ものづくり補助金の新たな口頭審査について

1. はじめに

令和5年度の補正予算案により、ものづくり補助金への予算が割り当てられています。第17次と18次のものづくり補助金が現在公募中であり、ここでは特に第17次から新たに追加された「口頭審査」に焦点を当て、その概要と重要性についてご案内いたします。
これから申請される事業者、支援者ともに関係することなのでぜひご覧になられてください。

2. ものづくり補助金の口頭審査の概要と背景

口頭審査の導入

第17次公募から導入された口頭審査は、補助金申請プロセスにおける重要な部分です。この新たな審査方式は、申請者の事業計画に対する理解度と責任感を評価するために設けられました。

審査の背景

中小企業や小規模事業者自身の経営力強化が目的であり、申請者が事業計画の作成に深く関与していることを確認するためです。補助金制度の本質は、事業者が自らの計画に責任を持つことにあります。

また、筆者の推測ですが、口頭審査の背景には事業再構築補助金が関係していると考えています。
事業再構築補助金は事務局側の対応が進まなかったり、代理申請などの問題が明るみになったり等多くの課題を抱えている補助金ともいえます。
その中で補助金本来の狙いとずれた活用のされ方などが問題になっているかと考えています。
その一つが事業者の主体性の欠如だと考えています。事業者が外部へ丸投げ(または外部支援者が”丸投げでOk”という集客方法をしている)することで補助事業が進まなかったり、責任を他者に押し付けたりするなどの問題から今回ものづくり補助金で是正したかったのでは?
と推測しています。
そうするに行政側が厳しい審査を潜り抜けている事業者は国内経済を支える中心となってほしいのでしっかりしてほしいという想いがあるのでは?とということです。これは筆者の考えの一つなのでご参考までに。

3.審査対象と期間

さて、話がやや逸れましたので本題に戻ります。以下が対象と期間となります。

  • 対象: 一定規模以上の補助金を申請する事業者。(一定規模は明記されていません。)

  • 期間 ↓

17次:2024年4月1日(月)~2024年4月12日(金)

18次:2024年4月24日(水)~2024年5月15日(水)※4月30日(火)~5月2日(木)を除く

※不参加の場合、採択取り消しなので必ず参加でお願いいたします。

審査内容

  • 事業計画の適格性、革新性、優位性、実現可能性の評価。

  • 事業計画書に記載されていない内容への質問も含まれる可能性があります。

審査方法

  • オンライン(Zoom等)にて実施

  • 所要時間は15分

  • 審査中はカメラをオン(上半身:顔と耳と肩がはっきり見えるように。webカメラ、マイク、スピーカーは必須(イヤフォン、ヘッドセットは使用不可))

  • 顔写真付きの身分証明書を用意(webカメラ、マイク、スピーカー(イヤフォン、ヘッドセットは使用不可))

  • 音声は録音される

  • 申請事業者自身(法人代表者等※)1名が対応

  • 場所は会社内の会議室等、審査に適した環境(公共スペースは不可)

  • 質問は一切受け付けません

  • 審査委員及び事務局はカメラをオフ

事前準備物

  • 安定したインターネットに接続されたPC(接続不良等によりインターネットが切断された場合の再審査は行いません)

  •  PC内蔵もしくは外付けのwebカメラ、マイク、スピーカー(イヤフォン、ヘッドセットは使用不可)

  • 顔写真付きの身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード等) ・ 会社内の会議室等、審査に適した環境(公共スペースは不可。申請事業者以外の同席は不可。口頭審査中、カメラに他の人が映り込んだり、マイクに他の人の声が入らないようにしてください。)

ものづくり補助金らしく事前にルール設定はかなり厳格な印象です。参加者を偽るなど不正発覚は不採択もしくは交付決定等の取消、補助金返還とな る場合がありますので必ずルールに従い口頭審査を受けてください。

4. 口頭審査の難易度

以下は審査にも精通している筆者の考えです。あくまでご参考までにご確認ください。

  • 口頭審査の難易度

低いと考えています。

理由
時間が15分と限られており、期間も約10日間とタイトになっています。採択事業者が約2,800者とすると都道府県あたり約60者を10日間で裁かなければならないので細かな審査が難しいと考えています。
また、おそらく仕組み化された内容で審査を行うと想定できるので淡々と質問されてあっけなく審査は終わるかと考えています。
よって事務的な進め方で進むと考えられるので1件ずつのウェイトはそこまで高くないと想定しています。

ただし、その反面外れ値は審査基準から逸脱しそうなのでルールに従う姿勢を貫いてください。
口頭審査の内容から採択された事業に関しては一通り答えることができるようにしておく必要があります。事業計画書の内容は外部に依頼しているしていないに関わらず、一通り頭に入れていることを推奨します。特に数値計画は自身で作成していない場合、答えに躓きやすいので数値の根拠を事前に明確しておく必要があります。

筆者は以前から”主体性”を重視した事業計画が本質的と訴えております。今回の口頭審査でも主体性は必ずキーワードになります。それは綺麗な言葉でもなく、事業者の想いやビジョンを相手に伝えることが重要だと思います。
筆者も審査員の場合、うわべの言葉ではなく事業者の想いや真剣さを伝えていただければ審査を落とすようなことはしないだろうと考えています。

5. まとめ

新たに導入された口頭審査は、ものづくり補助金申請プロセスにおいて重要な変化をもたらしています。この変化は、申請者に対して以下の点で影響を与えます。

  • 事業計画の深い理解: 申請者は自らの事業計画に対する深い理解を持ち、それを効果的に伝える能力が求められます。

  • 準備の重要性: 審査に臨むには、適切なインターネット環境、Webカメラ、マイクの確認など、技術的な準備が必要です。また、審査内容に対する十分な準備と理解も不可欠です。

  • 主体性と責任: 事業計画の作成とその内容について、申請者自身が主体的に関与し、その責任を持つことが重視されます。

当社では、支援させていただいた事業者様の主体性を重要視し、採択後の事業運営も見越したご支援をさせていただいております。そのため、形だけの支援ではなく、今回の大きな変化にも対応できる事業体制を有してております。
ご不明な点やご興味ある事業者様は是非この機会にお問い合わせいただけると幸いです。

なお、17次、18次ものづくり補助金に限定して事業計画書の無料チェックを承っております。
セカンドオピニオンとしてもご活用ください。


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