見出し画像

文化的価値と市場的価値

機織女を抱えてまで織らせる家がなかったのは、一反の縮を織るのにずいぶん手間がかかって、銭勘定では合わないからだという。
そんな辛苦をした無名の工人はとっくに死んで、その美しい縮だけが残っている。 -川端 康成「雪国」より

織物は手間がかかる。 これは昔から変わらないことでありました。

こうして社会がどんどん市場化するにつれて失われていった手間隙。
時の流れで淘汰されていく技術もたくさんあるでしょう。

個人名で制作している作品もAura loomの作品もまた然り、作りたいものであればあるほど技術も高くなり、思索する時間も増えていくために価格は上がります。
作品は考えている時間の密度・苦労に比例するように設定しています。
一概にこのサイズならいくら、材料費を込めた原価でいくら、といった値付けの方法は採っていません。
この数年で自分が作り上げてきた作品を並べておよその時間と手間を価格という落とし所を見つけて体系化しつつありますが、なかなか簡単ではありませんね。

これからも価格については価値と照らし合わせて考え続けたいと思っています。 

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートは個展の費用や学費・研究のための書籍の購入として大事に使わせて頂きます。

明日もがんばります!
12

関口 あさみ

家で作る人 織物作家 私写真と随筆 https://asamisekiguchi.myportfolio.com/ 公式マガジン #お店 メンバー 作品を置いてくれるお店を探してます。

日々考察

タペストリー作家・写真家・兼業主婦・一児の母 日々の思い耽り。 記事に使用している写真は全て手前製。 手と目の届く範疇でのクリエイティブが活動のコンセプト。
1つ のマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。