【制作後記】女の子がかわいい合作(変わるかもしれません)【音MDM】

Aquariusが制作し、音MDM天で放送された動画、女の子がかわいい合作(変わるかもしれません)について、制作の経緯などを記載します。
なお、この記事は水無月☆★とメスシリンダー(@mesushirinda)の2人で共著している記事になります。

■この動画を作った経緯

マッチングが終了し、制作を始めるにあたってお互いの趣味を共有することになりました。
その際に全く共通の好きなコンテンツがない中、ホラーコンテンツが好きという点のみが一致しており、ホラー音MADを作るという方向性に固まりました。
また、大人数の人間が音MADを観る生放送という場を活かすため、メタ的な要素を入れることとなりました。
お互いに映画、検索してはいけない言葉、SCP、洒落怖等をお勧めしあい、使えそうなアイデアやギミックを列挙して、それらを音MADに落とし込む方法を模索する中、”音MADにされている女の子”という言葉をテーマにすることになりました。
アニメ素材を使用した内輪合作のモブキャラに音MADであることを認識させ、危害を加えることで恨まれて反逆に合うという大まかなストーリーを、otoMAD-synthesis.midの各曲のテンプレに絡ませつつ展開させることで音MADという形に落とし込みました。
途中からメドレーをぶつ切りにしてpigstepという楽曲に変え、女の子から視聴者に音MAD素材からのメッセージを伝えることで、音MADにされている女の子というテーマを伝えると同時にメタホラーであることを伝えることにしました。
最後のエンドロールもアナログホラーらしさを出すのと、これはメタ的なコンテンツであることを示すために追加したパートとなっております。
また、進捗を提出をして運営に感想を求めた際、想定よりもコンセプトが動画から伝わっていなかったため、最終締め切り1週間前に急遽設定を追加することとなり、動画内に考察要素を振りまくことで現在の形となりました。
また、この動画はある人物が企画した合作の仮まとめ動画ファイルのリークである、という設定にしてタイトルを決めたり、単品を代理投稿してもらうなどをしました。
改めてになりますが、この動画を作ったのはAquariusの2人であり、それ以外の人物は一切かかわっておりません。
この動画は万人受けよりも、刺さる人には刺さる動画という方向性で制作していたため、予選ブロックを通過したことは想定外でした。
ホラーが苦手な方もいるであろう中、この動画が2度も流れたことは申し訳ないと思っております。

■otoMAD-synthesis.midパート

制作をするにあたり、通常通りsynthesisの音MADを作る→女の子のアニメーションを追加→映像にホラーを感じさせるオブジェクトを追加→Pigstepパート作成というフローを取ることとなりました。

主な分担は下記となっております。

全て2人で作っています

音MAD部分を作る際は女の子を映したり、後半のギミックを入れる想定でシーン選びをし、そのうえで内輪合作らしいクオリティラインを意識して作成をしました。
Rock My Emotions→カジオーについてはアニメーション担当者が音MAD部分も作成しているため、特に音MADとギミックとの調和がとれているかと思います。

アニメーションに関しましては、本来のアニメ制作に習い「キャラデザ」→「原画」→「動画」→「色指定」→「撮影(合成)」といった順番で行いました。
特にキャラデザについては、元のアニメと合成する際に違和感が出ないよう細心の注意を払い行われました。
また、現代のアニメは作画や動きが非常に丁寧に出来ており、稚拙なアニメーションを合成するとどうしても違和感が出てしまいます。
原画や動画作業においても気の抜けない時間が続きました。

原画、動画作業の関係整備・作業の進め方については日本アニメーション様の動画を参考にさせていただきました。

アニメーション制作はほぼ初めての試みでしたが、半月というタイムリミットの中では見合ったものが作れたのではないかと思います。

■Pigstepパート

台詞については、最初にこの女の子が言いそうなことをお互いに考え、それぞれが書いてきた文章を組み合わせてセリフの内容を決めました。
この音声をCeVIO AIの小春六花に仮で読み上げさせ、その音声をガイドに、synthesisで使用したアニメのセリフを組み合わせました。
whisperで全アニメの素材を自動分割、セリフ書き出しをして、言わせたい言葉を検索して配置していきました。
また、そのままだと素材を並べただけになってしまうため、使用素材が違うパターンを2トラック作り、Vocal Shifterの音声モーフィング機能を使用して2つの音声の中間になるようにしました。
その後ガイド音声のピッチを張り付けて彼女に喋らせることが出来ました。

映像については構図や流れを可視化したVコンを作り、アニメーション担当者と映像担当者で共通のイメージを固めたうえで作業を進めました。
当初は後ろにある画像は女の子の部屋になる予定で、VTuberの配信のような雰囲気だと思わせる→実は無機質な部屋にいたという流れを想定していました。

字幕については、2人で行ごとに交代で手書きテロップにするつもりでしたが、字の形が違い過ぎたためアニメーション担当者が全て書くことになりました。

仮テロップ。左が水無月、右がメスシリンダー。

■素材配布
今回のオリジナルの女の子については全てアニメーション担当者がキャラデザから作成しました。
下記のリンクで共有できるものはアップしておりますので、ぜひ二次創作などで使用して頂ければと思います。
また、声についても上記で記載した方法で再現ができるので、誰でも彼女にしゃべらせることが出来るかと思います。
私も彼女の派生動画やFAを楽しんでおります。

https://drive.google.com/drive/folders/1aoJgzjj1l4sAlYIKze7mut6_DjU370nO?usp=drive_link

■謝罪

想定よりもこの動画の考察が広まっており非常に嬉しく思っております。
考察の結果は作者が想定した答えである必要はなく、それぞれの答えにたどり着いてもらうのが私の望みです。
しかし、作者のミスで一部誤った表現がされており、考察の妨げになってしまっている点があるためこちらに記載させていただきます。

・愛は備長炭パートで使用されている新聞で嵯峨崎地域新聞から引用した文章がありますが、こちらは仮で作成したものとなっており、実際にはオリジナルで作った文章の新聞を表示する想定でした。
映像まとめの際にこのパートのみ差し替え忘れており、そのまま提出をしてしまった結果、誤りがあるまま放送、単品投稿されてしまいました。
嵯峨崎地域新聞は今回の動画とは一切関係はございません。
また、真相を探っている方たちに意図しないミスリードをさせてしまう形となり、猛省しております。

・Pigstepパートの背景映像にて、Googleスプレッドシートのリンクに繋がる暗号を仕込んでおり、解読がされた結果特定の人物がこの動画に関係しているという説が広まっています。
こちらの暗号は本来、上記の素材配布のリンクとなり、解読できた方へのご褒美として用意していたものとなります。
暗号を作る際に文字列の順序を誤ってしまい、関係のないリンクに飛んでしまう結果となりました。
リンク先のシート、及びそのオーナーの人物と今回の動画は一切関係がございません。

■最後に

音MADの企画の中でもトップクラスのイベントの中、盛り上がりに対して冷や水を浴びせるような動画を用意してしまいましたが、結果としては高い評価を頂けて嬉しく思っております。
今回のような異質な動画も内包できるほど懐が広いところが音MADの最大の魅力だと思っています。
最後に、再三にわたり記載しておりますが、この作品はフィクションです。登場する人物・名称・団体等は架空であり絶対に実在しません。















































https://s.kota2.net/1700309852.png


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