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五七五七七で季語はいりません

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阿波野 巧也 / AWANO Takuya  * ☆ちゃんとしたプロフィール 1993年、大阪府生まれ、在住。 2012年、大学2回生の春に「京大短歌」へ入会。 同年秋、歌誌「塔」へ入会。 2014年、佐々木朔らと同人誌「羽根と根」を立ち上げる。 2017年、「京大短歌」卒業。 2019年、「塔」を退会。 現在、「羽根と根」にのみ所属。 関西を中心に「一番星歌会」という歌会を開催中。 第5回塔新人賞(2015)/第1回笹井宏之賞にて永井祐賞(2019)

    • 12/12

      書きかけてやめた日記がたくさんある。 2023年は重たい1年だった。歌人としては依頼があれば作品を書き、予定が合えば歌会に行くという程度の停滞した書きぶり。昔の自分が見たら、「お前その席俺に譲れ」と息巻きそうなものだ。それでも依頼を受けて頑張って作品を作っているときは生き生きとした気持ちになるから、短歌を諦めたわけではないのだと思う。 仕事をして、酒を飲んで、YouTubeやTwitchで配信を見たり、家族と会話をしたり(時に励ましたり)、というのが今年の主な暮らしだった

      • 日記の練習(2023.06.03〜06.12)

        6/3 昼からなんばパークスのビアガーデンへ。友人夫婦たちとバーベキューしながら飲むという、なんとも陽気なイベントだった。 3次会のジャンカラで寝落ちしてしまって、妻に引っ張られながら家まで帰ってきた。寝る前に納豆巻きかなにかを食べたような気がする。 友人と遊ぶのは好きだ。ひとりだと何をしたいのかわからなくなるから。このようなときに僕自身の空虚さを思い知ることになる。空虚なことも取り立てて悪いことでもなかろうという気持ちはこの頃はある。心の中のなにもない空間にものが入ってき

        • 日記の練習(2023.05.20〜2023.06.02)

          5/20 東京へ。中野で寺井龍哉くんと福田節郎さんと飲む。こう並べてみるとふたりとも名前がかっこいいなあ。僕は子供の頃自分の名前が嫌いだったのを思い出した。そういえば、最近は「ハンドルネームっぽい」筆名を使うひとが増えてきているように思う。短歌の世界だけではなくて一般書とかを見ていても。インターネットやSNSの発達とリニアに起こっているのかな。すこし気になるのは、みんな自らの名付けに気合い入りすぎてるような気もする。人間っぽくない筆名よりも、気合い入りすぎてる筆名の方がなん

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          日記の練習(2023.05.08)

          5/5 昼から京都へ。「湯上がりクラフトビール祭」に参加する。京阪の丹波橋で乗り換えて竹田駅へ。銭湯とクラフトビールのコラボレーションらしい。ノムクラフトとかワイマーケットが出てていい感じだった。牛乳瓶で飲むビールはインスタ映えするけど変なかんじだった。泡がたって注ぎにくそう。 その後は京都醸造を初訪問。外に簡易的に机が置いてあるだけの簡素な立ち飲みだけど、ブルワリーで飲めるのはなかなか多幸感がある。 行きも帰りも、京阪のプレミアムカーに乗った。GWの京阪特急なんて混むに決ま

          日記の練習(2023.05.08)

          日記の練習(2023.05.04)

          今日は近江八幡へ行こうと思って9時半に家を出た。御堂筋線内では『デスゾーン』をちまちまと読み進める。電車に乗っているときがいちばん本に集中できるかもしれない。大阪駅で新快速へ乗り換えようと思ったら、どうやら運行停止しているらしい。放送をよく聞くと、ある車両でフロントガラスが割れたらしく、止まったようだ。快速が来たので乗ろうと思ったが、あまりの人の多さに乗れない。しかたなく次の快速を待って並んでいたら、新快速、快速ともに45分以上待たなければいけなかった。ふだんぼんやりと生きて

          日記の練習(2023.05.04)

          日記の練習(2023.05.03)

          先日飲み屋で教えてもらったカレー屋が本日営業中であることをInstagramで確認してから家を出た。夜は居酒屋として営業しているお店が、ランチに不定期でスパイスカレーを出しているのだそうだ。居酒屋とスパイスカレーはけっこうダイナミックな転換な気がする。そのお店は鶏系のお店らしく、鶏肉をふんだんに使ったカレーが食べられるとのこと。隣駅の店だったけど、駅までの歩きやら待ち時間やらを考えたら直接歩いたほうが近かったので20分強歩いた。着いたら、居酒屋の入り口である表側ではなく裏口か

          日記の練習(2023.05.03)

          日記の練習(2023.05.01)

          急に文章や日記を書くことができなくなった。物理的にできないというか、気が進まない。脳のリソースを何かを書くということに割く気持ちになれない。では何をしているのかというと仕事をして、VTuberの配信を追いかけて、生活を回している。その合間に好きな酒場に行って酒を飲んでいる。 日記というのは絶え間なく書き続けることで、自らを言語的思考のフィールドに置き続け、なにかに気づいたりなにかを考えたりする場として僕にとって重要なものだった。ところが、『百日百首』などの企画を「無理」して

          日記の練習(2023.05.01)

          日記(2022.09.21)

          いまの職場は海沿いにある。帰りのバスから外を見ると何かのビルや倉庫や工場のようなものが、まばらに光っていたり、営業を終えて陰となっていたりしている。 靴下や靴を新調しないといけない。靴の内側がやぶれてきて、歩くたびに靴下がこすれた結果たくさんの靴下をだめにしてしまった。靴下のかかとに穴が空いてても、人前で靴を脱ぐ機会が最近ないからとくに気にしていなかったけど、こういうところからちゃんとしたい。 ゲームをやりたいけど時間がない。家にいるときに複数の娯楽を並行して行うスキルを

          日記(2022.09.21)

          日記(2022.05.13-15)

          5/13 昨夜は家族が寝落ちしたあと、レム・コールハースの『錯乱のニューヨーク』を読み進めていた。コニーアイランドで保育器に入った未熟児が「見せ物」として展示されていた、という話がとても気になりググったりしているうちに眠くなって布団に入ったけれど、なかなか寝付けず浅い眠りになった。 今日は休みを取れたので、賃貸業社へ行って引越し先を決めてきた。内見などをして時間がかかるかと思っていたけれど、未退去のところが多く、結局書類と写真の情報だけで決めたので思ったよりも早く解放された

          日記(2022.05.13-15)

          博多酔吟集(15首)

             スターバックス太宰府天満宮表参道店 木材に深く組まれて空間は保たれながらコーヒーを飲む 勾玉のブレスレットが売ってあるお守り屋さんに集うこどもたち    思い出したように話しかける 長い参道にならぶふたりはふたりとも結婚記念日を忘れてる 見えてきた文字がゆっくり意味になる 〈ひとつの中心のその中心〉    九州国立博物館 一瞬のたのしさがくるかなしさは馬のはにわの写真を撮った すすめてくれた梅ヶ枝餅を食べながら胸にながれるやさしいことば    鈍行で天神駅へ

          博多酔吟集(15首)

          短歌研究2022年5月号を読む(1)

          「三〇〇歌人新作作品集」を、後ろから読む。 といっても気になった歌を拾って軽くコメントするだけですが。 手術により左肺の一部を摘出したという歌が含まれている連作。「関はりありやまたなしや」がいい。きっと聞けないし答えられない。1か0の世界の因果ではないように見えてくる。 「指は道具の最愛」という把握になんだかうれしくなる。わたしたちが道具に触れる・道具を使うとき、そのほとんどは指によって行使されている。気づきの歌っぽくもあるがフレーズの心地よさの歌っぽくもあり絶妙。 こ

          短歌研究2022年5月号を読む(1)

          骨折日記

          2/12(土) 18時から中之島歌会。オンラインなので普段は参加されないような方が参加していて、話も盛り上がり、楽しかった。 22時から家族が別のオンライン歌会に参加するので、コンビニにお酒を買いに行くついでにおつかいとして歌稿の印刷をたのまれた。ぼんやり携帯を見ながら階段を降りていると、もう段がないと思って左足を下ろすとそこにはまだ段があり、結果的に階段を踏み外した。足の外側から着地したのか内側から着地したのかわからないが、とにかく足を変な方向にひねってしまった。 痛さのあ

          骨折日記

          本当にやせるんだ日記(2)

          9/26(日) 前日比 +0.3kg 初日比 -0.7kg 朝ごはん パン 昼ごはん オムライス 間食 クリームパン 晩ごはん サラダチキン、酎ハイ 文学フリマ大阪へ。いろいろな本を買った。なぜか西瓜のブースで店番しているときに一冊売れて不思議な感じだった。(そのひとは後ほど、Clubhouseでお話ししたことのある結江さんだったのが会場をめぐっているときにわかってなんだか嬉しかった) 今回は、緊急事態宣言のこともあって本を作っても開催されるかわからない状況だったのでやる気

          本当にやせるんだ日記(2)

          本当にやせるんだ日記(1)

          9/21(火) ±0kg 朝ごはん:豆乳バナナスムージー 昼ごはん:社食(お米半分) 晩ごはん:鶏肉とブロッコリーのサラダ、おにぎり(万願寺とうがらし)、ドライゼロ もはやこれまでか。5月ごろから7月なかばまでで5kgほど体重を落としたわけだけれども、また2kgぐらい増えてしまった。完全なリバウンドだ。原因は明白で、暴飲暴食である。課金した「あすけん」には負い目からかなにも登録しない日々が続いている。酒ばかり飲んで気絶するように寝る毎日。本も読めなければ短歌もつくれない。も

          本当にやせるんだ日記(1)

          日記(ジャズを聴き始めた日々)

          9/13(月) 注文していた大山海『奈良へ』と藤原辰史『農の原理と史的研究』が届く。ほとんど同じサイズの二冊。なんだか不思議な取り合わせだ。 夜に、たわむれに妻と二人でClubhouseの部屋を立てた。同じ家の別の部屋にいるのに、イヤホンからはすぐ近くにその人の声が聞こえる。ほどなくして共通の友人が入ってきてくれて、二人の会話を聴きながら布団へもぐった。 9/14(火) 仕事がめまぐるしい。日々いろいろな気づきがあるはずなのだけどどんどん忘れ去られていく。気づいたことはアウ

          日記(ジャズを聴き始めた日々)