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皆さまこんにちは!
ミスター600mm!!
できるできないは自分で決めてしまっている部分もある?と思っている航空写真家の深澤明です。

今年はまだ設定しておりませんが、昨年はクラブツーリズムで「流し撮り講座」を数回実施しておりました。

流し撮りって難しいし、なかなかうまくいかないものです。

1/60秒からスタートして徐々に慣れてくれば、1/30、1/15、1/8とシャッタースピードを落として撮ってゆく。

三脚を使用すれば横回転の軸は三脚ですし、手持ちなら自分の喉のちょっと奥あたりを軸にして回転するだけ。

シャッターをあまり押し込まず、軽くプッシュ。

ポイントを挙げればこのあたりに集約できるわけですが、実は必要なのは

(流し撮りが苦手だ)

(流し撮りは難しい)

(流し撮りがうまくできない)

というマインドをいかに吹き飛ばすか、なんですよね。

結局精神論みたいにはなりますが、できると思い込むことはできないにしろ

(今日で絶対にマスターしてみせる)

という意気込みの方がよっぽど大事ですよってことです。

もちろん、テクニカルな部分はいろいろありますが、まずはマインドをどう持っていけるかが重要です。

そのマインドをコントロールするのではなくて、「なんか、私にもできるかもしれない」と思ってもらえるようにマインドを高揚させることは、講師を任されているワタクシの責務なのだろうとは思っています。

そして、物事には何事も段階が必要です。

いきなり離陸や着陸などの被写体の動きの激しいショットからやっても成功率は上がりません。

「まずはタキシング中の動きを狙おう」

これは野球でいうところの、トスバッティングに近いです。

こうしてスポーツに例えると楽だなと感じることが多いのですが、写真撮影ってどこか運動神経の良さも関係しているなと普段から実感しているからなのかもしれません。

タキシング中のヒコーキを狙うメリットとしましては、比較的一定速度で動いている点です。

その上大多数のケースで、滑走路上にいるヒコーキよりも撮影者からの距離が近いこともあります。

ヒコーキまでの距離が近い方が、同じシャッタースピードでも背景のブレ幅を大きくすることができます。

エアボーンやランディングロールを比べて圧倒的に速度は遅いので、背景のブレ幅だけでいえば、正確には小さいのですが、それでも距離が近い分だけ撮りやすさはあると思っています。

したがいまして、「流し撮りの基礎はタキシングにあり」と断言しても良いのではないでしょうか。

実は大事なのは、タキシングだった、というのは構図についても同様で、ゆっくりな動きだからこそ背景にまで気を配り、狙った通りに絵作りができるかどうか。

そこに意識がいきますと、タキシングしているヒコーキが、気になって仕方なくなってきますよ〜。

ね、空港って、ヒコーキって、カメラって、楽しいですよね!!

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