舞台だと、客から見て左がシモテ（下手）、右がカミテ（上手）。ヘタとジョウズでもなく、シタテでもウワテでもない。

首脳会議なんかが行われた後、共同会見が行われると、通常、時刻がカミテ、相手国がシモテになる。国賓を立てるという意味でシモテだ。
日本で行われる共同記者会見では、大統領が左、首相が右。アメリカで行われる共同記者会見では、首相が左、大統領が右になる。
日本で行われた共同会見で、中曽根元首相がアメリカ大統領をそっちのけにして、シモテに立ってしまったことがあるそうな。恥ずかしい。ん？ 田中角栄だったかな？

テレビに目を向けてみよう。
トーク番組は通常、シモテにゲストが座り、カミテにMCが座る。徹子の部屋、いいとも、アウトデラックス。
あるいはゲストは中央で、カミシモにMCが座る。音楽番組に多いパターンだ。
しかし例外もある。それが、さんまのまんまと、新婚さんいらっしゃいだ。これは関西の特徴なのかどうかは分からないが、MCが主人公という意味に捉えることができる。
他のトーク番組では、もさんまは舞台中央を陣取る。センターに居座る。これもまた、さんま氏が主人公なのだ。そう、さんま氏はトーク番組の主人公なのだ。MCであり主人公なのだ。つまり、さんま氏のトーク番組は、すべてさんま氏がおいしいところを持ち去るようにできている。
なぜか？ ただ単に実力があるから。それ以外ない。水道橋博士氏が「お笑いは強さ」とおっしゃっていたが、さんま氏は強いのだ、お笑い的に。

ただ、石原真理子氏に「ベッドの上では普通」と言われていたけれどね。