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33:ハワイ諸島個性

 同じ南の島でも沖縄や伊豆諸島ではなくハワイ諸島を敢えて選択する理由はどこにあるのか。
 沖縄、与論島には既に何回か訪ねた。しかし、同じ南の島であっても食文化をはじめとして文化は当然日本である。南方らしい時間からの解放も得られるがハワイ諸島で味わうそれらとは異なる。

 私にとってはハワイ諸島は一番近いアメリカなのだろう。
 ハワイのスーパーマーケットに行くことはヨーロッパでの市場訪問と同じくまるでテーマパークさながらに楽しい。レストランにおいては提供される圧倒的なまでの量に悶絶する。それでも、日本では経験できない類は興味の対象なのだ。ドキドキしながらのファストフード店での注文も然り。

 これまで4回の訪問で不思議なことは、あれほど日本人満載で飛び立つ飛行機の筈がホノルルトランジット後誰一人日本人同行者がいないことだ。私たちを除いて皆が申し合わせたようにホノルルで降りる。ハワイ諸島はオアフ島だけではないというのに。勿論、私たちの訪問が毎回避寒の為、日本観光シーズンを外していることが背景にあることは多少ありはするが、それでもオアフだけに集中する極端な訪問に映る。

 そこでハワイ観光統計を調べてみた、以下*2016年度:

★ハワイ州への訪問者地域別
1.アメリカ西海岸  287,058人
2.アメリカ東海岸  129,020人
3.日本       135,343人
4.カナダ      27,698人

★ハワイ州の人気訪問島
1.オアフ島       437,352人
2.マウイ島       207,708人
3.ハワイ島       121,419人
4.カウアイ島         94,747人
5.ラナイ島        4,728人

 因みにハワイ観光協会の統計によると10月の観光客数が記録更新となっている。*日本人は月(季節)に関係なくほぼ万遍に各月訪問し大きく偏っての訪問月はない。
 確かにトランジット不要のオアフ島は他の島を抜いて一番の訪問数となっているが、これに貢献しているのは日本人。日本人ハワイ諸島訪問者数の9割がオアフ島を訪れている。
 理由の一つに日本語が通じるから、と読んだことがある。そもそも海外へ行くこと自体日本語圏外へ行くことであり日本語が通じないことが当たり前ではないのか。きっと、それでも初めての海外旅行だから日本語が通じる安心のハワイ諸島の中「オアフ島」選択となるのだろう。

 英語が不安なことが理由であれば、それはとても残念な展開だ。
 パートナ(話者)と私(聞き役)は二人で一人分ととても英語苦手カップルながら、これまで各地旅行をしてきた。万が一込み入ったことを伝えたい時は今はスマートフォンが仲介をしてくれ困り果てた経験は幸いにない。

 他の紹介記事で既に話したように、ハワイ諸島は島が出来た順番に全くその姿は変わる。北から順番に生まれたその時間経過に見合って島を覆う緑も変化し、火山の動きも南へ下るほど活発になる。

カウアイ島 *ハナペペダウンタウン

マウイ島 *ハレアカラ山頂

ハワイ島 *広大な溶岩平原

 普段の生活では混み合った都内JR各線、地下鉄、ビルに囲まれた風景、人と車、どう周囲を見回しても住宅オプション的緑しかない。その延長線上のワイキキにそれほど魅力を感じられない。そもそも折角の海外旅行地で日本人に会いたくはない。
 あなたが住んでいらっしゃる所が自然豊かな所だとして、そうであれば日本では見られない自然を見にハワイ諸島を見直してみませんか。

 日本に訪れる外国の方々が「日本語を話せない・使えない」状態で訪日されるよう、折角の海外旅行を異世界として英語を使えないことを不安がらずに楽しんでは如何でしょう。

 

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