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親ガチャ

「親ガチャ」といえば、子供の立場から生まれてくる時に自分の家庭環境や両親、そして自分の容姿などは自分の意思とは関係無く、生まれた時点の「親を選択するガチャ」の引きが子供の人生を決める可能性があるというネット用語です。

私自身は、人類皆平等とは思わずに幼少時の家庭環境によって、成人までの子供の人格形成に与える影響は大きいと思っています。但し、18歳を超えた青年・女性は、如何なる人でも親ガチャを超える事が可能だと思っています。

少子高齢化社会では、都心部やインバウンド需要や熊本のTSMC社による半導体バブルなどで色々な業種で若い人達の労働力を欲しており、やる気のある青年・女性であれば好きな分野で20代全力で仕事をすれば、その業界で起業して自分の経済的基盤を築き上げる事が可能です。

即ち、何かしら大きなハンデが無い限り、仕事のある土地を調べて、行動すれば高卒の人でも、その後の猛烈な勉強で親ガチャのハンデを超える事が可能でしょう。


先日、寒さがぶり返したある日の通院帰り、バスを待つために2人掛けのような石畳の椅子に腰を掛けていた。

そこに、30過ぎのカップルが子犬のポメラニアンを散歩していた。
椅子に静かに座っていた私が携帯をいじっていると、可愛らしいポメラ二アンが私の方に寄りたい様子をみせていた。

つぶらな瞳で純粋無垢な目線は、愛情あるブリーダーに育てられた様子が感じ取れて、こちらも少し嬉しくなってしまった。リードに繋がれていた犬が通り過ぎている間に、何度も名残り惜しそうに私の方に身体を向けて、可愛い目線を送っていた。

オジサンは年甲斐も無く、その可愛さにキュンキュンしてしまった。

その直後に異常な引きで「グィ」と子犬が引っ張られた。

子犬が引っ張られた様子

ほのぼのとした空気から一転、子犬の様子を心配した。
何せ、リードの引きが強すぎて首を引っ張られて、前足は完全に浮いていたし、後ろ足も一瞬浮いていて首つり状態になっていた。

シベリアンハスキーなどの大型犬ならば、少しは理解できるのですが、生後2か月位の小型犬の子犬にやるような対応では無かった。
犬を家族というよりは、インテリアとして扱っている様子は背筋から冷たいものが走った。


人の場合は、親ガチャでハズレを引いた時には幼少期は苦労します。それでも、成人したらアルバイトで首都圏への新幹線代さえ貯めてしまえば、それこそ無一文でも住み込みのアルバイトなどをしながら、自立する事が可能です。

そして、生活が落ち着いてきたり時間が余ってきたら、改めて自分がやりたい仕事に挑戦する事も可能です。諦めずに粘り強くたくましく行動さえすれば、無限の可能性があります。

人の場合は、親ガチャの影響があるのは未成年までだろう。その後の長い人生を決めるのは、自分の行動が全てであろう。

そして、今回目の前で遭遇した御犬様は、可哀想だが親ガチャがハズレてしまった。犬の場合には、譲渡されない限り残念な親元が飼育され続けなければならないし、状況によっては飼育放棄される可能性さえある。

子犬とその飼い主から親ガチャをしみじみと感じた。

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