる前に、社会のルール、法律、マナーを理解し、他人を尊重した上で「好きな事をして生きていく」が正しい事だろう。


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