見出し画像

26:Kauai⑱ ホテル滞在雑感Ⅰ 解放感

 日本とは違い梅雨や雪が無い季節がこの建築を許している要素は大きい。
 育った樹木の大きさにも癒されるが、日本でいう借景のようにそれを含んでのエントラスの高さは群を抜いている、その上、そこを風が吹き抜ける心地良さ。

 比較対象の車の無しではホテルのエントランススケールが伝わらない。

 列柱の下はまだロビーではなく、此処では手配の車待ちであったり、到着時のスーツケースを先ずベルパーソンに預けるエリア。写真には映り込んでいない手前には常時フルーツウォーターが置かれていて喉を潤すためだけに部屋に戻らず助かる気配りもあった。(*フルーツは日替わり)こうしたところは短期滞在者向けのホテルとは違う。

 エントランスだけでも日本とは違うスケールに期待値は十分に上がったが、非日常への舞台装置はそれだけではなかった。
 このエスカレータの長さと配置された空間域の高さ。自然は周囲に溢れているにも拘わらず、この二本のエスカレータの間には手入れがされている植栽の緑がある。

 やっとロビーフロアに到着。
 こうした植栽を見ていると、ディズニーランドが生まれた国だと実感する。どこまでもマリオットリゾートホテルを造り上げようとする意識が伝わるのだ。

 訪れた時期は2月末だった、決して正月飾りの竹ではない。海、プール、レストランと必ず通る場所に活けられていた。
 *カウアイ旅行記の流れとして到着時に今回のエリアについて記したが、あまり長く書くもくどいようで控えた。けれども、振り返ってこのホテルの心地良さが旅行の基盤であったことを考えるともう少し記載することで旅行案内としてもバランスに問題なかろうと、再度書き記すことにした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?