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インドネシアの古都ジョグジャカルタ、主要な観光地とは?

インドネシアの中部ジャワに位置する、古都ジョグジャカルタ(通称•ジョグジャ)
首都ジャカルタから電車で約6時間かけて、ジョグジャカルタへ訪れました。

インドネシア移住後、一度は訪れたかったジョグジャカルタ。
それも、飛行機ではなく電車で訪れるというのが私の夢だった。そんな念願のインドネシア国内地方電車旅の夢がようやく叶いました。

3泊4日のジョグジャカルタ旅行。下記のような内容を動画にまとめているため気になる方はYouTubeを観ていただけるととても嬉しいです☺︎

▷ジョグジャカルタでの旅行費総額
▷ジャカルタからジョグジャカルタまでの電車旅の様子
▷電車のチケット購入の仕方は?値段は?駅の雰囲気は?
▷ジョグジャカルタで訪れるべき観光地とは?
▷中部ジャワの伝統インドネシア料理とは?
▷ジャコウネコとご対面?最高級品珈琲、ルアック珈琲を嗜めるカフェとは?

尚、当記事では古都Yogyakarta(ジョグジャカルタ)から地方都市Magelang(マゲラン)の主要な観光地やお土産屋さんを残します。


▷観光地編

【1】Borobudur Temple(ボロブドゥール遺跡)

ボロブドゥール遺跡

ジョグジャカルタへ訪れた際に、一度は訪れたいのが世界遺産にも登録されているボロブドゥール寺院遺跡群。8世紀ごろに建築された同寺院は、全体で9層の階段ピラミッド状の構造となっており、全体の高さは当初は42m、破損のため現在は33.5mですが、世界最大級規模の仏教遺跡です。

真下から見上げてみた遺跡

寺院に刻まれた壮大なレリーフ、なんと1460面ものレリーフが刻まれているそうです。一つひとつ繊細に描かれているため、じっくり見ていたら日が暮れてしまいそう…。

ボロブドゥール寺院に訪れて本当に良かった…と感じる一方で、知らなければ少し驚いてしまうかもしれない個人的な注意点を下記お伝えします。

【ボロブドゥール遺跡を訪れる際の注意点】
①中心街ジョグジャカルタから車で1時間ほどの場所に位置するということ
ボロブドゥール遺跡はジョグジャカルタへ訪れる際に併せてチェックしておきたい定番の観光地ですが、実は同遺跡はジョグジャカルタ市内に位置しているわけではありません。Magelang(マゲラン)という村に遺跡があるため、旅程を組む際には気をつけたいことの一つだと感じます。私の場合は、朝一から遺跡見学をしたかったため、遺跡近くのMagelang(マゲラン)市内に前泊し、翌朝遺跡を観光しました。
結論、そのようにして良かったと感じます。勿論ジョグジャカルタ市内から1日で行って戻ってくることは不可能ではないと思いますが、個人的にはのんびり時間を気にせず遺跡と併せて自然も楽しみたかったので、時間を気にせずゆっくりと旅を楽しみたい方にはマゲランで宿泊することをおすすめします。

②Webで事前予約が必要だということ
ボロブドゥール遺跡を訪れたい方はWebにて事前にチケットを購入する必要があります。下記Webサイトにて、遺跡訪問予定日の1週間前から予約可能。訪れたい日付と時間を選択し購入します。

また、インドネシア国内にてVISAをお持ちの方は”Domestic Tourist”から購入可能です。その際、現地のチケットカウンターにてKITASなどのVISAを提示する必要があります。
尚、コロナ禍で一時閉鎖されていたボロブドゥール寺院ですが、2023年初期からようやく上部への入場が開放されました。上部へのチケットをお求めの方は、”Temple Structure Ticket”を選択すれば上部への見学が可能かと存じます。
(私はDomestic TicketのTemple Structure Ticketを購入しました)

遺跡最上部からの景色
街を見下ろす仏陀

③服装
遺跡へ訪れる際は、基本的に露出の多い服装はNGとされています。ショートパンツなどを着用していた方は腰に巻くスカーフを配布されていました。また遺跡では日差しを遮るようなものはないため、遺跡見学の際は帽子やスカーフなどを持参した方が良さそうです。

【2】Prambanan Temple(プランバナン寺院群)

朝日に照らされるプランバナン寺院

世界遺産に登録されている古代ジャワ最大級のヒンドゥー教寺院で、ボロブドゥール遺跡と併せて巡りたい観光地のひとつです。同遺跡は、ボロブドゥール遺跡と異なりジョグジャカルタ市街から車で約30分ほどの場所に位置し、比較的訪問しやすい場所に位置しています。

遺跡の見どころは、ヒンドゥー教三大神シヴァ神(中央)、ヴィシュヌ神(北)、ブラフマー神(南)が安置されている3基の主要な祠堂(しどう)です。祠(ほこら)のような大きな遺跡の最上部に神々がひっそりと安置されているのですが、対峙したその瞬間思わず息を呑んでしまうほどの迫力です。

南側の祠堂に安置されているブラフマー神像

尚、各祠堂の回廊にはレリーフが刻まれていて、これがとにかく細かくて惹き込まれます。興味深いのがそのレリーフ一つひとつに意味があること。例えば、シヴァ堂の回廊内壁に刻まれているのは古代インドの大長編叙事詩であるラーマーヤナ物語であったり、ヴィシュヌ堂のレリーフはヴィシュヌ神第8の化身であるクリシュナの英雄譚が描かれていたりと、調べれば調べるほど惹き込まれるのがこの遺跡。

余談ですが、個人的にお気に入りのレリーフは『カルパタルの樹』が描かれているレリーフ。インド神話に登場するどんな願いでも叶える樹•カルパタルの樹。そのカルパタルの樹を挟んで鳥、羊、猿、兎、鼠などの一対の動物たちが描かれています。主に各祠堂の外壁に刻まれているのですが、『どんな願いでも叶える樹』を挟んで何やら嬉しそうにしている動物たちを発見していくのが楽しかったのです(笑)

カルパタルの樹を挟む人鳥のレリーフ
カルパタルの樹を挟む兎?鼠?のレリーフ

【プランバナン寺院群を訪れる際の注意点】
①訪れる時間帯
私は土曜日の朝6時30分、開場時間と同時に訪れたのですが、朝8時以降になると地元の小中学生の社会見学で遺跡内が大混雑していました。ゆっくり遺跡を堪能したい方は、朝一で訪れたほうがいいかもしれません。

②Webでの予約
こちらもボロブドゥール遺跡同様Webでの事前チケット購入可能です。実は私の場合、同遺跡に訪れる予定はなかったのでチケットをギリギリまで購入していなかったのですが、訪れる日の前夜でもWebで購入すること可能でした。

【3】Keraton Ngayogyakarta Hadiningrat(王宮/クラトン)

18 世紀頃に建てられた王宮。現在もインドネシアの王族の居住地として使用されている宮殿です。王宮には王室に関する様々な工芸品などが展示されている博物館なども併設されています。

また王宮では一般の方に伝統芸能が午前中に披露されます。影絵劇や人形劇、ガムラン演奏など、披露される伝統芸能は曜日ごとに異なるそうですが、私が訪れた土曜日はジャワ舞踊が披露されていました。

王宮内で披露されるジャワ舞踊

インドネシアの鍵盤打楽器•ガムランの低い音色とともに演じられるジャワ舞踊。
華やかなバリ舞踊とは異なり、抑制された『静』の動きが特徴的だそうですが、静かでゆっくりとした踊りの中に、激しさをもつジャワ舞踊はとても美しかったです。

【4】Kampung Wisata Taman Sari(タマン・サリ)

ジョグジャカルタ王宮近くに建てられた離宮、Taman Sari(タマン•サリ)
水の王宮という異名を持つTaman Sari(タマン•サリ)は、インドネシア語で『花園』という意味です。このTaman sariでは王宮に仕える女性たちが水浴びをし、その光景を当時の王様が塔から眺めて気にいった女性に花束を投げ、王専用の施設の水浴場で沐浴したりしていたそうです。

王宮から徒歩15分ほどの場所に位置するため、王宮と併せてチェックしてみるのもいいかもしれません。

水の王宮•Taman Sari
塔の3階から眺めた景色(王様はここからお気に入りの女性を眺めていたのだろうか…?)

【5】Malioboro Yogyakarta(マリオボロ通り)

ジョグジャカルタの繁華街マリオボロ通り
レストランやお土産屋さん、ホテルなどが軒を連ね、観光客誰でなく多くの現地人で賑わっています。人気なジェラート屋さんやジョグジャ名産のバティック屋さんが多数あり、歩いているだけで楽しい場所でした。

[余談]
当初マリオボロ通りは訪れる予定はなかったのですが、中部ジャワ在住の友人に
『ジョグジャ来てマリオボロ通り寄らへんのは、ジョグジャに何しに来たんですか?ってなりますよ』
と言われたので、寄ってみることに🌝
確かに、ジョグジャの魅力がギュッと凝縮された場所でした笑
通りには馬車が多数停まっていたので、時間がある方は移動する際に利用してみると思い出になるかもしれません。

▷お土産編

【1】Kopi Luwak Mataram

Kopi Luwak Mataram店頭

最高級品珈琲として知られるKopi Luwak(ルアックコーヒー)を提供しているカフェ。ジョグジャカルタで有名なkopi luwak店では、店頭で本物のジャコウネコがお出迎えしてくれます。(人生で初めてみたジャコウネコ・・・可愛かった)

眠たいジャコウネコ
お食事中のジャコウネコ

こちらでルアックコーヒーをジョグジャ土産に購入することが可能です。

Kopi Luwak(ルアックコーヒー)とはジャコウネコが食べたコーヒー豆の排泄物を洗浄•乾燥させて作られた珈琲です。産出量が少なく希少価値が高いため高級な訳ですが、やはり最高級品と言われるだけあり、これがとても美味しい。喉越しが柔らかくでさっぱりしているコーヒーで、コーヒー好きには堪らないお土産かと思います。

ちなみに購入の際価格交渉可能かと思います。
私の場合、同店にて最終的にお土産用50gの珈琲2箱をRp.300,000(¥2,820位)を購入しましたが、最初は1箱Rp.180,000(¥1,700位)とふっかけられました。そのため『お土産用のコーヒーは1箱でいいや』と私が言ったとことろ、店員さんに『お土産用珈琲豆2箱と店内での珈琲一杯無料でRp.300,000(¥2,820位)でどう?』と言われました。

お土産のCoffee Luwak
Coffee Luwak50gとパームシュガー

【2】Bakpia Pathok 25 & 99

ジョグジャカルタ定番のお土産•Bakpia(バッピア)
Bakpia(バッピア)とは豆が入った月餅のようなお菓子のことです。
もちっとした食感の中に豆やチョコ、紫芋、パイナップル、チーズなど様々な味のBakpiaを楽しめます。

店内では、販売エリアの隣でBakpiaを作っている様子も見ることができて、見るだけでもおもしろいお店です。
また同店はジョグジャカルタ市内複数店舗があるため、訪れた観光地近辺の同店に寄ってみてもいいかもしれません。

お土産のBakpia


ジャカルタやバリ島とはまた全く異なる魅力を持つ古都ジョグジャカルタ。
インドネシアへ訪れる際、古都ジョグジャカルタを旅の目的地候補に考えてみるのはいかがでしょうか。

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