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京都デパ地下、サンマルコのカレーライス

京都駅・ジェイアール京都伊勢丹地下2階にある、サンマルコ。
大阪発祥のカウンター形式のカレー屋さんで、京都には高島屋と伊勢丹の地下食料品フロアにあり、お昼時は買い物客で賑わう。

前回訪れたのは学生の頃だから、かれこれもう7年以上前だ。
当時からたまに母と買い物がてら食事をすることがあったのだが、先日一人京都駅でお昼を食べる機会があり、久しぶりに行ってみた。

お店の入り口に入ると
「いらっしゃいませ〜 今 ちょうど席空きますのでね〜〜
もう少し、お待ちくださいね〜〜」
と優しい店員さんが声をかけてくれた。
ああ、この京都独特のイントネーションがなんだか懐かしくてまだ慣れない。心のどこかを刺激する。

そうこうしているうちに席が空き、カウンターに座った。
テーブルに置かれたトッピングに目をやると、そこにはレーズン・刻みパイナップル・きゅうり漬け・刻み落花生が鎮座していた。数年前に訪れた時と変わっていない。懐かしい。
(写真を撮った時に、なぜかちょうどパイナップルはどこかへ出かけていました…)


それにしても、見るからに甘そうなトッピング。きゅうりも緑が鮮やか。

少なくともわたしが東京のカレー屋さんでカレーを食べた時、辛いトッピングや福神漬けはあったとしても、甘いだけのトッピングを見かけたことはなかった気がする。
しかも、甘味だけでレーズンとパイナップルの2種類ある。
それがまず新鮮な光景だった。

そうしているうちに注文した春野菜のカレーがやってきた。

カレーを食べる前に、まずは付け合せのキャベツの甘酢漬けを一口食べてみた。思っていた以上にしっかり甘い。
そうしてカレーを一口食べると、こちらも甘みが強めで、スパイスの辛味もしっかり、コクのあるルーだ。

甘さの中で、スパイスの辛味がわたしの舌をピリリと刺激する。


カレーだけでも十分美味しいのだが、テーブルに置かれたトッピングが気になり、まずはレーズンをのせてカレーと一緒に食べてみた。
うん、レーズンを入れると当たり前なのだが甘さがさらに増して美味しい。

そして、甘さが足された分、今度は塩気もちょっと欲しくなってしまう。
きゅうり漬けもカレーにのせて、一緒に食べてみた。
こちらもカレーとレーズンに負けないしょっぱさで主張がはっきりしている。

そうするとお次は落花生のカリカリを試してみたくなって、パラっとお皿にふりかけ一口頬張る。
なるほど、甘さ、辛さ、しょっぱさにカリカリとした歯ごたえが加わり、それが味覚のバランスを取ってくれる。
味が変わっていくのが楽しく、美味しい。

このように、甘味がしっかりしたカレーにさらに甘いトッピングを追加するというのが、何とも関西らしいなと思う。

関東ではカレー屋さん以外にもこうした甘辛い味付けに出会ったことはほとんど記憶にない。
塩の旨味が効いた味が多かった気がする。

そういえば大阪発祥の串カツはたっぷりソースを付けて食すが、あのソースも割と甘辛い。
お好み焼きのソースもしっかり甘いし、野菜の煮物にも割と砂糖を入れる。
温かいうどんだしも甘いし、うどんに乗ったお揚げさんもしっかり甘い。
京都の白味噌も、味噌の中ではかなり甘い方だと思う。

関東に比べると関西の方が薄味と言うけれど、関西の方が旨味を引き立たせるために、その周りを甘味や塩味、辛味でサポートしているような味付けが特徴な気がする。

そして、大阪発祥のサンマルコのカレーは、しょっぱさ、しっかりとした甘さの中にスパイスの辛さが引き立っている。
これこそ関西独特の味付けだなあとカレーを口に運びながらしみじみ感じた。

また、こちらお店はカウンター形式のカレー屋さんだが、デパ地下にあり女性の方も多く、一人で気軽に入りやすいのでおすすめだ。
メニューはカツカレー、オムカレー、大きなエビフライが付いたカレーなど、ボリュームのあるメニューが多く値段もリーズナブルに楽しめる。

カレーライスの甘辛こってり感、フルーツの甘いのん、きゅうりのしょっぱいのんと落花生のカリカリ。
カウンター越しから聞こえる店員さんやお客さんの京都独特のイントネーション。これぞ、京都のサンマルコ。

また、ジェイアール京都伊勢丹のお店の横には551の蓬莱もあり、そちらもカウンター形式で美味しい中華を食べることができる。
もちろん、名物の豚まんも購入できる。

お昼時はどこも混雑する京都駅の中でがっつり&さくっと食事がしたい時にもおすすめなエリアだ。

ところ変われば、デパ地下も変わる。
食べるは楽しい。

●カレーハウス サンマルコの詳細はこちら●


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