清々しいひと

仕事終わり 車で会社に帰る途中 以前から気になっている喫茶店の近くで 「そこの道 左入ってみて あの喫茶店見て」 「なんですかあれ」 「すごくないか」 「やってんですかね」 「やってるよ」 「行きますか」 「行こう」 コインパーキングに駐車し 店に入ると 頑固そうなマスターに迎えられる 「珈琲お願いします」 と注文 つっこみどころ満載な店内に テレビの音響く マスター奥の 台所で珈琲を淹れ始めている 「今日も濃い現場だったな」 「ですね でもこの冬 ずっとこのペースですかね」 「拍子抜けするよね」 雑談していると 珈琲が運ばれる 味は昔ながらの喫茶店の珈琲の味 砂糖とミルク入れた方が合う感じの珈琲 マスターから「よく見つけましたね」 と話しかけられ 「以前から気になってて 近く通ったんで寄ってみたんですよ」 「そうですか」 その後もフランクに話しかけてくれるマスターとしばし雑談 「お金すごく持つとかじゃなくてね 映画くらい見れるこずかいあるくらいの暮らしが 日本人には合ってると思うけどね」とマスター 「それすら 厳しくなってきてますもんね」と同僚 飲み終わって ごちそうさまですと 店を出る 「マスター かっこいいな」 「切れ味鋭い人だよね」 「あんな気楽に 話してくれるとは」 「自分の軸に 正直な人だよね あそこまでいくと 清々しいな」 「また 行かなきゃですね」 「ああいう人の話は 聞いておきたいよね」 「ですね」 この人ってこうだってものが しっかり出ている人に会うと元気でる あぁまた珈琲を飲みに行かねば 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?