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透析はじめました

てなわけで、入院しております。

今回は「透析導入入院」なので手術も何もありません。ただ透析を始めるだけです。ここ1年で入院も3回目になりますから、慣れたものです。


初回の透析は入院の翌日でした。最初は透析も軽めで時間も短め(とはいえ3時間)です。

意外だったのは、完全に横になった姿勢で透析することです。以前から時々透析を行うクリニックのWebサイトとかを見ていたのですが、基本的にテーブルがあったりテレビがあったりする写真が多いので、起き上がった姿勢で行うイメージだったんです。しかし大学病院は基本的に透析導入か緊急透析を行う場所であるからでしょうか、完全にベッドでした。背もたれ起きてません。テレビもなし。

そうなるともう「まな板の上の鯉」になるしかないわけです。

シャントに針が刺さるのもよく見えません。血液を浄化するダイアライザーという機械もよく見えません。ちらっとは見えるので、おおおーー血が、血が流れておるーーと感心はしますが、ずっと眺めてもいられません。最初ですから腕や体を動かすのも怖い。寝てたら終わるかなと思いましたがやはり不安と緊張があるようで目が冴えます。血圧測定器も左腕につけっぱなしで一定時間毎にヴィーーーと動いて血圧を測定します。うとうとっとしたかなと思ったらヴィーーーと腕を締め付けて来ますのでやはり眠れません。スマホは持っていましたが、これがiPhone11だったのでサイズがでかくて左手だけでは使いにくい、手が疲れる、と暇つぶしにはいまいち。しかも途中から「あたまいてぇ…」となったので、結局ひたすら天井を見ていた感じになりました。

長かったーー!!!


そもそも透析を始めるにあたって何故入院が必要なのかと言いますと、基本的には透析を始めることで起こる合併症の確認という意味合いが大きいようです。透析中に血圧が下がりすぎることがあったり、まれにダイアライザーのアレルギーがあったりもするようです。

そのなかでも代表的な合併症が「不均衡症候群」というものだそうで、これは私にも頭痛という形で現れました。透析を始める前は、血液にも体液にも長年蓄積された老廃物が溜まっているわけですが、初回の透析によって血液中の老廃物「のみ」が取り除かれます。そのため一時的に血液と体液で浸透圧に差が生まれ、脳が膨張することで頭痛等が起こるのだそうです。基本的には少し経てば収まるもので、私の場合も大したことはありませんでした。


正直言って、入院前2週間ほどの体調は良くありませんでした。寝ても、起きても、動いても止まっても腰回りを中心に重怠さがべったりとつきまとってくるような不快感。逃げ場がないのです。

「透析が始まったら今の体調の悪さはなくなりますからね」

先日の診察で医師はそう言いました。それはそうで、おそらくこの不調は主に血中の尿素窒素によるものでしょうから、それが取り除かれればすっきり爽やか〜になるはずです。

で、結果。

かなりすっきり!

重怠さが無くなったのもあるのですが、眠くなくなりました。2週間と言わずずっと前から、なんならシャント手術で入院したころから、やたら一日中眠かった気がするのです。それが今はかなりすっきりはっきりしています。

私が鈍くて気が付かなかっただけで、症状は以前から結構出ていたのかもしれません。これなら仕事も透析しながらの方がむしろ捗るかもしれません。

さて次回の透析は、暇つぶしをどうするかが課題です。

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