素朴さもおおらかさも味わえる歌集。『万葉集』は知識があればもっと楽しめる!〜令和の記念に〜

5月1日、新元号「令和」となりましたね。令和もよろしくおねがいします。

令和の典拠となったのは、『万葉集』。

4月1日に発表されて以降、原典となった『万葉集』は、記録にのこる限りでは国書が原典となった初の事例ということもあり大変注目を集めています。

この機会に『万葉集』に触れてみようと思っている方に、ぜひお聴きいただきたいオーディオブックが誕生しました!

▼「令和の記念に 『万葉集』を楽しむオーディオブック」

解説&歌の朗読一部を収録。古典初心者でも楽しみやすい内容に!

オーディオブック内では、16年国語講師として活躍され続けている吉田裕子先生が『万葉集』に関する知識を大変わかりやすく解説。

また、競技かるたA級・A級公認読手の資格を持ち、映画 「ちはやふるー結びー」 では読手&かるた監修も務めていた声優の木本景子さんが和歌の朗読を担当。

およそ30分程でコンパクトに聴けて、古典初心者の方も楽しみやすい内容となっています。

今回は、オーディオブック内で紹介されている知識をほんの少しだけお見せいたします!

『万葉集』の特徴を一部ご紹介。

・庶民の歌も天皇の歌もともに収録されており、素朴さもおおらかさも味わえる

平安時代に差し掛かると、和歌は位が高い人たちのものになっていきます。ですが、『万葉集』では庶民の歌も貴族の歌も天皇の歌も一緒に収録されているんですね。なかには東北地方・南部の民衆の歌「東歌(あずまうた)」も収録されており、そこでは方言も楽しめるそう。当時の素朴さも、豪快さもおおらかさも感じられるのが歴史好きな方にも楽しんでいただけるポイントです。

・現在の”平仮名”がなかった時代。当時、『万葉集』は「まんようしゅう」と読まれていなかった!?

『万葉集』の時代は、今のような平仮名もまだなく万葉仮名(当て字の漢字)で表記されていた時代。言葉の発音も現在とかなり異なっており、「まんようしゅう」という読み方はされていなかったそう。想定される読み方が音声では聴けるので、ぜひ本編で聴いてみてください。驚きます…!慣れてきた方は、万葉仮名の原文が載っているものを用意して読み方を研究してみるのもおすすめです。

・『万葉集』は、ストレートに想いを歌った歌が多い!

『万葉集』では、技工的なものが扱われているものは少なく、想いがストレートに歌われています。特に、正述心緒歌(ただにおもいをのぶるうた)というコーナーでは恋心をストレートに表現した歌が多く収録されています。

オーディオブック内では、その中から一句が朗読&解説されていますので一部をご紹介。

思ひにし あまりにしかば 術(すべ)を無み 出でてぞ行きし その門(かど)を見に
―読人しらず(正述心緒歌の歌 2551番(巻11))

「好きで好きでどうしようもなくなってしまったので、家を飛び出して門を見に行ってしまった」歌。純朴な片思いの歌ですね。

こういった恋の歌も、時代により異なった表現を楽しめます。現代で例えるならば…百人一首の恋の歌は「夜景の見えるレストランを予約して、お店の人にお願いしてサプライズ」というような用意周到な男性のイメージ!一方で、万葉集はストレートでピュアな想いが綴られているものが多い。

―こんな風に今読んでも共感できたり、身近に感じるような歌もあるので、こういった歌を楽しまれたい方は11巻の正述心緒歌から読んで見るのがおすすめです。

新元号・令和をきっかけに、『万葉集』を読んでみようという方。ぜひ、本オーディオブックを聴いて『万葉集』の知識を深めてみませんか?


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