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フェアグラウンド・アトラクション なんと35年ぶり

SNSを見ていたら、彼らが再結成して6月に来日するとの情報が。

紹介文をそのまま引用させて頂くと・・・

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フェアーグラウンド・アトラクション、奇跡のリユニオンと共に来日公演が決定!

1988年発表の全英1位を獲得したデビュー・シングル「Perfect」は、日本でも大きな反響を呼び、多くのリスナーを獲得。オリジナル・アルバム「The First of a Million Kisses」の1枚を残し、人気絶頂の中、90年に突如として解散した伝説のバンド「Fairground Attraction」。1989年の最初で最後の日本ツアーで、同年に幕を開けオープニング公演を行った名古屋クアトロの35周年アニバサリーのラブコールに応えてのジャパンツアーが決定!
名古屋クアトロでの公演日はまさしく35年前のオープニングデイでもあり、今回のオリジナルメンバーによる奇跡の再結成~渋谷クラブクアトロ(東京)、名古屋クラブクアトロ(愛知)、梅田クラブクアトロ(大阪)、HULIC HALL TOKYO(東京)の3都市、計4公演のジャパンツアーが決定!
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解散が1990年、前回の来日が1989年、なんと35年振りの来日だそうだ。すごいことだ。一体それまでメンバーは何をやっていたのか、など少し調べてみた。

当時このバンドは好きだったから覚えているし、名曲「Perfect」なんかは今でも街を歩いていれば時々かかったりする。

ちなみに色々見ていたらなんと「Perfect」のアイルランド語バージョンというのがあるんだという。これです。

僕がエディ・リーダーの名前を久しぶりに目にしたのは、Atkin Guitarsというイギリスのハンドメイドギターのことを調べている時だった。2001年頃、まだ工房を立ち上げたばかりのAtkin Guitarsでブー・ヒューワーディンがギターを買ってくれたそうだ。彼はエディ・リーダーのバンドのフルタイム・メンバーだったそうで、Atkinを気に入って、エディ・リーダーにも紹介したのだという。またそれがきっかけで多くのミュージシャンに使ってもらえたのだそうだ。フェアグラウンドもそうだし、エディ・リーダーのソロもそうだけど、必ずアコースティック・ギターが使われている。そういう音作りも僕が気に入った理由だろうと思う。

エディ・リーダーのソロアルバムは好きでよく聴いていた。ぼくのようなおじさんが聞くような雰囲気の音楽ではないのだが、本当に素晴らしいシンガーだと思う。歌が上手いというのはこういう人だ、というサンプルのような人だと思う。ただ上手いだけでなく、センスがいい。この曲なんか最高ではないだろうか。

エディ・リーダーは1954年、スコットランド生まれ。生粋のスコットランド人で、彼女の大おじさんは、アイルランド独立戦争の時にアイルランド共和党同胞団(IRB)のスコットランド旅団団長をつとめ、アイルランドでのイースター蜂起の際、4000人のスコットランド人を指揮したという。そういうことだから、彼女もスコットランド独立を問う国民投票でも賛成票を投じるキャンペーンに積極的に関与したという。
10代でギターを始め、20歳になるとロンドンに出て、バッキングボーカルの仕事で音楽界にデビューしたという。最初の仕事はなんとギャング・オブ・フォーで、全米ツアーにも同行したという。ウルトラボックスやビル・マッケンジーとも仕事をしたそうだ。ズバリ、ニューウェーブ世代である。
その後結成したフェアグラウンド・アトラクションで大ヒット、しかしアルバム一枚を出してすぐさま解散、その後はソロ活動を続けてきた。

裏声を張り上げて歌う時もいいけれど、こんな感じで囁くような歌声もいいなあと思う。なんとパーカッションは膝小僧を手で叩いている。

こちらはごく最近、2023年の8月に行われたイギリスの音楽フェスでのライブ映像。なんと共演しているのはピアノ・アコーディオンのAlan Kellyではないか。調べてみると、この10年以上、よく共演しているようだ。彼女は最近スコットランド民謡を歌うことが多いそうだが、アイルランドのトラッドミュージシャンともこうしてセッションをしているのだ。素晴らしい。この映像、長いけれど、しっかり見てほしい。演奏も歌も本当に素晴らしい。「Perfect」から35年も経って、彼女は今64歳だというが、歌声は全然衰えてない。何よりこの裏声はすごいな。

6月の来日公演、せっかくだからライブハウスがいいだろうと渋谷クワトロのチケットを申し込んだ。楽しみだ。きっとリラックスした、アコースティックなライブが見られることだろう。


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