最近、デパートやネット注文で3Dプリンターで靴やインソールを作成する会社などが増えてきました。

私も試してみたいと思いますが、ただ不安な点が1つ。

それは、3Dプリンターで作成すると、完成された形状の物が出来上がること。

人間の動きは複雑です。測定するウオーキングマシンの上でした歩行と必ず同じ歩行を永遠にするわけではありません。

歩行も変化します。歩行癖を直せば変化するし、年齢と共に筋肉の減少などでも変化するでしょう。

私が作製するタイプのインソールは、ベースとなるインソールにその人の歩行癖を考えて付加するパッドの2つで完成します。

ですから、ベースのインソールさえ摩耗していなければ、歩行癖の変化に対応してパッドを付け替える事ができるのです。

3Dプリンターのインソールは一度作製したら変更はききません。一体成型タイプは変更がきかないのが不便だと思うのです。

もし作製しても、合わないと感じたら使わなくなってしまう。それはとても勿体ないですよね。

実際、先日ある会で隣に座った女性の中学生の息子さんは、スポーツの部活で足を痛めて整形外科へ行き、一体成型のインソールを作製して頂いたのですが、扁平足矯正のための内側を盛り上げた部分が気持ち悪いと言って、それきり一度も履いていないのだそうです。

いくらその人の足に良い、と言われても、その人自身が気持ちよく履けなければ、履く事自体をしてもらえなくなります。

だから、私はまず好きなタイプのインソールを選んで頂き、とことん何度でも気持ちよく履いて頂けるまで修正します。

(❶膝痛や腰痛がある人やご高齢者に良い医療用、❷長距離歩く人用、❸マサチューセッツ工科大と共同開発したオールマイティ用)、

次にその人に合ったさまざまなパッドを付加します。グラインダーで削ったりします。

そのための姿勢や歩行評価は、とても細かいです。そこまでやってらんないわ、普通はしないわ、というほど細かいです。

自分でもバカ正直にやり過ぎると思うのですが、

自分の体の歪みや歩行癖を一から全て知りたい人だっているはずだ、との思いから頑張っています。

自分を知らずして、どうやって自分の癖を修正できるのでしょう?

人様に作ってもらい、それを履くだけというのは楽です。簡単です。何も考えずに済みますから。

でも、人を頼れば頼るほど、自分から遠ざかっていくと思いませんか?

自分の体に責任を持ってケアすれば、体はちゃんと応えてくれます。

自分の癖を知り、直す努力をする方にこそ、私のインソールを履いて頂きたいと思っております。そんな奇特な方?をお待ちしております(^^)