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ぷらっと福岡郊外            ~英彦山神宮・南蔵院


①英彦山神宮

<英彦山神宮>
英彦山は、古来から神の山として信仰されていた霊山。
御祭神が天照大神(伊勢神宮)の御子・天忍穂耳命で、古くから
修験道の道場「英彦山権現様」として栄えてきました。
明治維新の神仏分離令により英彦山神社となり、昭和50年6月24日、天皇陛下のお許しを得て、戦後、全国第三番目の「神宮」に改称され、英彦山神宮になっているそうです。

<スロープカー>
英彦山神宮へはスロープカーの利用が便利です。
参道もありますが、車道から同の鳥居まで47段、鳥居から奉幣殿まで
410段の石段。
気候がいい時期は参道の花や木々もきっと美しいと思います。
が、結構な距離です。
スロープカーは往復700円。片道7分で雄大な景色を楽しみながら奉幣殿まで
行くことができます。

スロープカー
tenku cargo (籠) ~スロープカーの屋根部分

<下津宮(下宮)>
奉幣殿横の石段を上ったところにあります。
ここからの眺めもとてもいいです。

下津宮からの眺め
奉幣殿の屋根の雪が解け、湯気が立っていました
下津宮

下津宮は中に入って参拝できます。
以前ここを訪れた時は、中に入ったとたん大雨が降ってきました。
叩きつけるような雨の向こうに山々がかすんで見え、とても幻想的。
宮の中はしんと静まりかえり、澄んだ空気が辺りを包み、
世界からここだけが切り離されたような不思議なひとときでした。
通り雨が去った後は、明るい陽が差してきて木々がとても美しく見えたのを
今も覚えています。

ここ英彦山は天狗がおわす山と伝えられてきました。
英彦山豊前坊は九州の天狗の棟梁格で、日本八大天狗の一人です。

天狗の石像
この小さい天狗がとてもかわいい
不動明王
観音像
下津宮への階段
灯籠の中にも小さな天狗様

上津宮まで現在行くことはできませんが、いつの日かきっと行ってみたいと
思っています。
通行止めの問題だけではなく、それまでに体力をつける必要も
ありそうですが(>_<)

<天之水分神 あめのみ くまりのかみ(龍神)>
この御龍神水は修験行者が入峰時に必ず水筒に入れ用いたといわれる
ご神水です。
今もペットボトルに入れて持ち帰る人の姿がありました。
一口頂くとなんだか元気になりそうです。

不老長寿の御神水です
天之水分神
英彦山神宮社務所・こちらで御朱印を頂けます

<奉幣殿>
修験道時代の霊仙寺の大講堂で、現在の建物は、元和2年(1616年)小倉藩主細川越中忠興によって再建されたものだとか。
国の重要文化財に指定されています。

奉幣殿
奉幣殿
彫刻部分もとてもきれい
参道 急な階段が続きます

<スロープカー>
奉幣殿近くの神駅のホームからも山々の眺めが楽しめます。

神駅からの眺め
スロープカーが昇ってくるのが見える
スロープカーから見た線路
途中の参道駅 

下っていくと終点・花駅が見えてきます。
ここはスロープカー乗車のための玄関口的な駅です。
旧英彦山小学校を駅として利用しているそうで、昔ながらの学校の感じが
そのまま残っています。
土産物やスロープカーや英彦山のグッズなど、ここだけのお買い物も
楽しめます。
中には薪ストーブもあって、なかなかいい雰囲気でした。

花駅

②南蔵院 涅槃像

篠栗にある南蔵院は、篠栗四国霊場の総本寺で、第1番札所でもあり高野山真言宗の別格本山でもあるそうですが、何といってもこちらは巨大な
釈迦涅槃像で有名です。
この涅槃像を建立後、ご住職が宝くじに当選されたことでも有名。
とってもご利益がありそう!

この釈迦涅槃像はブロンズ製では世界一らしく、全長41メートル、高さ11メートル、重さ約300トンという大きさです。
近くで見ると、その大きさをひしひし感じます。
仏足の紋様は、お釈迦様の尊い教えと慈悲の心が込められているそうです。

涅槃像と言えば、バンコクのワットポーも有名です。
仏足の紋様がそれぞれ全く異なるのを興味深く眺めました。
国によるのか、それとも涅槃像ごとに違うのでしょうか。
ちなみに、ワットポーの涅槃仏はレンガ造りで外をしっくいで固めて、全身金箔で覆われているそう。
あちらも全長46メートル、高さは15メートルとても壮大なスケールです。

南蔵院 釈迦涅槃像 足裏(仏足)
南蔵院 釈迦涅槃像

外国人の参拝者(観光客?)の方もとても多く、びっくりしました。
このスケールの大きさは確かに一見の価値ありかもしれません。


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