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日本における欧州車文化を守り、広めていきたい。

はじめまして。身の振り方が常識外れと言われた男、オート・ブルー・ユニオンの稲川二世です。

私は関東でドイツ車やイギリス車を中心とした中古車ディーラーを営んでいる 1990年生まれの未婚男性だ。SNSには関心がなかったが、インスタグラムをはじめてみたら、意外と悪くないような気がしてきた。
気軽な感じで文章を書きたかったが、インスタグラムは画像がメインのプラットフォームなので、noteを使ってみることにした。

今回ははじめての記事なので、自己紹介がてらなぜ私が中古車ディーラーになったのかをテーマにしたい。

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( ↑ 父であり創業者の稲川 一世 )

中古車ディーラー “オート・ブルー” を営む父の背中を見ながら育った私は、幼少期から欧州ブランドの外車が身近にあったし、好きだった。

父の背中をみて育ったものの、自分自身がディーラー業を継ぐ気持ちはなく、漠然と ”いつか自分も経営者として経営をしたい” と考えるようになっていった。
学生時代を過ごす中で、 “経営に必須な税務会計知識を得ながら様々な企業を見ることができる” という理由で、 私は税理士の道へ進んだ。

そんな私に、ディーラーになるのを決意する大きな出来事がおこる。

父の死だ。

父の死後 残務処理を進めていると、父が多くの顧客に対し、単に車の売買を行うだけではなく「車を通じた人とのつながりを感じさせる仕事」をしていたのだと知ることになる。
こうした父の無形遺産を守っていきたいという気持ちが私の中に強く湧き起こった。またそれと同時に、芸術作品のような欧州ブランドの車に魅了された幼少時代の記憶が蘇った。

重なった 2 つの感情は私にこのような想いを駆り立てた。


“いつか自分が死を迎えるタイミングで、自分と父が愛する車のカルチャーが死んでいたら、きっと後悔するのではないだろうか?”


こうして、オート・ブルーは再び走り出した。
私と同じ志を持った仲間も参加し、“オート・ブルー・ユニオン” に名前を変えて。
再創業を決めると、ありがたいことに周囲からは「今まで通り車は稲川さんにお願いしたい」との言ってくれる人たちがあらわれた。

今日、車は単なる移動手段として、家電的に消費される感じが時代と共に強まっているように感じる。


私にとって、車とその文化は単なる移動手段の機械ではなく、生活を豊かにする活きた芸術品に他ならない。

電気自動車や様々な移動のカタチが次々とあらわれ、時代の流れに抗うことができず、退屈な車に世界が支配されたり、中古車自体に乗る事が出来なくなる日がきてしまったら。

もうオートブルーに存在意義はないだろう。

しかし、だからこそ、Auto Blue Union は必要だ。
より多くの人に車を提供する事で、車とそのカルチャーを保全しながら同時に布教することができると考えている。

Auto Blue Union は、そのために全力を尽くす。

亡き父の想いを受け継ぎ、“オート・ブルー・ユニオン” が、今まで関わってくれた人たち、そしてこれから出会う人たちの、人生の 1 ページに残るようなカーライフに携わることができれば、冥利につきるというものだ。

(文・稲川大資)




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