”本気留学”で話題のサウスピーク塾長が教える、結果を出すための「聴く」英語勉強法

先日の記事で、子育て中のオーディオブック活用法について教えてくださったサウスピーク塾長のはるじぇーさん。

今回は、聴くことによる語学学習のコツについて寄稿いただきました!ちなみに、はるじぇーさんが運営しているサウスピークは全生徒の成績を公開できるなど「結果にコミット」することで有名な語学学校。

柴田浩幸
3ヶ月でTOEIC LR試験が平均200点上がる語学学校、サウスピーク https://souspeak.com/ 塾長(学習カリキュラム総責任者)・共同経営者。
Twitter ID @HAL_J https://twitter.com/HAL_J

今回のコツも少しスパルタな部分があるかもしれませんが、これも結果を出すため…。ご容赦ください!

◆英語を「聴く」、リスニング学習をしない人が思った以上に多い。

以前にある著名な英語参考書の著者の方にインタビューをさせていただいた際に、「英語参考書を購入した人の1割程度しかリスニング音源を聴かない」と仰っていました。でも、その際には「さすがに1割は少なすぎるでしょう」と思っていました。

しかし、自分の周りの学習者を見ていて、これはどうやらこれが正しいのだろうなと思うようになってきました。

英語学習においてリスニング学習をしなければ、英語力はほとんど上がりません。リスニング学習をどのように行っていくべきかをこの記事で紹介していきます。

◆語学学校サウスピークが推奨する学習方法 TOEIC Part5参考書の使用方法

ここから「TOEIC LR試験の点数を上げる」「英会話が出来るようになる」という2つのことが出来るようになるための学習法を紹介していきます。

使用する参考書は最近発売された「1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! これなら続けられる英語の筋トレ」(※)を想定しています。

※「英文法問題の参考書」「TOEIC LR試験のPart5問題集」です。

学習手順1 英文法の問題を解く
まずは英文法の問題を解きます。自分が選んだ回答が正解だったかどうかを確認しましょう。

学習手順2 英文の精読を行う
次に問題中に登場した文章の、英文を精読します。

精読手順1. 品詞分解をして英文の構造を把握する。
精読手順2. 不明な英単語の意味・発音記号を調べる。
精読手順3. 選択肢の回答がなぜ正解なのかを分析する

上記の3つの手順で精読をしましょう。

◆英語が出来ない人は英語参考書のやり込みが圧倒的に足りていない

実はこの学習手順1、もしくは学習手順2で英語参考書の使用を止めてしまう人がかなり多いです。ここで止めてしまっては英語力は決して上がりません。学習手順2まででは英語学習の半分も終わったとは言えない状態です。

英語力が上がらない人の学習相談に応じた場合、だいたいこの手順1と手順2のどちらかで英語学習を終えている人が大多数です。

具体的に何が欠けているでしょうか。以下に記していきます。

学習手順3 「リスニング学習20回と音読学習10回」を2周行う
精読を終わらせた英文を使って、「リスニング学習」と「音読学習」を行いましょう。

語学学校サウスピークで推奨しているリスニング・音読の回数
「リスニング20回+音読10回」×2周
⇒合計「リスニング40回+音読20回」 ※合計60回以上英文に触れる

1つの英文を自分の中に定着させる、その英文をスラスラと読める・聞けるようになるために必要な学習量の目安(※)が上記になります。

※易しい英文だと当然回数は少なめで良く、逆に難しい英文の場合だとさらに回数が必要になります。

これくらいの回数をやり込むことで、その英文が聞けて、読めるようになります。そして、千本ノックシリーズ3冊やり込めば、TOEIC LR試験のPart5であれば、20~30秒で1問解けるくらいの速さに到達出来ます。逐一どの選択肢が正解を検証しなくても、直感的に正解が判断できる「自動化」の段階まで到達出来ます。

◆ほとんどの人が、学習途中で終わってしまっている

しかしながら、学習手順2までで終わった場合には、この「自動化」は出来るようにはなりません。Part5の問題もすばやく解けるようにはなりません。

多くの人がPart5の問題で手間取るのは、ようは英語参考書のやりこみが足りないからです。千本ノックシリーズ3冊をまずは徹底的にやり込み、そしてまたTOEIC公式問題集も同様に3冊やり込めば、TOEIC LR試験で800点を狙うのは十分に可能なことです。

英語学習は英文を2~3回読んだだけで終わるものではありません。「リスニング学習」「音読学習」を通じて、最低60回以上は英文に触れて、自分の中に定着させる必要があるのです。

リスニング学習方法のさらなる詳細については次の記事内容を確認下さい。


(参考記事)二宮金次郎のように英語を学び、1,000時間の英語学習を歩きながら成し遂げましょう 

補足すると、その英文を英会話・英作文でも使いこなせるようになるためには、これよりも多くのリスニング・音読回数が必要です。通常はリスニング・音読で合計100回を超える回数、英文に触れる必要が有ります。

そして、これだけの回数をやり込んだ後に、次の手順に進みます。

学習手順4 英会話レッスン や 仕事 で学んだ英文を実際に使用する

「リスニング学習」「音読学習」で十分なインプットを行い、その後に実際に英語を使用することで、学んだ表現を英会話・英作文で使用出来るようになります。

英語を使用するのは、通常は英会話レッスンや仕事を通じてになります。

語学学校サウスピークが推奨する学習方法まとめ
学習手順1 英文法の問題を解く
学習手順2 英文の精読を行う
学習手順3 「リスニング学習20回と音読学習10回」を2周行う
学習手順4 英会話レッスン や 仕事 で学んだ英文を実際に使用する

なお、英語学習においていかに音読学習が重要かを知るためには下記の記事の内容を参考にしてください。

(参考記事)英語音読学習の重要性|英語学習の基礎段階においては音読学習の量が重要である事。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここまでが学習手順の紹介です。これから先はこの学習手順において、耳から「聴く」ことがいかに大切なことかを記していきます。

◆リスニング学習・音読学習を行うには耳から「聴く」ことが欠かせない

音読学習を自ら行う場合、模範となるリスニング音源が必須です。音源がなければ、見本となる音声がないので、我流で音読をすることになります。その場合、誤った発音・読み方を身に付けてしまう恐れが有ります。また、リスニング音源がなければ、当然「リスニング学習」も出来ません。

逆に音源があれば「リスニング学習」はもちろん、見本の音声を真似しながら「音読学習」が出来ます

上記の考えに基づいて、語学学校サウスピークでは、リスニングCD/音源が付属していない教材は採用していません。「リスニング音源が付いていない英語参考書」は、英語学習者のことをまるで考えていないなと私は考えているからです。

◆耳から「聴く」ことで圧倒的な量の英文に触れられる

また、リスニング学習は英文に触れられる量を圧倒的に多く出来る点も魅力的です。

英会話・英作文で使いこなせるようになるために、「100回以上英文に触れる必要がある」と先ほど述べました。これが音読だけですと、極めて大変です。自分は音読だけで100回やりきれる気がしません。

でも、これがリスニング学習、換言すると「耳から聴く」ことを中心に学習を行えば、「100回以上英文に触れる」ことはそれほど大変なことではありません

また、勉強時間の確保についても、「耳から聴く」で学習を行えば、「通勤・通学時間」や「家事の時間」などの隙間時間で勉強時間にすることができます。社会人で仕事をしている人でも、毎日2時間のリスニング学習を行うことは十分に可能です。

◆2年間で1,500時間を目標にする

ここから少し話が変わって、学習時間の話になります。

英語学習は1日30分をちまちまと続けていても英語は出来るようになりません。目安としては2年以内に1,500時間をこなす必要があります。短期間に集中的に英語学習をする必要が有ります。

1,500時間を2年以内にやり遂げるためには、「耳から聴く学習」、リスニング学習は絶対に欠かせません。そして、1日2時間以上英語を聴くことで、1,500時間を達成出来ます。

◆日本の中学・高校の英語授業で英語が話せるようにならない理由

英語学習には「リスニング学習」「音読学習」が欠かせないものですが、多くの日本人はその学習が出来ていません。それはなぜかというと、学校で教わっていないからです。

日本の中学や高校における英語の授業では、英文読解が主で、英文を和訳したものを説明して終わりです。そして、リスニング学習・音読学習は片手間に行っているだけです。これでは十分な学習量を確保出来ません。授業中に2~3回音源を聴いて、2~3回音読しているだけでは、英会話・英作文はもとより、英語を読む・聴くことすら満足に出来るようにはなりません。

英文を読める・聞けるようになるは「リスニング20回と音読10回を2周する」必要が有ります。従来の学校教育で英語力が上がらない理由は、単純にインプット学習(リスニング学習・音読学習)が圧倒的に不足しているからです。現在の学校の授業で行っている10~20倍のインプット学習を行う必要が有ります。

普段の仕事を通じて、中学生・高校生・大学生と接する機会が有りますが、この記事で述べてきた学習法を知っている学生は稀です。一部の上位校の生徒のみが知っているだけです。普通の学校に通う学生はまず知りません。

◆ALT(外国語指導助手)の代わりにデジタルオーディオプレーヤーを

最近NHKの番組、「クローズアップ現代+ どう乗り切る? 英会話時代」 を観ていて改めて思いましたが、日本の英語教育において欠けているのはインプット学習の量です。

そしてこの知識が欠けている状態で、ALT(外国語指導助手)と授業を行っても、せいぜい「異文化体験」しか出来ないです。むしろALTを雇うための予算を使って、もっとリスニング学習ができるようにデジタル・オーディオプレーヤーを各生徒に配布する方が良いのではないかと考えています。

ALTと短時間と接するだけでは、英語を話せるようにはなりません。これは皆さん自身も経験があるかと思います。ALTのレッスンが自分の英語力を向上させる要因となった方はほとんど全くいないのではないでしょうか。

それよりは全生徒にデジタル・オーディオプレーヤーを配布し、毎日2時間は英語を聴ける機会を与える。そして、十分なインプット学習が出来た段階で、現在では1ヶ月6,000円程度で毎日30分外国人と話すことが出来るオンライン英会話を受講させる。これが、お金をかけずに生徒の英語力を劇的に伸ばし、十分な国際交流体験も出来る処方箋です。

そして、ここで提案した方法を使えば従来のALTを雇用する方法よりもずっと安上がりに英語教育を行うことが出来ます。

ただ、日本の英語教育の現場自体はそう簡単に変わるとは思えないので、この記事を読んでいるみなさん自身からまずは「耳から聴く、リスニング重視の英語学習」を通じて、圧倒的な量のインプット学習を行っていって下さい。

本記事で紹介している中村澄子先生の千本ノックシリーズは、audiobookjpに音源があります。その音源を活用下さい。

また、その他参考書を使って勉強をする場合には、リスニング音源/CDが付属しているものを選択し、この記事で紹介している学習手順を踏まえた上で、徹底的にその音源を聴き込んで下さい。

中村澄子先生の書籍▼


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

わーい!
20
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。