地方で最先端の仕事を産みだす

 ECサイトからの商品の購入の増加等の原因で物流業界はDX化が浸透してきているそうだ。物流倉庫の様々な仕事が人からデジタルに変わっていっている。私自身ECサイトから商品を購入することは多く、いつも来てくれる宅配員さんとは顔見知りと言った具合だ。市場の急拡大に伴ってデジタル技術により問題を解決していくというサイクルは今後も様々な市場で拡大していくのだと感じた。私なんかでは想像し得ない可能性があると思うとワクワクするし、情報収集に力を入れ、様々な業界の人と繋がることの可能性を感じさせてもらうきっかけとなった。

 そもそも「DXという言葉ってどうなの?」や「AIやデジタルに仕事がとられて失業してしまう」と言った意見もあるという事を耳にするが、擦られすぎている議論なのでここでは置いておく。「チャーリーとチョコレート工場」のチャーリーのお父さんが、DXにより仕事をクビになり、機会をメンテナンスする仕事を得たシーンを見て欲しい。

 地方は人手不足だとよく言われているし、事実だ。DX化の需要は地方には大いに存在している。繁忙期の観光施設や第一次産業では特に人手が足りてないと耳にすることが多い。一方東京のファミレスではロボット配膳まで実際に行われていると聞いて驚いた。新しい技術は都会を中心に当たり前となり、より深刻に必要性を感じている地方は周回遅れで情報や新技術が回ってくる。このサイクルも地方課題に直結している問題ではないかと感じている。

 そもそも情報を得ることの価値を感じていない人が多いように思う。淡路島から東京に帰り、第一線でビジネスを行っている人と話すと、会話の鮮度に驚くことが多い。その度に自分自身が地方時間を生きていると気付かされる。

 情報感度の良い仕事を地方に生み出すことは「DXによる地方課題の解決」と「生み出された仕事により向上心のある人を呼び込む」という一石二鳥だと感じている。淡路島は自然豊かで、人も温かく、食事も美味しく、生活コストも安い。暮らすには最高の場所だ。その魅力を作っているのは情報感度がいい第一線のビジネスマンではない人たちの功績だと思う。今いる人たちが悪いから課題解決できていないとは全く思っていない。大切なのはバランスなのだ。

 情報感度の良い人は日常の時間を自己研鑽に充てて成長していっている。そんな張り詰めたライフスタイルの人が、淡路島のような魅力的と出会えば新しい幸福感を得られると思っている。幸福感や地元の人との交流によって地域愛が生まれ最新技術を大好きになった淡路島で活かしたいという流れでの地方創生が何よりも価値があると思う。

 まずは自分自身の成長により情報感度を高め、魅力的な人と繋がり、今の地方という魅力的なフィールドに新しい能力を持った人を呼び込むことで化学反応を起こしていきたい。


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