舞台観劇記録(2023-No.006)

ノサカラボ TASTE OF SOUND WAVE Reading with Live music
「シャーロック・ホームズ #3」

7月15日(土)昼の部、同16日(日)夜の部にて観劇してきました。
劇中演目は、上演順に、以下の3篇。
※1『まだらの紐(The Adventure of the Speckled Band)』 08/56
※2『マズグレーヴ家の儀式書(The Musgrave Ritual)』 04/56
※3『ボスコム谷の惨劇(The Boscombe Valley Mystery)』 18/56

参考までに、以下は収録されている短編集名。
※1、※3
「シャーロックホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」
※2
「シャーロックホームズの思い出(The Memoirs of Sherlock Holmes)」

配役は以下の通り。(敬称略)
山寺宏一 :ホームズ
水島裕  :ワトスン
田中敦子 :ヘレン&ジュリア(※1)、レイチェル(※2)、アリス(※3)
大塚明夫 :ロイロット博士(※1)、ブラントン(※2)、ジョン(※3)
津田健次郎:パーシー(※1)、レジナルド(※2)、ジェイムズ(※3)

2021年の8月末に始まったノサカラボによるシャーロック・ホームズのシリーズ、その3回目になるわけですが…いやはや、回を追うごとにグレードが上がっていくといいますか…今回はキャスト陣の豪華さはもちろんのこと、劇中の効果音まで生演奏という、なんとも熱の入り様が凄まじく…
詳しくは公式さんより発売されてる公演パンフレット(5,000円)を参照頂きたい。

ちょ~っち御高めなのですが、台本も、インタビューも、盛り沢山の内容でありますれば、一見の価値どころか、お宝必至の一冊であります♪
こうしてオススメするのも理由がありまして…
目下スケジュール未定ではありますが、アーカイブ配信が決定しているそうでして…タイミング合わずに行けなかったとか、上京できず断念したという人にも是非ともチェックしてほしいのであります。
スケジュールが上がり次第、編集して載せようと思います。

さてさて、私などがこの物語りのあれこれを書くには言葉足らずになるのは明々白々でありますれば(苦笑)、感じたことのみつらつらと。

「まだらの紐」は、個人的に覚えよくも子細を記憶していることもあって、思い入れの強い物語りです。田中敦子さんによる1人2役の、ヘレンとジュリアの会話シーンは照明演出の助けもある中とはいえ、姉と妹の演じ分けがすばらでありました…また、ホームズとロイロット博士との邂逅シーンでは「火かき棒」の曲げ伸ばしが注目ポイントかな…ホームズの対抗心に、山寺さんのユーモアを加えたこのシーンでは笑いをこらえられませんでした(笑
英国グラナダTV製作のテレビドラマ版にてジェレミー・ブレット氏の演じるホームズ像と近しいものを観た気がします♪
そうそう、ここで効果音が生演奏であるのだと初めて認識しました。
以降は舞台を正面にして右側の、効果音を担当する御二方にも始終目端に止めて観劇する様になりまして…ドアの開け閉めや軋む音だったり、馬車の進む音だったり、様々な音を3篇全て臨場感たっぷりに彩っておりました♪
「マズグレーヴ家の儀式書」は、女たらしの末路といいますか…虚勢をはることのデメリットを格言にする様な物語りかな、と…
大塚明夫さん扮する執事ブラントンの魅力たるや…女癖の悪さを時折に漏らしつつも古くからの謎を解き明かすに至った頭脳明晰な執事像は惚れ惚れするものでありました///
ま~結局のところ、「女性の気持ち」という最難関のミステリーは解けず仕舞いでありましたけれども(笑
「ボスコム谷の惨劇」は、因果応報の物語りってとこかな…ジェイムズの父親も悪だが、娘かわいさ故に過去の罪に向きあわないジョンも…
悪人の善行については、そのものを見るベクトル次第とはいうけれど…
知らないことの幸せ、知らぬが仏、か…お互いに知らされずにいたジェイムズとアリスの道行きに幸あれとは思う。彼らに罪はない。

3篇を通して、ストーリーテラーとしてのワトスン役の水島裕さんも実に魅力的で…謎に向きあい傾倒するあまり傍からみたら全くもって奔放な山寺さん扮する探偵ホームズの佳き友人として、またその立ち位置からして彼を見守るオーディエンス側として、劣らずとも聡明でありながら時にお茶目に、実にチャーミングなワトスン像でありました♪

いやはや、ちょっち書き過ぎた(汗
終演後の皆さんの御姿を大塚明夫さんがツイートに上げてらしたので、それを貼り付けて〆と致しましょう♪

余談:
ノサカラボさんから、とても魅力的な情報が2件ほど…
9月30日(土)・10月1日(日)
 朗読劇「アルセーヌ・ルパン#3 緑の目の令嬢」
10月28日(土)、10月29日(日)
 二人芝居「パ・ド・ドゥ」

どちらも観に行きたい…
ちなみに、前者の副題にある「緑の目の令嬢」は、アニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」に影響を与えた物語りらしい…三鷹の森ジブリ美術館でちょっち昔に開催された「幽霊塔へようこそ展」のパンフレットにそれに関する記載があったらしくて…今更ながらに欲しくなってしまった(苦笑
どちらも人気のある役者さんたちが出演されるので、チケット争奪戦を前に戦々恐々…獲れるかなぁ…めっちゃ心配…
観に行けましたらば、また書込もうと思います。ではでは。

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