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『1518!』と僕らの九月(まえがき)

漫画『1518!(イチゴーイチハチ)』(相田裕先生)が完結して、半年になろうとしています。公式な後日譚として、先生による同人誌『LOVERS』も発売された今、皆様は、『1518!』という作品を、どのように心に宿しているでしょうか。

私はこの作品を何度も読み返すうちに、作中に語られる「挫折からの再生」について、似たような自らの経験や、過去に出会った人々の体験談などを、色々思い出すようになりました。
そこから私は、「『1518!』を読んで影響された高校生」の存在を想像し始め、彼が「挫折を乗り越え新しい道を歩む」というストーリーを立ち上げました。

私の中にいるその彼は、どこか烏谷公志朗に似ていて、でも公志朗よりちょっとぼーっとしている、という感じの子でした。
でもそんな彼も、私の想像の中で「周囲に支えられて自分の道を見つけ、それに向かって歩き始める」というドラマの主人公へと、立派に成長してゆきました。

彼の具体的なエピソードが、いくつかの文章の断片になったところで、私はこれを小説の形にすることを決心しました。
考えはじめてからほぼ2カ月を費やして、前後編の長い物語になってしまいましたが、ようやくここに、一つの物語が編み上がりました。

『1518!』への愛と遊び心を散りばめた、そのくせ『1518!』の登場人物が出る訳でもない、二次創作とも違う、メタ創作とでも言うべきこのヘンテコな物語を、これからお目にかけたいと思います。

本編は以下のリンクから。
どうぞゆっくりお楽しみ下さい。

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●前編
https://note.mu/auc_comic5884/n/ncc794cf45476
●後編
https://note.mu/auc_comic5884/n/n24c37489f574
●あとがき
https://note.mu/auc_comic5884/n/n2c41b8f1d988
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この物語を、全ての『1518!(イチゴーイチハチ)』ファンと、作者の相田裕先生、そして熱意溢れる漫画レビュアー達に捧げます。

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