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「ちはやふる 結び」

監督:小泉徳宏
制作国:日本
製作年・上映時間:2018年 128min
キャスト:広瀬すず、野村周平、松岡茉優、新田真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、賀来賢人

 本作は2016年2部作で公開された映画「ちはやふる」の完結編。友人から見ても私のreview群に「ちはやふる」が入っていることは異質らしい。種明かしは単に仕事柄観る必要があったに過ぎなかった。一作目のreviewを確認すると☆0.5、下の句(第二作)に関してはreviewさえしなかった。この流れの為全く期待せずの三作目。一般的には続編を重ねる度に劣化することが多い中、「ちはやふる」に関しては三作目が一番良かった。

 新垣結衣「ミックス。」が卓球を扱いながら試合シーンが工夫なく見られなかったようにこのパターンは邦画では多い。
 少なくとも「ちはやふる 結び」では、競技としての「かるた」、それも「団体戦」のかるた世界を今回は新入生を入れることでうまく扱っており、かるたを知らない人へのやさしい説明シーンはこの映画を小学生から高校生が多く観ることを考えるとうれしい。かるたの配置をもう少し深く描いてもよかった程だ。
 競技場面でのカメラワークも一、二作目とは異なり、臨場感が競技者の心情と共に伝わる。まるで引率者のようだった國村隼氏が殆ど出演しなくとも今回は青春映画としてまとまりがあった。

 とても個人的な意見と前置き:若宮詩暢さんのキャラクタが好きだ。今回は彼女の出演シーンが少なくもっとしのぶ節を観たかった。
 コミックでかるたを知った人であっても中々かるたの競技までは実際に見ることは少ない筈。小学校から百人一首大会が行われていてもかるた競技人口はまだまだ少ない。二次元から三次元へアプローチしたちはやふるシリーズはそう外していないのではないか。
★★★

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