見出し画像

突然のPCR検査

無事退院しました。仕事も再開し、透析生活の始まりだーーー。

……と意気込んでいたのですが、仕事復帰初日、何かおかしい。入院前の尿毒症の怠さではない、疲労感というかなんというか。あれ、入院中に体を支えきれないくらい筋肉落ちたのか? どうした私。

不思議に思っていたらなんてことはない、発熱してました。以前も書きましたが、風邪をひくと治った後にグワっと発熱します。

腎臓熱、1年ぶりってことですか。今回熱がそれほど高いわけでもないのに、怠さ疲労感がハンパない状況です。もともと虫の息の腎臓が、仮死状態くらいにはなっていそうです。

夕方頃に熱が38度を突破したので、事前に言われた通り透析クリニックに連絡を入れました。ここで透析クリニックから言われたことが、

「PCR検査を受けて欲しい」

まじで。

新型コロナの症状には当てはまりません。腎臓熱はそもそも風邪の症状が出ません。ぴゅーと熱が上がってしんどいだけです。味覚嗅覚異常もちろん無し。ただ、免疫力が弱くなっている透析患者が1室に集まり集団で治療を行うという病院の性質上、新型コロナ「陰性」のお墨付きは無いといけない、それはわかります。


ってことで、病院からPCR検査の予約を入れてもらい、検査場へ向かいました。「公共交通機関は使うな」とのことだったので、熱中症警戒情報が出ている中、意地で歩いて行きました。死にそうになりました。

患者と直接触れ合わずに検査ができる仕組みになっていました。実験室なんかでガラスで密閉された空間に手袋が生えてて、その手袋に外から手を突っ込んで作業を行う、アレのイメージです。検査自体は説明を含めてものの5分程度でした。長い長い綿棒を鼻に突っ込まれ、しばらく鼻水が出ました。検査結果は最速で次の日、でも検査数多いから2〜3日かかるかも、とのこと。

ちなみに検査場がどこかは口外しないでくれと言われました。「場所がわかると近所の住人から抗議されるかもしれないから」とのことで、世知辛〜い気持ちになりました。


しかし、不思議なのは腎臓熱のきっかけになる「風邪」に心当たりがないことです。入院中毎日体温を測りました。あからさまな発熱はありませんでした。風邪の症状も出た記憶はありません。それなのに、きっちりと腎臓へのダメージは来ている。こんなことは初めてです。

完全無症状で、こっそり免疫が働いていた?

これ、もしかすると新型コロナ「だった」可能性があるのかもしれないと、ちょっと思いました。「だった」なら今検査をしてコロナが出るかどうかは微妙です。しかし、もしそうなら入院中に新型コロナ感染状態だった可能性があることになります。大問題です。

感染経路不明って、こういうことなのかーーって感じです。完全無症状ではPCR検査できませんし、そもそもしようとも思いません。濃厚接触者なんてわかるわけがないのです。


PCR検査の結果が出るまで、透析はスケジュールを変更して、人が少ないときに個室で感染対策をとってやることになるようです。透析生活、しょっぱなからいろいろ狂いまくりですが、どうにか乗り切りたいものです。

そして、コロナだったらいろいろ面倒なので、どうか陰性でありますように。というか 陽性だったら透析どうすればいいんだろう。調べてみると軽症なら自宅待機&透析クリニックに出向いて透析になるようなのですが、その際一番嫌なのはおそらく言われるであろう「公共交通機関を使うな」というお達しです。免許持ってない! 自転車持ってない! いや、もう本当に、歩きは辛い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?