内と外の話。
皆さま、いつもお読み下さりありがとうございます。
さて、今回は内と外というお話です。
かなり前のことなのですが、いまだに印象に残っている出来事です。
それは、夜に遠いところからビルの写真を撮っていたのだけど、ある程度撮ったところで夜の暗さの中で、灯りのついた展望階の窓の中に結構いろんな人が動いているのが見えて、様々な人生があるんだろうなと考えていた。
そして駅まで歩いてみようかなと思い、駅の近くの横断歩道で信号待ちをしている所へ、私からすれば完全に「女の子」が、
「スミマセン・・」 ん?なんじゃらほいと顔を向けると、「ココにイキタイノデス・・」あぁ、外人さんか。
当時、まだ大阪梅田の周辺では道順が複雑で、地上歩いて地下道くぐって、ビルの2階まで上がって、そこからエレベータに乗って、、と旅行者には難しいだろなと思っていたので、「一緒に行ってあげるよ」と。
道すがら何かを話すでもなく、黙っていつもより少しだけゆっくりと歩きながら連れてった。
目的のビルの階に着くと、ぺこりとお辞儀をして、窓から夜景をじっと見つめていた。
あらー?何か思い詰めている? そんな感じだった。
さっきまで外からファインダー越しに見ていた風景がここにある。
写真というのはそこにある真実しか写さない。
その女の子は声を出さずに泣いていた。
そして雨が急に降ってきた。
何も言えなかったので、「先に帰るね」と声をかけてその場を離れた。
女の子は前を向いたままの姿勢で、少しお辞儀をしていた。
何か事情が有ったんだろうな、でも、私が立ち入ることではないけれど、ほんの少し前に、外から見てた ”色んな人生があるんだろうな” という思い、そして中で目撃した ”何かあるんだろうな” 、、と、一日で体験してしまった。
なかなか複雑な想いを目撃したジジィはビルから出る時に『雨降ってたの忘れてた』、、
地下道を抜けたくらいに雨が上がったので急いで家に帰ったのさー!
なかなか複雑なものを見た感じになりました。
だから?ということも、結論もありません。
あ、ちなみにマンションの部屋やらを望遠で撮ることはございませんので、追記しておきます! その辺りはプロとしての常識とモラルは持っていまーす!
お読み下さりありがとうございました。
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