Vol.8 アテンションプリーズ
いきなり本題に入ります。
皆さんは本のタイトルに惹かれて、思わずその本を手に取ってしまったことはないでしょうか。
私は何度もあります。それも数え切れないくらい。書店巡りをしていると、膨大な本の中からタイトルを見て、良さそうな本を書棚から取り出してパラパラと捲ります。
現在はあまり見なくなりましたが、一時期『サルでもわかる』シリーズの本が書店に置かれていました。私はそのタイトルに惹かれて本を読み漁ったことがあります。
Amazonサイトで『サルでもわかる』を検索すると、
『サルでもわかるgit入門』
『サルでもわかる音楽理論』
『サルでもわかるデザインの本』
などが表示されます。よくよく考えてみると、便利な決まり文句だなと感じずにはおれません。私でもすぐに使い回せます。
『サルでもわかる礼儀作法』
『サルでもわかる解剖学』
『サルでもわかるビューティチェック』
ものの10秒で仕上がりました。なんて便利なんでしょう。ですが、受け取り方によっては、人を馬鹿にしたようなニュアンスが含まれていますので、気を付けなければいけません。
では、なぜ私は『サルでもわかる』のタイトルに惹かれたのか。
人間である私がサルに劣るはずがないという自負心を掻き立てられたことに尽きると思います。有り体に言えば、本を売る側の術中に嵌っていたといえるでしょう。
心理学や認知学の成果に加え、それらを利用したマーケティング手法と事例を分析し、「注目」がどう生まれるのかを教えてくれる本があります。
ベン・パー著『アテンション「注目」で人を動かす7つの新戦略』
まだ読みかけですが、いつかは売る側の人間になりたいので、時間を見つけて読み進めていきたいと思います。
今日はこれまで。
日々是好日