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「レプリカズ」

原題: Replicas
監督:ジェフリー・ナックマノフ
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2019年 107min
キャスト:キアヌ・リーブス、アリス・イヴ、トーマス・ミドルディチ、ジョン・オーティス

 まだ日本公開間もない頃、この作品について伝わってくる情報が芳しくなく「早く観なくては終了するのでは」と忠告を受けていた。忠告は覚えていてたものキアヌ主演でもあり油断していたところ、本当にあっという間に上映が少なくっていて慌てて映画館へ行った。

 出演者少なくほぼこの4名とこじんまりとした近未来(脳神経・クローン科学)作品。特に目新しい視点は無い。

 大雨の日にバカンスへ出ようした途中、車事故に遭い家族4人を一度に失った神経科学者ウィリアム(キアヌ)が自ら研究していた脳神経移植を実地で試み倫理を超えた世界へ踏み込む。
 クローン自体が現在は哺乳動物では成功例をみている為、驚くほどのSF世界ではないのだが、それは人となると話は違う。そこへ単なるコピーだけではなく脳神経まで移植しようと考えるあたりアメリカぽい。

 「イルマーレ(2006)」アクション作品ではない静かなキアヌが好きな私は、案外とこうしたマッドサイエンティストまではいかずとも一途な科学者役は似合っていて役柄等に不服はなかった。全体としてコンパクトで話に深みがないことは確かだが、叩かれるほど酷い作品にはみえない。今は130分を超える映画も多く、107分と尺に制限があるとこの程度かと受け止める。
 勿論、観ながら心の中では「そこはそう選択しないで」と云いたくなる箇所は適宜用意されているが、それも「込みの作品」とも取れなくは無い。身内(キアヌファン)には許容範囲ではないかと。
 キアヌファンは安心して映画館へいらしてください。彼の人気ポイントが活かされた作品デザインあることは確か。余程「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」132分の方が苦痛だった。
★★☆

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