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ブランドとその中の人

私はタペストリー作家・写真家・Aura loom デザイナーとして活動しています。
作品を作りそれを撮影してSNSや展示販売という手段で発信するということを今は全て一貫して一人で行っています。
そして活動していくにつれ、ブランドと個人を分けて考えるようになりました。
その考えを今回は書きとめておくことにします。

ブランドとしての活動は大なり小なりいずれは仲間を増やして、タペストリーというものを普及させたいという気持ちがあります。
仕組みさえ分かってしまえば特別な道具や材料がなくとも作れるものなのですから、それを学ぶ機会を作りたい。
なのでその作家さん・教える人・もしくは純粋に手織りを楽しむ人が増えて欲しいと言う気持ちであり、チームを組んだとしても緩やかな形を作りたいという考えです。 そして作品も質の伴ったもののみを扱うことは大前提です。
誰が作っても一定の品質をAura loomは保証したいと考えてます。
もしかしたら工房と言ったほうがイメージは近いかも知れません。

何かものを作るというのは楽しいものです。
それが役に立つものでも、立たないものであっても。
ですので、タペストリーを作る手段を知ったり、実現できる場なら(僭越ながら)私(たち)が提供できますよ。という気持ちです。

師匠と弟子みたいな徒弟制でもなく、ワークショップのような「作り上げることを目的の主とした場」でもない時空間とでも言うのでしょうか。

作品の制作に関しては何も考えずに没頭して手を動かすと言う、いわば作業的なものと、考えながら自分の感じたことをどうやって表現するか試行錯誤する時があります。
ひとえに「制作」といっても違うアプローチですよね。
そう考えると目的と手段の組み合わせって無限大だな、と思います。
そしてそれは作者に委ねたいなと思ってるんです。
あくまで私(たち)はその「手段」を知るための一助となりたい。
これがブランドとしてのコンセプトであり理念といったものです。

そして個人としての活動はブランドとしての活動にさらに自分の人格というものをつけて応用しています。
この人格というのも社会的人格というと分かりやすいかもしれませんが、
ようするにこの活動するにどう社会と関わりあうかを宣言したアーティストという位置づけです。

もちろんそれは作品のシリーズとしても現れています。
Aura loom=「色の展開図」
関口 あさみ=「写真と作品の間に生まれるイメージとコミュニケートする」

かなり要約しましたが、こんなイメージです。

そんなこんなで考えている事や作っているものなどを生み出しては発信しているもんだから、いつも身も心も空っぽ状態なのです。
そしてそういう空っぽなときにこそまた何か思いついたりするものです。
あ、いけない手も動かなきゃ。

制作に戻ります。

(この記事は2019/5/7に内容を改訂し読みやすいようにしました。)

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