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Vol.15 昆虫からモデルを生み出す

皆さんこんばんは!
ナナフシという昆虫をご存知でしょうか?

今朝、職場の花壇に水遣りをしていたら、15センチ程のナナフシが草花を食べている現場を目撃しました。褐色の細長い体を揺らしながら、花と葉っぱの間を行き交う姿をしばし観察。ナナフシは漢字で「七節」と書き、葉や枝の植物に擬態する昆虫です。

自宅に帰り、腰を据えてナナフシをWikipediaで調べてみると、興味深い点が2つありました。

防御手段の一つとして、敵に襲われた際に脚を自ら切り離す自切を行う種が多い。失われた脚は、自切が若齡幼虫時に行われたものであれば、脱皮とともに再生していくが、成長段階の終わりに近い時期の自切ほど再生され難く、終齡幼虫・成虫での自切は再生されない。

トカゲの尻尾切りと同じで、ナナフシも外敵から逃げる手段に自切(じせつ)があることに気付きました。そして次です。

ナナフシは自重の40倍の重量を運搬することができ、従来は自重の1/20程度の重さしか運べなかった産業用ロボットを改良するためミュンヘン工科大学などで幅広く研究され、ナナフシモデルと呼ばれる6脚ロボットが開発されている。

なんとナナフシから知見を得て、6脚ロボットの開発に漕ぎ着けています。ナナフシから着想を得るなんて本当に素晴らしい!

翻って私は、職場の休憩時間に、どれくらいの値段でナナフシが売れるか昆虫ショップのサイトで実勢価格を調べていました。ロボットではなくお金に替えようとした自分が俗物的過ぎて泣けてきたのですが、明日から心を入れ替え、社会に貢献できるような感性を磨いていこうと思います。

日々是好日