第2回ももクロ一座特別公演CHANGE THE FUTURE! 未来を変えろ

まずは開催おめでとうございます。

先日第2回ももクロ一座特別公演「CHANGE THE FUTURE!未来を変えろ」を観に行った。

当初は第1回の千秋楽あけに2年後の開催が発表されたのだが、コロナの影響により2度の延期をうけ、そして2年後にようやく念願かなって今回の公演が実現することに相成った。実に4年間、忠犬ハチ公のごとくお預けを食らったのである。待ちに待った公演なのだが、なんとそのおかげで奇跡的に明治座創業150周年と重なり、ももクロ結成15周年とのコラボが実現した。明治座としてもこの公演は正式に明治座創業150周年記念公演と謳っている。さすがももクロだ。「もってる」と思わずにはいられない。

「ももいろクローバーZ 結成15周年×明治座創業 150周年記念」コラボレーションロゴ


さて、僕はバトルアンドロマンスの頃からのモノノフなのだが、その頃からずっと大好きな一曲がある。そう、ファン投票で常にトップ10に入るであろう人気曲「CONTRADICTION」。この曲が今回、座長玉井詩織、ももクロ主演で明治座で行われた舞台「第2回ももクロ一座特別公演 CHANGE THE FUTURE 未来を変えろ! 」の第2部、「ももいろクローバーZ大いに歌う」というライブのなかで歌われた。舞台は2部構成で1部はミュージカルで2部はライブという、やや変則的な構成になっているのだが、この2部のライブが1部の内容を引き継いだセットリストになっている。今回はこの曲「CONTRADICTION」に的を絞り、noteに備忘録として記すことにする。

先ず「CONTRADICTION」という単語の意味を検索すると(矛盾,食い違い,矛盾した言動)という結果がでてくる。
その前に今回の舞台のあらすじをざっくり言うと、現実世界での栞里が、自身のつまらない人生から脱却するために、鏡の向こうのパラレルワールドに行き、そこで出会った仲間(特にかなやっこ)の助けを借りながら本当の自分を発見するという栞里の成長物語で、その仮想世界の中で、あまりにも今の自分と食い違った設定の自分と向き合う。ここは栞里にとっての矛盾世界。
まさにCONTRADICTION。矛盾。

しかし栞里は最後に気づく。一見矛盾しているかのように見えるこのパラレルワールドは実のところ自分の心の中に最初からあって、今のつまらない自分こそが矛盾した姿なのだと。

歌詞を紐解いてみる。
例えば
飼い慣らせた欲望を恥じるのなら、リアルな素顔を見せずに生きればいい
→栞里は「私なんて」が口癖で歌うことや人前に出ることを恥ずかしがって逃げてばかりいた。

傷ついてみよう、折れちゃってみよう、強くない自分知っちゃおう、ひとりってほどひとりじゃない、孤独にはそうそうなれない
→就活で滅多打ちにされる栞里、そこからパラレルワールドにワープして大江戸座の仲間に出会う。

目を閉じちゃ見えるわけがない、だから目を開けて拳固めろ
→栞里の強い決意。大江戸座でのフェス終了後に起こるであろう栞里の開眼

夢は迷うものでも迷わない、ブレーキなんていらない、ココは行っとけ、今だカッ飛べ、アクセルベタ踏みで行け
→ここで初めて「夢」というワードが出てくる。主題には逸れるが作中にさあやとおれんが富くじを買って1000万を当てるシーンがあるのだけど、思わずあのシーンが頭によぎる。さあやの突っ走り感だ。思わず歌詞にあるココは行っとけが「行けるっしょ!」に脳内変換されてしまう。さあやは大江戸座再建にいくらお金が必要かをすぐさま聞いて、それを数字としての具体的な目標とし、その目標達成に対する解を素早く計算してあの行動に出たのだろう。そもそもクラファンぐらいでは到底再建は不可能だと思われる。(余談だがリアル佐々木彩夏さんも普段からそういう天才的な計算力がある)
ただし栞里の発案がなければ富くじの軍資金も無いわけで、結果的に栞里のアイディアが発端で大江戸座の再建が叶ったと言えなくもない。
栞里はそんなさあやを見て、とりあえず行動すること、チャレンジすることの大切さを学んだのではないだろうか?

心は騙せるけど騙せない、自分のままでいい、笑いたいとき、叫びたいとき、胸をはって大声で行け
→栞里はあの一件から本当にやりたいことから目を背け自分を騙して生きたが、最後にはありのままの自分でいいんだと気づく。そして続く栞里の心の声、魂の叫び。

「ねぇ聞いてて、ねぇ見ていて、ワタシのこと信じて、キミという本当が私を支えてる、信じて、please!」
→栞里(ワタシ)がもうひとりの本当の自分(キミ)に支えられてるという解釈。舞台の根底にあるテーマでもある「自分を信じる」ということがここで高らかに宣言される。

このように1部の内容とリンクする部分が本当に多くて、「CONTRADICTION」は今回の明治座の舞台における重要な意味を持った一曲だと思わずにはいられなかった。

というわけで、ももクロ一座で歌われた「CONTRADICTION」は単なる湧き曲設定ではなく(単なる湧き曲でも全然問題ないけど)ちゃんと意味があって、今ここで歌われる理由を考えたらまた違う視点で楽しめるんじゃないかと思ったので少しでも参考にしていただければ幸いです。

が!

しかし!

あのイントロが流れると…
ドゥン ドゥン ドゥン ドゥドゥン ドゥン    ドゥン ドゥン ドゥン ドゥドゥン ドゥンドゥン ドゥン ドゥン ドゥドゥン ドゥン   ピコピコ「あ゛ーーーーー!!!! 」ってなって「コントラ楽しいーー!」としか感じられなくなってしまうから、、、
じゃあ今まで話したことは一体なんだったのか…w
とにかく僕から言えることは「コントラは楽しい!」です。

以上考察終わります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

追伸
(僕はここの詩織ちゃんソロの「please!」が好きすぎてXとYouTubeで「さまざまなプリーズ」という題名で動画にしています。もしよろしければご覧ください)

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