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天才?奇才?の同級生のお話。

いつもお読み下さり感謝します。
今回は忘れようにも忘れられない同級生のお話です。

 私が中学3年生の時のクラスメイトのお話です。
一人は A君、小さい身体で目がくりっくりの可愛い少年(笑
いつも、どんな時でもニコニコしていて、声を掛けると「な〜に〜?」と答え、私に声を掛ける時は肩を指でチョンチョンと叩きながら「〇〇ちゃ〜ん」と声を掛けてくるのでした。私は特に危険人物認定をしていなかったので、楽しくお喋りをする相手の一人でした。

ある日、学校帰りにウチに遊びに来ない?と聞かれたので「いいよ」と遊びに行き、自分の部屋に招き入れられ、驚きました。
部屋の中が理科の実験室でした。そして、音楽聴いててねとレコードをかけたらベートーベン(笑 気絶しそうでした。
紅茶を淹れてくれたのだけれど、実験用のビーカーで出され、飲む勇気は有りませんでした。棚に並んでいたのはA君の話によれば全部劇薬で、蓋を開けると死ぬから注意してね、、と、説明された。

このA君のご両親はどちらもどこかの研究室に勤務しているらしくて、A君もその影響で危ないものをシコシコ作るというのが趣味だったらしい。
A君は何らかの書類を持って薬局に行くと、普通は売ってくれない薬品を仕入れる事ができた何とも言えない少年でした。

そして、卒業と同時に国立のどこかの学校に一発合格して私達の前から消えました。やはり親の影響を受けて子供は育つものなんだなと。。

そして2人目 B君、こちらは強烈でした。教室内ではいつもどこか常に一点を見つめている感じのひょろっとした子でした。
大体、ひと月に一回、おかしくなるのです。宙を見つめてるかと思うと、いきなり教室の窓を全開にして、机と椅子を窓から捨てる(笑。

当時はひとクラス40人前後で12クラスで、校舎の3階は私達が居た場所で、そこから机と椅子がダイブ!。 机も椅子もパイプだったので、校舎の下に止めている先生の車の屋根とボンネットに突き刺さるという衝撃的なことが毎月の行事でした。

このB君とも仲は悪くなかったので、何でいつも宙を見つめてるの?と、聞いた事があって、そしたら「学校の授業って面白くないし、教えてもらう事が無くて、目を開けたまま寝てる」と、、おいおい、、。
しかし、この無茶苦茶なB君は職員室に呼ばれるものの、いつもすぐに何事も無かったように戻って来る。このB君のご両親はどこかの大学教授だったみたいで、結構有名な教授さんだったらしい。

そして、家に遊びに来てよ、、と言われ、行ったら、コーヒーをここでもビーカーで出され、これ、何かの流行か?と、、 
そして部屋着がA君もB君も実験室の白衣(笑 このB君がかけてくれるレコードは、、ワーグナー(爆。
このB君も国立の高専を遊びの様に受かり、卒業と同時に私達の視界から消えた。

私はというと、同じように高専を受験し、見事に玉砕し、普通に工業高校に通うのでした。

きっと彼らは今どこかの研究室で恐ろしい研究をしていると思う(笑。

今回も何〜んにもタメにならないお話にお付き合い下さり、ありがとうございました。

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