川を見る

台風近づくある日 元同僚のHと 柴又で待ち合わせる 電車降りたら 同じ電車に乗っていた Hに気付き合流 改札出て 直ぐにあった喫茶店は 「喫煙できます 喫煙できます 喫煙できます」と 大きな張り紙がしてある 「あんな言わんでもええんちゃうか?」 「大事なんでしょ それが」 「そうかなぁ」 「あ 今同じ駅で 降りた人でさ 青痰ある人いて 気になったなぁ」 「気にしちゃだめですよ」 そんなこと話しながら 参道あるき 帝釈天に向う お参りし また参道を戻る途中で 雨が強く降り出し 駄菓子屋に入る 懐かしいゲーム機が置いてある 中で外国人観光客がゲームを楽しんでる 雨 少し静かになったんで 外へ出て 「どうする?」 「高砂方面まで歩きます?」 「そうすっかね」と歩く 途中 有名人の似顔絵が店内にびっしり張られたコインランドリーを見かける 高砂駅近くまで来て 喫茶店に入る 扉開けると リクライニングシートでくつろぎながら 韓国ドラマを見入っている店主さんがいて 「やってます?」と声かけると どうぞどうぞと言われ 席に着き ホット珈琲を頼む 用意してくれてる時も ずっと大画面に映るドラマを気にしている様子 「完全に休憩の時に来ちゃったね」 「そりゃ こんな台風来てる日じゃ そうですよ」 運ばれた珈琲には せんべいとゆべしが付いている 会計して外出て 忘れた傘を届けてもらい お礼言って別れる そこから 電車で 立石に出る 駅の周辺は 再開発で だいぶ更地となってる 細い路地抜けて もつ焼き屋に入る Hは酒が飲めないので ウーロン茶を頼み 串を何本か頼む 「この夏 どうだった?」 「忙しかったですよ 処置 処置 処置で」 「暑かったもんね」 「まぁ ひどい現場たくさんありましたね」 「最初にちゃんと 処置してくれてればいいけど そうじゃないもんね」 「でも 暑すぎてか 虫はいなかったですよ」 「手当て上げてほしいよね」 「変わんないですよ」 「そうだよね」 「こないだ 初めて 事故のやりましたけど 教えてもらってたやり方 試しましたよ」 「大変だったね」 お疲れさまと もつ焼き食べる 「おいしいわ これ」 まだ 早い時間なのに 店内満席 「すごいね」 会計して外出る 線路渡り 反対側へ行く 惣菜屋や 行列になっているもつ焼き屋を通り越し 道を渡り 住宅街の中にある 神社を見て また商店街の方へ戻る 「あんまり 食べなかったけど もう少しあるかないと 次は無理だね」 「そうっすね」 そういいながら 歩き続け 小さなカウンターだけの焼肉屋と 立ち食い寿司が 気になるけど お腹が満たされてるので歩く 「小食だよね」 「わりと そうですよね さっきの店で キャベツ食いすぎましたよ」 だいぶ暗くなってきて 焼肉屋に入る 店内 男性客が ひとりで 焼肉を楽しんでる 「何にする?」 「豚バラいきますか」 豚バラ サラダ ナムル チューハイ ウーロン茶を注文 「焼肉なんて すごい久しぶりだな」 「行かないですよね」 「行かないね」 どれもおいしく Hが「この肉だと 食べれちゃいますね」といい もう一皿ロースを追加し会計する そこから どう帰ろうかと また歩き 橋が見えたので 橋を見に行き 階段下りて 川を見る 風は強い 「けっこう水あるよね」 「ありますね」 「帰るか」 「帰りましょう」 電車で浅草橋で総武線に乗り換える その前に もう一度 川と 橋を見た

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