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リーディング帰宅ラン歴5年!月200㎞走り、月20冊読書するもりぞーさんのオーディオブック活用術

リアルなユーザーさん情報をお伝えすべく始めた「オーディオブック×○○」。さまざまなオーディオブックユーザーさんに活用法についてインタビューする連載です!

第2弾は「オーディオブック×リーディング帰宅ラン」をテーマに、保険会社に勤務しながら、帰宅の際はオーディオブックを聴きながらのランニング、略して「リーディング帰宅ラン」をしているというもりぞー(守田悠三)さんにお話を伺いました!

◆オーディオブックを5年ほど使ってくださっているとのことですが、聴くのに、おすすめのシチュエーションはどんなときですか?


①日常生活の耳と頭がフリーな時間に

ランニング中も含め、通勤中や入浴中など日常生活の耳と頭がフリーな時間全般で利用します。通勤中は乗り換えや混雑していても全く影響なく、家から会社までのドアtoドアで聴き通せるのでとてもはかどります。職業柄、一日中PC画面を見つめているような仕事で目を酷使してしまうのですが、オーディオブックなら疲れた目を休めつつ読書ができる

最強の組み合わせは「リーディング帰宅ラン」。帰宅、ランニング、読書の3つを同時にこなせます。試してみる場合は信号はしっかり守り、車に気を付けて下さい。

入浴中もオススメです。100円ショップやスーパーで買える小さなチャック付ポリ袋にスマホを入れておけば、お風呂の中でも本が聴けます。しっかりとお湯に浸る時間が作れて疲労が抜けやすくなるという副次的な効果もあったりします。

②紙の本を読みながら音声も同時に聞く二刀流

分厚い本、図表がたくさん出てくる本など、紙の本だけだとちょっと大変な本については、本を読みながら同時にオーディオブックも聴くという方法がオススメです。

文字だけだと集中力がつづかないものでも、該当箇所を音声で読んでもらうと驚くほどスイスイ進んでいきます。挫折してしまった本をオーディブックで見つけた場合はぜひ試してほしい方法です。

◆デバイスはスマートフォンを使っていますか?

スマホアプリが基本ですが、ランニング中は小型のMP3プレーヤーも併用しています。2~3時間のロング走をする時は1冊の本だと集中力が続かなくなってしまうので、複数冊を小分けにしたものをプレーヤーにセットして走り始めます。本が切り替わるタイミングで気分がリセットされ、ランニングの時間全体をいい感じで使うことができます。

MP3プレーヤーはUSBメモリタイプで、PCにつないで直接ファイルをドラッグ&ドロップで管理するものを利用しています。複数のメーカーを試しましたが、トランセンド製のものは価格と壊れにくさのバランスがいいと思います。iPod shuffleは長時間のMP3ファイルで音飛びが発生するなど、機種によって色々あるようです。

◆おすすめの再生速度は?

じっくり聴きたい経済や歴史系の本は1.5〜3倍速ビジネス書は3〜4倍速で聞くことが多いです。

2度目に読む本は1度目による本よりもずっと速いスピードで聞くことができます。ゆっくりじっくり聴く方法もありますが、高速で何度も聴きかえす方がオーディオブックの良さが活かせるのではないかなと個人的には思います。

◆ランニングとオーディオブックが結びついたきっかけについて教えてください。

学生の頃から読書もランニングも大好きでした。学生時代は「ひと月に10冊読んで150km走る」など、それぞれの月間ノルマなんかも決め読書とランニングにふけっていたものですが、一方が多くなった月はもう一方が少なくなり、なんとか両立する方法はないかと悩んでいました。

そんな中、ランニング中に空いている耳を使う方法を模索し始め、オーディオブックというキーワードにたどりつきました。

始めてみると、200km走った月に読書数が20冊を超えたりして、これまでに悩んでいたランニング・読書間のトレードオフ問題が一気に解消しました。「これだ!」と思いました。

◆ランニング中に聴くのに適していると思う本はありますか?


①ワクワクする本
伝記や自己啓発本、ハウツー本など、読んでいてワクワクする本はランニング中に向いていると思います。上昇した心拍もいい感じで作用し、聴いている時の情景と一緒に内容が頭に残っている気がします。

②また読みたくなった本
すでに読んだことにがあり全体像が頭に入っているものは、多少集中力が切れても挫折しにくいので、復習としてランニング中を利用するのもいいかと思います。

③時間がちょうどいい本
ロングランをするときなどは、時間内にまるまる聴いてしまえるような長さの本を選び、一度のランで一気に完結させるという読み方もします。「ランをした上に本まで読めた」という充実感が残ります。

◆ランニングの参考になった本はなんですか?

ランナーとして、スコット・ジュレク著『EAT&RUN』はバイブルの1冊。伝説のランナーが何を考え、人生でどんな選択をしてしたのかを知ることができる本です。ウルトラマラソン走者なので、常識から逸脱しているエピソード盛りだくさんですが、自分を殻を破る上でそれもまたいい。技術的にも精神的にも、ランナーとしての幅を広げてくれる本だと思います。

余談ですが…「EAT&RUN」は本当に大好きで、オーディオブックに出会ったことに始まり、紙の書籍も原書も買ったあげく、結婚指輪に『EAT&RUN』を刻みました(妻が管理栄養士でランナーだったのですんなりと承認されましたが)。

人生で最も影響を受けたオーディオブックです。

◆最近聴いて心に残った本を教えてください。

金子哲雄さん著『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』
ジャパネットたかた創業者 高田明さん著『伝えることから始めよう』
自伝や伝記が好きで、「名前は知っているけど、どんな人なんだろう」という動機で本を買うことがよくあります。一般に知られていないエピソードを知ることができ、本を読む前後でその人の印象が180度変わることが自伝・伝記の醍醐味だと思います。(もっと自伝・伝記のジャンルの作品数を増やしてほしいです!)
『永遠の0』
普段小説は滅多に読まないのですが、豪華なナレーターのキャスティングに惹かれて聴きました。登場人物ごとに声が違ったり、効果音なども入れられたりしていて、とてもよく作りまこまれた、オーディオブックならでは作品でした。

◆よく大会に出場されるそうですが、直前の気持ちはどのように持って行っていますか?

レースの約1ヶ月前から調整が始まり、ロング走、ハーフマラソン、コアトレ、カーボローディングとルーティンを行う中で徐々に気持ちが入っていく気がします。所詮は市民ランナーなので本気でやっているというより、おまじないに近いのですが。

オーディオブックに関しては、普段から健康・栄養学関連のものはチェックしていて、サプリを摂取する前にその効能をおさらいしたりします。「効能を知ることで効き目が変わる。プラシーボ効果さえも利用せよ」と、とあるランナーに教えられました。

コアトレについては『筋トレが最強のソリューションである』がオススメです。筋トレを始める前の心のハードルをグッと引き下げてくれます。シュワちゃんの声をされている玄田さんのナレーション、最高です。

◆マラソンを続けられることの原動力はなんですか?

フルマラソンでいえば、かつての憧れだったサブスリーがいつのまにか当たり前のようにできていることだったり、体が変化するにつれて考え方が変わっていくことだったり、マラソンには楽しめる変化がたくさんあると思います。

今では走りながら本まで聴くようになりましたが、ランニングとの付き合い方そのものも常に変化していますし、ランニング中に聴いた本にもいろんな出会いがあります。

マラソンを通して得られる変化や出会いを楽しめることが、マラソンを続けていられる理由かもしれません。

◆インタビューにご協力いただきありがとうございました!

インタビュー・編集:SAEKI、岩崎 菜々

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