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倫敦:London14 引き寄せられて出会う

 滞在期間という大きな縛りは確かにある。けれども、滞在中はツアーではない為に一切の縛りがない。天気によっては当初の予定を入れ替えること、同じ所へまた足を運ぶこと、こうした全てが自由だ。
 パートナーが煙草を吸いたいというため数分後の待ち合わせ場所だけを決めた後、短い散策中引き寄せられたのがテムズ川沿いから少し入った裏通りの建物。

 手前の建物から出ると、唐突に壁だけが残っているように見えた。窓枠だけが残りガラスも嵌っていない壁。人もそう多くは立ち止まってはいず、おそらくこの流れはBorough Marketから今私たちが行ってきたTower Bridgeの双方向のようで細い道の割には人は多い。

 近代的な建築の中に取り残されながら違和感がない不思議は、日本と違い石造りの街並みの所為か。おそらく、この遺跡の壁質感を生かして周囲の建築が行われたのだろう。写真の案内板が下の写真

 クリンクストリートにあるWinchester Palece(ウィンチェスター宮殿)遺跡。1200~1600年ウィンチェスター司教のロンドンのタウンハウスとして機能した12世紀の宮殿。そして、この壁は現代の建物の一部(壁)として利用されているとも云えるが、見ようによっては現代の建物に飲み込まれたかのようでもある。
 ガイドブックにも特に記載はなかったが、十分に存在感が在った。

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