見出し画像

あわいものやとわたし⑨

「あわいものや」さんと私の歴史は
まだはじまったばかり。

お店のショップカードを観たとき
あ、これは行きたい、と思った。

店主のぺこさんとは
小説を提出し合評する場で出会った。

ぺこさんは多くを語らなかったが
小説は唯一無二の作品で
これが世に出ないのはおかしいと
私は思った。

ぺこさんの書く文章と小説世界に圧倒された。

その後、ぺこさんは文学フリマや日記祭に来てくださった。
そこではじめて私は「あわいものや」さんのことを知った。

もし私が店主だったら最初から自分の店の話をしてしまうだろう

「あわいものや」に足を踏み入れた時
私はすっかり店のとりこになった。

2階の畳の小部屋は、秘密の部屋みたいで
並んでいる本やチラシにもワクワクした。

カウンターで出会う人も唯一無二の人々で
なんだかお店というより集う場所だなあと
思った。

お店で話される言葉はとても不思議で
訪れる人のどんな話も背景も、
そのままでいいよと受け入れてくれる
器の大きさがあった。
それは場の大きさともいえよう。
お店は小さいけど
ひとつの宇宙だと私は思う。

まだ私はその宇宙の大きさを測りかねている。

片隅で時々イベントをしたり
人と出会ったり
まだまだこれからなので
これからのあわいものやと
歩いていきたい

あわいものやは
私の背中をそっと押してくれる
そんな場所だとおもう

山羊座ロンド

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?