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血祭り事件が連続発生、さぁどうする

めげないあんぽんたんな
オーストラリアでおたんこナース、
高橋奈央子です。


みなさん、こんにちは。


今日は、私の職場のリアルを
お届けしたいと思いますよ。

オーストラリアの医療現場で
私がどんなふうに働いているのか
お伝えできれば嬉しいです。


私は昨日、
巨大な放射線科外来の
フロアコントロールをしていました。


放射線科外来は、
カテーテル治療や検査が
それぞれの部屋で
毎日違うチームメンバーで
進められるんですね。


ドクター、技師、ナース、
その他いろんな職種を合わせると
常に100人以上のスタッフが
フロアにいるわけです。


その人達を取り纏めて、
緊急事態で指揮をとるのが
フロアコントロールの役目。


事件は、午後4時、
同時多発におこりましたよ…


まずはCT検査室で、
ICUからエクモに繋がれた
患者さんをスキャンしようとしたら、
気管切開部分から
血が吹き出すという事件。


私が到着した時には、
CTスキャナが
真っ赤に染まっていました…


しかも患者さんは、
スタッフたちが聞いたこともないような
感染症を持っていて…


防護服を着ながら、
ICUチームと連携して
対応しましたが、


みんなテンパっている状態なので
コミュニケーション取るのが
一苦労。


「一度みんな落ち着こう!

一回みんな話すのやめて!」


と私が叫ばないといけない程、
現場はまさにカオス状態。


そうこうしているうちに、
今度はカテ室から、


「カテ中に出血が止まらなくなり、
血圧がもう測れない…」
と緊急コール。


放射線科外来に救急から
蘇生チームもかけつけ、
またまたてんやわんや。


私が駆けつけたときは、
部屋はまるで地獄絵図。

もともと出血した状態で運ばれた
患者さんだったので、
床は血の海…


大量の輸血を投与するために、
麻酔科チームが
血だらけのフロアをツルツルと
滑りながら走り回っている状態。


その現場をまとめるのも
大変なのですが、


こういう想定外が起こると、
瞬時にスタッフの配置換えをしたり、
他の予定検査や治療を
延期するのかどうかなどの
判断をしていくことも
フロアコントロールの役目。


ここでは、
放射線科外来のドクターたちと
リストとスタッフの数を見ながら
優先順位をさぐり、
瞬時にその日の予定を立て直す。


この作業だけでもかなりの集中力が
必要なのですが、
とにかく現場がカオスなので



絶え間なく
「ねぇナオコー!」
と誰かが相談や報告に来るので、
フロア全体を
コントロールするのに一苦労。


それでも、
昨日は思った以上に
スピーディーに血祭り騒ぎが落ち着き、
誰も亡くなることなく
一日を終えることができました。


しかも遅番のスタッフ達も
5分の残業だけで済み、
フロアコントロールの私としては
ほっと一安心でした。


こんなハッピーエンドが
毎日あるわけではないのですが、


だからこそ!
こういう日のスタッフの頑張りに
心から感謝!


今日も最高のチームワークだったねと
メンバーを褒め称えながら、
スタッフが帰る姿をみて
私も心が晴れやかでした。


昨日実は、私自身ちょっと気持ちが
下がり気味だったので、
仕事で達成感を感じられたことは
私にとっても嬉しいこと。


だからナースの仕事は、
なんだかんだ言ってやめられない。


毎日、仕事が楽しいぜ!
とは思えませんが…


でも、こうして、
今日はこのチームで一日を
乗り越えられてよかった。


そして、
みんな晴れやかな顔で
仕事を終われて最高だった。


そんなふうに感じられる日が
プライスレスですよね。


あなたはどんな現場で、
どんな気持ちになりながら
働いていますか?


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それではシドニーから
愛を込めて♡



高橋奈央子

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