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HMTの株主総会に行ってきました。質疑応答についてまとめてみました。

HMTの株主総会に行ってきました。3年連続の出席になります。会社に対しての期待感からか参加者が年々増えてきてます。総会開始の30分前には到着しましたがすでに100人以上の株主が来場しており、私は107番でした。盛況ですね。

全体を通しての印象ではバイオマーカーの事業化と収益化については先は長いけどロードマップに沿って順調に進捗している印象でした。私も質問しましたが、質疑応答では興味深い話が聞けて良かったです。

以下の内容は総会でメモをとってから、まとめているので内容が不完全な事をご理解下さい。私の質問は⑤⑥です。

質疑応答

①毎年発行されるストックオプションについて、希薄化など現株主に不利な面もあるがどう考えてるのか。

発行数を上限10万株と決めており発行数も全体の1%ちょいで、発行から2年は行使出来ないと厳しい条件で発行しているので株価に大きな影響はない。ご理解いただきたい。


②第一生命が保有株数を増やしているがどのように把握しているか。

現時点では純投資と把握している。第一生命をはじめとした機関投資家が最近、株を保有を増やしており、一方、総株主数は減ってきている。これは良い動きだと捉えている。


③日経産業新聞で解析事業で中国に進出すると報道されているが中国をマーケットとしてどう見ているのか?

マーケットとして世界3位ととても大きく、魅力的な市場と捉えている。現在、中国国内には競合する会社はなく充分に勝機はあり数年以内に数億円規模の事業を目標にしている。課題としてはいかに中国で知名度を上げるかという事が重要とみている。


④取締役が2名減っているがコーポレートガバナンス的な観点で大丈夫か?

取締役2名を削減して社外取締役と同じ数にする事でコーポレートガバナンスを効きやすくして、また執行役員を増やして経営者を増やす事で経営を安定させる。


⑤今後の資金調達について。去年の株主総会で増資の可能性について質問した時は、手元資金が潤沢にあり今のところ、一株価値が大きく毀損するような増資の予定はないという事だったが、現在、バイオマーカーの実用化、事業化に向けて順調に進捗している中、バイオマーカーを量産する際に大きな資金需要が発生することは無いのか?資金需要が発生した際には、一株価値の希薄化を伴うような増資は避けてほしいが。

バランスシートを見てもらうとわかるように、現在14億強の手元資金があり、直近では大きな調達の必要はない。数年先はわからないが現在の研究開発の状況では大きな希薄化を伴う増資、新株予約権を使用したようなスキームの増資はないと考えてほしい。


⑥会社の時価総額について、社長の考えをお尋ねしたい。先日のペフチドリームとの共同会社説明会では会長の個人的な見解ではあったが時価総額を2020年代に4兆円にするという発言があった。今のHMTの時価総額はおよそ112億だが、バイオマーカー事業が利益を生み出す体制になるであろう2020年度前半には、会社の時価総額をどのぐらいの目標にされてるのかを教えてほしい。

**後ほどの会社説明会で個人的な見解を申し上げます。 **


**その後の会社説明会にて社長より発言がありました。(個人的なコメントで)コミットメントでは全くないが、最低でも1000億、1兆円まであってもおかしくない。1兆円というのは私が生きているうちではないかもしれないが… **


⑦解析事業の利益率が減少しているがその理由は?

**中国などの新しいマーケットを視野に入れての設備投資が増えている事と、今後拡大を見据えての人材投資に資金を投資している事が理由。しかしこれらの対策の結果、今後、売上が増えていく事で利益率も改善するでしょう。 **


⑧バイオマーカーの進展と臨床試験についての対応について知りたい。去年の12月にバイオマーカーの責任者が交代しており研究開発だけでなく臨床開発について現在の会社の状況はどうなってるのか。

臨床試験に対してQMS体制をとるために、体制を引き継いだので責任者が交代になった。現在、臨床検査薬の会社からスタッフが来ており、彼らのノウハウや経験、知識を吸収しているところである。QMS体制を固めるために現在、人材を探したりいろいろと準備を進めている段階である。


⑨解析事業の売上の部分で国内市場が弱くなっているように見えるが、今後の見通しはどうなのか。

**2017年度の受注残が1億円以上あり、期ズレがあったため国内の減少があったとはとらえていない。国内は先ほどの質問にもあったように、設備投資と人材獲得でこれからも伸びていくと考えている。 **


⑩バイオマーカーにもっと資金を当てて、成長を促進しては?

**現在はうつ病のバイオマーカーに集中している。物量作戦で行くより質で行く方向なので、大きな資金を投入するよりも体制を整える事が重要だと考えているので投資額が少なく見えるかもしれないが、そんなことはない。 **


11.バイオマーカー事業の黒字化の目安について

**うつ病のバイオマーカーに対しては臨床試験をこれから行い、その認証を来年度に行いたい。審査の間も手をこまねいてるのではなく他のバイオマーカーの臨床に向けて取り組みたい。 **


以上が株主総会での質疑応答の質問でした。

その後、決議事案について拍手にて認証されて無事に総会は終了しました。その後インターバルを経て、社長による会社説明会と会社見学が開催させれて全て参加いたしました。

会社説明会では菅野社長から非公式ながら質問⑤の返事、時価総額は1000億は通過点、1兆円を目指す!を頂きました(自分にはそう聞こえた。)

総会のお土産をいただきました。

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