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面接時の受け答えのポイント

就職活動において、なかにはESや筆記試験がない企業もありますが、面接はどんな企業でも絶対にあります。それだけ直接のコミュニケーションが重視されているということです。

どれだけESが素晴らしく筆記試験の点数が良かろうが、面接での評価が悪ければ内定獲得率は下がってしまいます。

ですので、今回は面接時に上手く受け答えをするためのポイントをお伝えします。

大きく分けると以下の2項目をお伝えします。

1.質問に対する回答の仕方のポイント
2.受ける質問をほとんど全て想定内にする

1.質問に対する回答の仕方のポイント

面接において質問に対して回答するとき、意識すべきことは2つだけです。

✓結論から話す

結論ファーストはなるべく徹底してください。
結論ファーストにすべき理由は、先に答えを明確にすることでその後の話の内容が理解されやすく、言いたいことが明確に伝わるからです。

✓シンプルに話す

シンプルに話すことも、言いたいことを明確にして相手に理解してもらうための手段です。志望度が高い学生ほど、アピールのために一度に多くのことを話そうと考えがちです。しかし、一度に多くの情報を伝えると結局何が言いたいのかわからなくなることがよくあります。


ではこれら2つに対して、簡単な例を挙げてみます。

まず結論ファーストの重要性を示す例を挙げます。

例えば、JALの面接で「弊社のLCC参入に賛成ですか?」と質問されたとしましょう。
その回答を二通り用意したので、読んでみてください。

(※LCC:ローコストキャリアの略称。サービスの質が低い代わりに価格が安いのが売り。対義語はFSC(フルサービスキャリア)で、サービスの質が高く価格も高い。JALやANAはFSC。)

学生A「LCC参入のメリットは、新たな顧客層にアプローチできることです。一方デメリットは、全社的にフルサービスが徹底できないことだと思います。従って、御社がLCCに参入することで新たな利用者が増えますが、フルサービスが徹底できないせいで既存顧客が離れることが懸念されます。今はまだ既存顧客に対してサービスを徹底し、フルサービスキャリアとしての土台を築く時期だと考えていますので、私は御社のLCC参入に反対です。」

学生B「反対です。なぜなら、LCC参入によってフルサービスが疎かになり、既存の顧客離れが懸念されるからです。確かに、LCC参入のメリットは新たな顧客層へのアプローチですが、一方でデメリットとして全社的にフルサービスが徹底できなくなることだと考えています。御社はまだ既存顧客へのフルサービスを徹底し、フルサービスキャリアとしての土台を築く時期と考えていますので、LCC参入には反対です。」

いかがでしょうか。

ここで学生A,Bの会話の流れと、各々の面接官の気持ちを図式化してみました。

学生Aの回答は、メリット・デメリットを挙げた時点では賛成なのか反対なのかがわからず、最後まで聞いてようやく”反対”とわかります。
その時の面接官の心の声は「反対ってことは、LCC参入のメリットよりもデメリットの方が大きいのか。あれ?メリット・デメリットって何だっけ?」となります。
これでは、一度聞いたことを遡って論理をつなげる必要が生まれ、非常に労力がかかってしまいます。
今回は短い文なので理解度はそんなに変わらないと思う人もいるかもしれませんが、長い回答になればなるほど聞く側の労力が増します。

一方で学生Bは、先に反対と述べているので、その後にメリットを話した時の面接官の心の声は「メリットを打ち消すデメリットはなんなんだ?」となります。そしてデメリットを伝えたあとの面接官は「なるほど、そういう理由で反対なのか」と思い、学生Aのように話を遡って整理する必要がありません。

このように面接官(聞き手)の考える労力を最大限少なくすることで、理解してもらいやすくなるテクニックが結論ファーストです。


次に、シンプルに話すことの重要性・コツを示す例を挙げます。

例えば「チームの成果を最大化するために大事な要素はなんだと思いますか?」と質問されたとしましょう。
先ほどと同様に学生Aと学生Bの回答例を載せます。

〜これより先は有料(300円)となっています。特に2の「受ける質問をほとんど全て想定内にする」は非常に重要な内容ですので、ジュースを2本我慢して購入していただく価値は十分にあると自負しています。〜

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