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Vol.24 私がウルトラマラソン(100km超)に挑戦し続ける理由

皆さん、こんばんは!

今回はウルトラマラソンについて、私が挑戦し続ける理由をお伝えしようと思います。これを読めば、きっとあなたもウルトラマラソンに挑戦したくなるかもしれません。

結論から先に言えば、

1.非日常の世界が味わえる。
2.セルフイメージが上がる。
3.周囲の人が凄いと褒めてくれる。

大まかに言えばこの3つです。とりわけ1については、肉体的精神的な限界が否応なく襲いかかってきます。距離が伸びれば伸びるほど、その度合いは加速度的に広がります。有り体に言えばただの変態です。ですが、ウルトラマラソンに挑戦する人は変態を自認している人が多いですね。私も紛れなく変態だと思っています。そう、普通では飽き足らないのです。

ウルトラマラソンとは、フルマラソン(42.195km)超える距離を走るマラソンを言います。とりわけ100kmの距離を走る大会が多く、代表的な大会を挙げるならば、サロマ湖100kmウルトラマラソン(北海道)、四万十川ウルトラマラソン(高知県)、富士五湖ウルトラマラソン(山梨県)などがあります。

私が最初にウルトラマラソンに挑戦したのは、2015年10月実施の芦屋浜潮風マラソン50km部門(兵庫県)でした。周回コースでしたが、家族連れが浜辺近くでバーベキューをしている横を何度も往復した記憶があります。ただ、フルマラソンの距離に8kmをプラスしただけなので、物足りなさを感じていました。

翌年の4月、京都のイベントで知り合ったランナーたちから、村岡ダブルフルマラソン88km部門(兵庫県)を完走すれば、他の100km大会も完走できると聞き、一発奮起しました。その時初めて100km完走という目標が出来たのです。9月初旬開催の白馬国際トレイルランロング部門(長野県)で足馴らしをした後、村岡ダブルフルマラソン88km部門に挑戦。走行中に知り合ったランナーに励まされながらゴールできました。次は100kmに挑戦できる!更に私の心はヒートアップしていきました。

2017年10月15日AM5:00、私は四万十川ウルトラマラソン100km部門のスタートラインに立っていました。初の100km大会でしたので、完走できるか不安でいっぱいでした。雨が降っていましたが、暑さが苦手な私にとっては好都合な天候でした。

号砲が鳴り、近隣住民から「あと99km!頑張って!」の声援を聞き苦笑いしながら緩やかな坂道を上って行きました。辺りはまだ暗く、走路員がランナーたちの足元を照らす処置をしましたが、十分ではなかったように思えます。次第に夜が明け、雨が降りしきる中、淡々と走って行きました。

40km地点までは肉体的な疲れはあまり感じなかったものの、50km過ぎてから急に脚が重くなりました。各エイドで適切な量を食べたり飲んだりして回復を試みるも、70kmを過ぎると脚が止まり、絶望感を何度も味わいました。そして四万十川の沈下橋辺りで思わずこう呟きました。

「何でこんなしんどい思いをしながら走ってるんだろう。」

冷静に考えればそうですよね。本来ならリタイアを優先すべきですが、100km完走という目標がそうはさせない。身体にムチ打って、リズムを取りながら自分のペースで走り出しました。

90kmを越えると、沿道から「お帰りなさーい!」の声援が聞こえてきました。もうすぐゴールだ。ゴールが近づいて来る。時計を見ると制限時間の14時間までたっぷり時間はある。私は嬉しくなってペースを上げました。下り坂だったこともあり、段々とスピードが上がったのです。一人抜き、二人抜き、夕暮れ時の林を抜け、町の灯りが眼下に見えた時、残り3kmの表示が。もうすぐ終わる、一歩一歩着実にゴールに向かっていたのです。

99km地点の峠を越えた時、加速度的にペースが上がりました。そして沿道の大声援を受けて、ゴールテープを切りました。

その瞬間、何て楽しいんだ!と心の底から思えたのです。新しい世界が一気に広がった瞬間でした。

ちなみにタイムは11時間52分でした。

それ以後、飛騨高山マラソン100kmにも挑戦し完走。富士五湖118kmと東尋坊愛のマラニック103kmは残念ながらリタイアしてしまいましたが、今年の9月に村岡ダブルフルマラソン100km部門に挑戦します。

ウルトラマラソンは我が人生の一部。ぜひ皆さんもこの感動を味わって下さい。

日々是好日